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トラベル
2019.07.16
光の芸術そのものに泊まる、唯一無二の体験 10,000円

ジェームズ・タレルの現代美術建築「光の館」

多様な光の表現で知られる世界的コンテンポラリーアーティスト、ジェームズ・タレル。 2000年に彼が『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』のために制作した「光の館」は、宿泊できるユニークな現代美術建築として常に高い人気を誇っています。人気の秘密は、宿泊しないと味わえないめくるめく光のアート体験。その全貌をご紹介します。

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刻々と移り変わる天井と空色の鮮やかなコントラスト

日没のおよそ20分前。暮れなずむ空を四角く切り取った白い天井が、ほんのりピンク色に染まっていく。しばらく経つとピンクの濃度が上がり、あたりは妖艶ともいえる色合いに包まれます。その後天井は白から黄色、紫、緑、青、オレンジ、そして再びピンクへと、音もなく移り変わっていきます。その間、空の色もまた、なぜかさまざまな色に変化します。天井がピンクの時には空は緑に、青の時は黄色に。強烈な色のコントラストは、最新技術を駆使したテクノロジーアートを鑑賞しているかのよう。ドラマティックな光のページェントに、観る者はみるみるうちに引き込まれていきます。

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新潟県中南部、越後妻有地域の長閑な田園風景を望む丘陵地に建つ「光の館」は、アメリカ人コンテンポラリーアーティストのジェームズ・タレルによる、さまざまな光の芸術を体験できる宿泊施設です。なかでも圧巻なのが、日没と明け方前後の1時間ほどの間に自動的に行われる「ライトプログラム」。アウトサイドインと名付けられた12.5畳の和室の、スライド開閉式の屋根を開けることで現れる正方形の空と、それを囲む天井と壁を使ったLEDの間接照明による光のインスタレーションアートです。

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宿泊者にしか見えない空の色

本来なら青色で変わらないはずの空の色が劇的に変わっていくというこの不思議な色彩体験。なぜ青いはずの空が極彩色に見えるのでしょうか。答えは簡単で、すべては目の錯覚によるもの。強い間接照明に照らされた天井の色の影響で、空の色がいわゆる補色に見えてしまうのです。人間の脳による錯覚なので、実際に目に見えている色は当然写真(ここまでの4枚も)や映像には写りません。つまりこの色彩体験は、この館に宿泊しないかぎり味わえないのです。

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プログラムを日没と明け方に実施しているのは、この時間帯は刻々と空の色の濃さが変わっていくから。日没前、最初は明るかった空が、プログラム終了時にはすっかり深い藍色に。次第に光量が下がっていく間接照明が消えると、空には無数の星が輝き始めます。観る者は輝く星々を見上げながら、強烈な光と色のドラマによって高揚した感性を鎮め、静かな余韻に浸ることができます。明け方はこの逆で、起き抜けの眠気で覚めきらない頭と体が、空の色が明るくなるほどに、ゆっくりと覚醒していく感覚を体験できるのです。

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まさにこの時間、この場所でしか見ることができない自然光と人工光の共演による光の芸術。「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える日本の文化への、西洋の文化を背景としてきた私なりのアプローチであった」
と語るタレルだからこその、唯一無二のアート体験といえるでしょう。

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湯面に浮かび上がる光の波と水中で発光する体

『大地の芸術祭』の北川フラム総合ディレクターから、越後妻有地域のための「瞑想の館」をつくってくれと依頼され、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』からインスパイアされて生まれたというこの館には、ほかにもさまざまな光と陰を用いた仕掛けが設えられています。「Light Bath」と名付けられた浴室の灯りは、青、緑、赤の光ファイバー照明のみで、夜間は3色の光がゆらゆらと湯面に浮かび上がり水中で発光する幻想的な入浴を楽しむことができます。この浴室の利用もまた、宿泊者のみ可能。また居室の折上げ天井など、巧みに埋め込まれた間接照明で館内各所がほのかに照らされているほか、床の間などの壁にはオレンジや緑の光が浮かび上がるスリットが配されていたり、外光と室内光をミックスすることで時間によって表情を変えるガラス戸も配されています。

