基礎知識

基礎編:
それぞれの金融商品ってどう違うの?

金融商品の内容について知りたいんですが、それぞれ、いろいろと違いがあるんでしょうか?

そうですね。金融商品には様々な種類があり初めての方は少し構えてしまうかもしれませんが、もちろん最初からすべての違いを覚える必要はありません。

円定期預金などの貯蓄商品には馴染みがあると思いますので、ここでは当行で取り扱う投資商品をご紹介します。まずは「こういうものがあるんだな」程度でよいので頭の片隅に入れておいてください。

当行で取り扱う主な投資商品の種類と特徴
当行で取り扱う主な投資商品の種類と特徴に関する画像

たしかに一気に理解するのは難しそうですね…。これから徐々に覚えていけたらと。

この中からいくつかの商品についてご説明をしますね。

「仕組預金」は、通常の銀行預金に、スワップ※1やオプション※2、先物取引など、「デリバティブ」と呼ばれる金融派生商品を組み入れる代わりに一般的な同期間の円定期預金と比べ、相対的に高い金利を実現した預金です。ただし、デリバティブによって、満期日が繰り上がる、あるいは、満期金が異なる通貨になることもあるなど、当初と異なる条件へ変化する場合があります。

  1. スワップとは、金利(固定金利と変動金利)や通貨(円と外貨)を交換する取引をいいます。
  2. オプションとは、予め約束した価格で、一か月後、一年後など将来に売ったり買ったりできる権利をいいます。
仕組預金の構成
仕組預金の構成に関する画像 仕組預金の構成に関する画像

「外貨預金」は円よりも利率の高い外貨に交換して運用する預金です。
現在の日本は長らく低金利の状況にあり、「日本円」に預金してもあまり利息はつきません。一方、世界には、円よりも高い金利水準を持つ国がいくつもあります。
こうした金融状況を利用し、円を外貨に交換して預金をすることで、好金利な利息と為替差益を期待するのが外貨預金です。ただし、為替の動き次第で為替差損が生じ、元本割れとなる場合もあります。

外貨預金の仕組み
外貨預金の仕組みに関する画像 外貨預金の仕組みに関する画像

「投資信託」は、お客さまから集めた資金をまとめて、運用の専門家である委託会社が複数の株式や債券などの有価証券などで運用して、運用成果をお客さまに分配する仕組みの商品です。
お客さまは、専門家に任せて複数の資産へ分散する投資が、少額から行えます。

投資信託の仕組み
投資信託の仕組みに関する画像 投資信託の仕組みに関する画像

「仕組債」は、通常の債券に、スワップ※1やオプション※2、先物取引など、「デリバティブ」と呼ばれる金融派生商品を組み合わせた債券です。デリバティブを組み込んでいることで、同じ期間の債券と比べ、相対的に高い利回りが期待できます。ただし、決められた一定の条件の下で、損失が発生する場合もあります。

  1. スワップとは、金利(固定金利と変動金利)や通貨(円と外貨)を交換する取引をいいます。
  2. オプションとは、予め約束した価格で、一か月後、一年後など将来に売ったり買ったりできる権利をいいます。
仕組債の構成
仕組債の構成に関する画像 仕組債の構成に関する画像

「外貨建て債券」は、債券の中で外貨建てで発行される債券のことです。
低金利な日本に比べて海外には金利が高い国々があり、海外で発行される債券はそうした相対的な金利の状況を利用し、より良い利益を狙うことができます。
外貨建て債券は、利息や償還金は外貨で受け取ります。それらの金銭を円に交換する際に、為替差益を狙えるのも外貨建て債券の魅力です。ただし、為替の動き次第で為替差損が生じ、元本割れとなる場合もあります。

なるほど。色々あるのですね。

選択肢は沢山ありますので、まずは無理のない方法で始めてみて、ご自身に合う金融商品や投資方法を見つけていけるとよいですね。
投資信託に関しては、「NISA」や「つみたてNISA」など国が資産運用をバックアップする制度も登場し、より始めやすい環境が整ってきています。

まとめ

金融商品の種類は様々あり、自分に合った商品を見つけると良い。投資信託については「NISA」や「つみたてNISA」など国が資産運用を支援する制度も始まっている。