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5棟でひとつのホテル「THE GENERAL KYOTO」(旧:ENSO ANGO)
京都の魅力のひとつに、街歩きがあります。1,000年以上の歴史と最先端の文化が混在する街は、歩いているだけでさまざまな発見があり、だからこそ世界中の人々にも愛されています。その魅力をさらに増幅させてくれるのが、2018年10月にオープンした、市内にある5つの棟を自由に回遊できる分散型ホテル「THE GENERAL KYOTO」です。まずはそのなかの1棟、「高辻冨小路(Takatsuji Tominokoji)」からスタートしてみましょう。
アトリエ・オイのデザインによるくつろぎの空間「高辻富小路(Takatsuji Tominokoji)」
5つの棟にはそれぞれに特徴があります。国内外のアーティストが内装に参加しているというのもそのひとつ。全体のグランドデザインを、デザイナー内田繁氏の理念を受け継いだ内田デザイン研究所が担当し、各棟で異なるアーティストとのコラボレーションがなされています。そのアート空間を体験できるというのも、このホテルならではの楽しみ。高辻富小路(Takatsuji Tominokoji)では、スイスのデザインスタジオ、アトリエ・オイが、エントランスに設けられた手水(ちょうず)や家具、室内装飾を手がけました。ラウンジの天井には美濃和紙によるモビールが吊り下がり、中庭には椅子「オアシス チェア」が並び、彼らの世界観を存分に堪能できます。このラウンジやバーは、どの棟の宿泊者でも自由に利用可能です。
また、ここにはレストラン「ラ ロトンダ」も併設されています。牛のトリッパを丁寧に煮込んだこれぞスペインの味「カジョス」(1,500円)など、京都の食材を使ったスペイン・バスク地方の料理がサービスされ、朝食もとることができます。総料理長は、スペイン・バスク地方サンセバスティアンで研鑽を積んだ浮辺圭佑氏。ワインや日本酒も用意され、料理とのマリアージュを存分に楽しむことができます。こちらの空間もアトリエ・オイが担当。和傘の照明がレストランの雰囲気を引き立たせています(2019年12月27日追記:現在はオープンサンドウィッチを中心とした「富小路ダイニング」に変更。朝食・昼食の営業)。
現代美術家・日比野克彦氏のアートに刺激を受ける「仏光寺富小路(Bukkoji Tominokoji)」
高辻富小路(Takatsuji Tominokoji)から徒歩1分ほどの「仏光寺富小路(Bukkoji Tominokoji)」へ。ここは、ダンボールを使ったアートや壁画で知られる日比野克彦氏が、手水、装飾、壁画を担当しています。この棟の特徴は、ゲストキッチンがあること。アイランドキッチンと大きなダイニングテーブル、調理用具や食器も揃ったキッチンスペースは、グループや家族単位で利用可能です。宿泊者同士でパーティが開かれることもあるそうで、小さなお子様がいらっしゃる家族にも好評だとか。奥の壁には日比野氏による九条ネギのダンボールをモチーフにしたアート『絶対というものがない中での不自由さのわくわく感』が飾られ、コミュニケーションのツールともなっています。
ラウンジにも日比野氏が直接壁にインスタレーションしたアートがあり、こちらにはプロ仕様のカウンターキッチンを用意。宿泊者を対象としたおばんざいや和菓子づくりのワークショップやプロ料理人によるプライベートディナーなどが催され、京の食を堪能できるイベントに参加することができます(2020年4月9日追記:現在、料理のワークショップや食のイベントは開催していません)。
陶作家・安藤雅信氏の作品に出合える「仏光寺麩屋町(Bukkoji Fuyacho)」
仏光寺富小路(Bukkoji Tominokoji)から、またもや歩いて3分のところにある「仏光寺麩屋町(Bukkoji Fuyacho)」は、町家1軒分の敷地に建てられているため、間口が狭く奥行きが深い、いわゆるウナギの寝床といわれる形状に。その細長い廊下を進むとラウンジと坪庭があり、そこには陶作家であり、アーティストでもある安藤雅信氏の作品が並んでいます。静謐な空間にダイナミックな作品が彩りを添え、気に入った作品があれば購入することも可能と、パブリックエリア全体がギャラリーになっています。また、安藤氏のこだわりが感じられるのが廊下の巾木。壁の保護のため床に接する部分に張る巾木は、通常は木材が使われることが多いのですが、ここを安藤氏が焼いたタイルにすることを提案。床にもタイルが貼られ、ディテールまで見所になっています。各アーティストが単に作品を提供するだけではなく、積極的にかかわっていることがわかるエピソードのひとつであり、その熱量が感じられるからこそ、どの棟も居心地のいい場所になっているといえます。
日本の精神が表現された、内田デザイン研究所の「高辻麩屋町(Takatsuji Fuyacho)」
次に訪れたのは、仏光寺麩屋町(Bukkoji Fuyacho)から徒歩2分の場所にある「高辻麩屋町(Takatsuji Fuyacho)」。ここはグランドデザインを手がけた内田デザイン研究所による空間となっています。ロビーには、世界的インテリアデザイナーである故・内田繁氏による立礼席(りゅうれいせき) と茶室があり、「TATAMI SALON」と呼ばれる畳の部屋や、庭を見ながら体を動かすことのできるジムも併設。さらに茶室などの掛け軸ともなっている、日本を代表する書家・樋口雅山房氏による書も空間を引き締め、THE GENERAL KYOTO全体に通じる日本の精神文化を伝える役目を果たしています。
ここまでの4棟は歩いて5分もあれば、すべて回れる範囲内にあります。全棟にあるラウンジは、ちょっとしたお菓子や飲み物も用意され、宿泊者ならば誰でもいつでも利用できるので、街歩きにちょっと疲れたな、というときの一休みにも便利。ふかふかのソファに座ってくつろいだら、今度は鴨川を渡って、徒歩15分ほどの「大和大路 (Yamatooji)」へ。