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タレルならではの多様な光と陰の仕掛けを、1日の時間の移ろいとともに味わう非日常。館内にテレビなどのAV機器はなく、窓を開ければ吹き抜ける風があたりの雑木林を揺らす葉音や、野鳥たちのさえずりがやさしく聞こえてくるのみです。越後妻有の雄大な自然と向き合い、プログラムを体験するごとに五感が研ぎ澄まされる一方で、さまざまなシーンで行う瞑想的な行為が、心の平穏をゆっくりともたらしてくれます。チェックアウト時には、昨日までとは違う新しい自分になっている、そんな感覚すら覚えている自分がいます。

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もちろん宿泊しなくても日中の館内見学は可能で、アウトサイドインの屋根を開けた状態で青空や雲の流れを見ることもできます。天候さえよければ屋根の開閉は見学者の自由なので、日中は太陽の位置によって切り取られた空から室内に光が差し込み、ユニークな光の表情を見せてくれます。ただ、同じ空間で過ごす時間でありながら、ライトプログラムとの感動の差は、言葉では語りつくせないほど大きいことは確かです。「光の館」という芸術を100%体感するには宿泊するしかない、というのが体験してみての結論と言えます。

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1人7,000円台から味わえる特別な体験

宿泊できる部屋は、最も広い2階のアウトサイドインとキッチン横の朝食の間、1階の庭の間の3室あり、3グループが同時に宿泊することができます。施設利用料が別途25,000円~30,000円(季節によって違う)かかりますが、大人1名あたりの宿泊料は5,000円~6,000円(曜日によって違う)なので、12名で貸し切れば最も安くて1名あたり7,584円、最も高くても9,000円(いずれも寝具レンタル料金500円含む)で泊まれます。タレルは3家族での宿泊を推奨していますが、見知らぬ家族同士が同じ部屋の畳の上に寝転がってプログラムを同時に体験することによって、不思議な絆が生まれてくるようなことも確かにありそうです。

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「これまで"光の知覚"を探求してきた私にとって、『光の館』とは、昼と夜、東洋と西洋、伝統と近代を対比するとともに融合する試みであった」とタレルが語る、彼ならではの恒久作品であるこの館でのアート体験は、竣工から20年近く経った今でも、新鮮かつ圧倒的な感動をわたしたちに与えてくれます。もし宿泊する機会を得ることができたら、スマホの電源をオフにして、自然光と人工光の織りなす移ろいゆく時の流れにどっぷりと浸かり、静かに瞑想してみるのはいかがでしょうか。もしかしたら、情報の洪水にさらされる都会の日常では決して得られない、悟りのようなものを得ることができるかもしれません。

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2019/3/5-6取材
2021/6/24編集

光の館 House of Light
新潟県十日町市上野甲2891
tel.025-761-1090
施設利用料:25,000円(12月1日~3月31日)、30,000円(4月1日~11月30日)

※同泊時、施設利用料÷組数=1組あたりの施設利用料となります
1 名あたり利用料:(月~金)大人¥5,000、小学生¥2,500(土・日・祝)大人¥6,000、小学生¥3,000未就学児無料

1名あたり寝具レンタル料金:500円
1 名あたり食事:夕食仕出し2,000円、3,000円の2種
1名あたりごみ処分料:100円(自炊の場合)
チェックイン16:00/チェックアウト10:00

https://hikarinoyakata.com/

参考コスト
設利用料
4月1日~11月30日の利用、12名で貸し切りの場合
2,500円
1名あたり
利用料 大人、月~金の利用
5,000円
1名あたり寝具レンタル料金
500円
夕食仕出し
2,000円
参考コスト合計金額
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