基礎知識

基礎編:
資産運用にコツはあるの?

資産運用を始める前に、これだけは知っておくべきコツってありますか?

資産運用において、これをしたから上手くいくといった確実な方法はありませんが、投資をする上で、とても大切なことを言い表した有名な格言があります。

それは「卵をひとつのカゴに盛るな」というものです。

え、卵…ですか? 資産運用と何か関係があるんでしょうか?

たとえばの話ですが、いくつかの卵をひとつのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合、すべての卵が割れてしまうかもしれないですよね。

しかし、複数のカゴに分けておけば、カゴをひとつ落としてしまっても、全体の被害は小さく済みます。

資産運用もこれと同じで、資金をひとつの資産に集中させず、値動きの異なる複数の資産に分散して投資することで、ある資産に損失が発生した場合でも、全体の損失額を少なくする効果が期待できます。

集中投資と分散投資の違い
集中投資と分散投資の違いに関する画像 集中投資と分散投資の違いに関する画像

そのため、万が一のダメージを小さくするのであれば「集中投資」よりも「分散投資」がよい、とされているのです。

なるほど〜。すごく納得しました。

ただし、確実な方法がないとお伝えしたとおり、分散投資にはリスクを分散させることでの大幅な価格変動を抑える効果が期待できる一方で、結果としてリターンも抑えられるというデメリットもあります。

そっか、それはそれで納得。けど、私は大きなリターンよりもダメージの小ささが優先かな。

そうですね。とてもよい考え方だと思います。ちなみに、分散投資の種類には、金融商品を分ける「商品の分散」をはじめ、異なる国や地域に分散させる「地域の分散」、運用対象となる通貨を分散させる「通貨の分散」などがあります。

これらを組み合わせてバランスよく分散投資を行うことで、リスクを分散しつつ収益の機会を拡げることができ、リターンの安定化を図ることができますよ。

まとめ

資金を複数の資産に分散させることで、ある資産に損失が発生しても全体の損失額を少なくする効果が期待できる。こうしたバランスのよい分散投資が、リターンの安定化を図るコツ。