テラダモケイによる1/100の京都を楽しめる「大和大路(Yamatooji)」
京都の街をそぞろ歩きしながら約15分。祇園にほど近い「大和大路(Yamatooji)」に到着です。小さな建物ながら、コンパクトにミニマルステイできる使い勝手のよさが人気で、テラダモケイのアートが部屋やパブリックスペースにちりばめられています。四季折々の京都の風景などが1/100サイズの模型で精緻に表現され、眺めているだけで想像が広がります。部屋はオリジナルデザインの2段ベッド(バンク)で構成。スランバーランド製のベッドなどの設備はほかの棟と同様に用意されています。ちなみにルームウェアは、男女兼用のフリーサイズながら、なぜかどんな体型の人にもぴたりと合い着心地も抜群です。
さまざまなアクティビティが旅の体験をさらに充実させる
THE GENERAL KYOTOでの滞在には、ユニークなアクティビティも各種用意されています。そのひとつが「京職人トーク」。この日は日本画用顔料をつくる老舗「上羽絵惣」の工房を見学するアクティビティ(1,000円)が実施されました。高辻麩屋町(Takatsuji Fuyacho)に集合し、タタミサロンでスライドによる説明を受けたら、徒歩10分足らずの本店へ案内してくれます。その間、寺院の外壁にある線の秘密など、通常の観光では気づかない解説が盛りだくさん。それだけでも貴重な体験ですが、本店内の工房では原料の説明から絵具づくりの工程などふだんは見られないものづくりの現場を見ることができます。1751年の創業以来、今なお手仕事が続けられ、その絵具づくりからは日本の伝統文化の奥深さを感じることができます。また、ここではホタテ貝殻の微粉末からつくられる顔料、胡粉(ごふん)を使ったネイルも販売。有機溶剤を一切使用していないので爪に優しく、高齢者や療養中の方にも喜ばれているとか。これらのアクティビティは、どの棟に宿泊していても申し込むことができます。京都ならではの特別な体験をぜひ、肌で感じてください(2020年4月9日追記:現在、「京職人トーク」「上羽絵惣」のアクティビティは開催していません)。
シンプルながら機能的な部屋は居心地も良質
棟によって部屋のタイプはさまざま。けれど、どこもシンプルな内装で、四条通と五条通に挟まれた京都の中心地にあるにもかかわらず、それを忘れさせてくれる静けさがあります。そして一歩外に出ると昔ながらの住宅街が広がり、京都の街の日常に遭遇することができます。5棟のどこでもチェックインができ、ラウンジだけでなくジム、キッチン、茶室などの施設も相互利用が可能。歩きながら行き来し、京都の街をまるでホテルの廊下のように使うことができるのです。しかも大和大路(Yamatooji)のバンクルームなら4,275円〜(1泊2名利用の場合の1名料金)から泊まれるというコストパフォーマンスの高さも大きな魅力。ぜひ連泊して「暮らすように泊まる」、新たなホテルライフをゆっくりと楽しんでみてください。
※2020/3/1よりホテル名称をはじめ各種変更あり
2019/3/13-14取材
2021/6/24編集
2022/3/15編集
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THE GENERAL KYOTO
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京都府京都市下京区富小路高辻下る恵美須屋町187(高辻富小路)
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tel.075-746-3928(予約直通)
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宿泊料:大和大路(Yamatooji) バンク4,275円〜(1泊2名利用の場合の1名料金)
消費税・サービス料込み
※時期や曜日によって価格は変動します
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チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00
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https://globalhotels.jp
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宿泊料:大和大路(Yamatooji) バンク (1泊2名利用の場合の1名料金)
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4,275円~ |
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参考コスト合計金額 |
<ストーリーに関するご留意事項>
ストーリーは、BANKアプリ限定貯蓄預金(The Savings) の目標設定を具体的にイメージするための情報提供を目的として委託先が作成した記事に、あおぞら銀行がVisaデビットの利用促進のためのサービス紹介などを追加したものであり、掲載の商品・サービスの誘引が目的ではありません。また、掲載内容は、作成時点における委託先における意見・見解が含まれるもので、個社・個別の商品・サービスを推奨・保証するものではありません。ストーリー内記載のコストは参考値であり、その他諸費用がかかる場合があります。特段の記載のない限り、ストーリー内記載のコストは税込価格とし、税率は10%(軽減税率適用商品は8%)とします。ただし、イートイン・テイクアウトで税率が変わる商品もありますので、詳しくは直接商品・サービスの取扱業者にお問い合わせください。各種割引、キャッシュバックなどは含まれていません。
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