基礎知識

入門編:
毎日忙しいのに、できるの?

株とかって売ったり買ったりが大変そうで…。毎日忙しいのにできるものなんでしょうか?

資産運用をする以上「買って・売る」ということは一般的にどの金融商品にも必要になってきます。ただ、すべての商品において常に売り買いが発生するかというと、そういうわけでもありません。

そもそも、頻繁に売買をするということは売買のタイミングを常に検討しなければいけないですし、当然、値上がりや値下がりの予測も必要になります。普通に家事や仕事をしていたら、そうしたことをしている時間はとてもじゃないけどありませんよね。

はい…。けど、普段から売り買いをしないで、本当に資産運用ができるんですか?

はい、そうなんです。「運用」というと、短期的に売買を繰り返すイメージがあるかもしれませんが、“長期的に時間を活用する”ということも有力な手段のひとつです。

たとえば、資産運用の目的が老後資金の準備であれば、10年や20年、もしかしたらそれ以上の時間があるわけですよね。その時間を使うことでより着実に運用することが可能になります。資産の価格は短期的に大きく上下する可能性がありますが、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で運用することが大切です。

たしかに長く時間をかけたほうが確実な感じがしますね。長く持っているだけでいいなら、私でもできるかも。

ちなみに、長期的に投資をしてみたいという方には「つみたてNISA」という、資産運用の利益に対する税金が非課税となる制度の利用がおすすめです。つみたてNISAの年間投資額は40万円までなので、まずは少額から始めたいという方にも向いています。

なお、つみたてNISAは資産の運用を専門家に任せる「投資信託」が対象となりますので、ご自身でチェックするのは年に数回で大丈夫です。このように、自分は毎月一定額を投資するだけ、という方法もありますので、実際に窓口で相談される際には、運用方法に関するご希望などもぜひお伝えくださいね。

まとめ

資産運用では“長期的に時間を活用する”ことも有効。より着実な運用を目指すのであれば、短期的な値動きに一喜一憂しないことが大切。