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トラベル
2021.07.02
世界中のセレブをとりこにする「アマン」創業者が手がけた日本旅館 1泊朝食付プラン(1室大人2名) 88,330円~

瀬戸内の「Azumi Setoda」

尾道市と今治市を結ぶ瀬戸内海の橋、しまなみ海道のほぼ中央に位置する生口島。国産レモンの島としてよく知られるこの人口約9,000人の島がホテル好きの間で話題を呼んでいる。2021年3月1日生口島瀬戸田町にアマン創業者として知られる伝説のホテリエ、エイドリアン・ゼッカ氏が手掛けた旅館がオープンしたのだ。

街のシンボル的な存在だった明治時代の豪商・堀内家の築140年の邸宅を受け継ぎ、「Azumi Setoda」が誕生した。堀内家はかつて製塩業や海運業を営み全国各地に塩を運んでいた為、日本中の高度な建築技術を持った職人を雇う事ができたのだろう。元々のデザインをそのままに補修を行った建物は、力強さと繊細さを併せ持つ意匠を感じることができる。

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瀬戸田までのアクセスには、広島空港からレンタカーを借りて向かった。風光明媚なしまなみ海道をドライブしたかったためだ。元々降雨量が少ない瀬戸内だが、晴れた春の日のドライブは窓を全開にして走りたいほど美しく、穏やかな海の先に控える多島美を見ながら合計60分ほどのドライブを楽しんだ。2022年3月までは、しまなみ海道を自転車で通行する場合、有料道路が無料で利用できるというので、今度はぜひしまなみ海道の島を自転車で回ってみたいと思った。

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「Azumi Setoda」はしおまち商店街の一角にあり、瀬戸田港にほど近い場所に建っている。かつての豪商の邸宅の威風堂々とした趣や伝統をそのままに、また、貴重な文化財を未来へ受け継ぐことも背負った「Azumi Setoda」は町の人からも歓迎されているという。かつて観光客が多く来ていた昭和初期から、橋ができたことで一時衰退した観光が今回の「Azumi」開業によって復活して町全体が活気づくことももちろん、町のシンボルに町外の人が訪れることにより、瀬戸田はこんなに素敵な場所なんだと誇らしく思っているような気もした。

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さて、いよいよ館内へ。まず目をひくのはレセプションの横の青い壁だ。漆喰を磨きこみ、つやつやな風合いにして青で塗ったものだという。時間ごとの光の入り方によって青の濃さが変化し、見るたびに違う海の深さを感じられる風情のある壁。瀬戸内の海を表している気がした。ここで写真を撮る人が多いのも納得だ。

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また館内の天井にかかる梁は力づよく、140年以上豪奢な屋敷を支え続けた貫禄をもつ、それと反して繊細な遊び心のある障子戸。これを建てた堀内氏という人は相当オシャレな人物だったのだろうと館内を見回り想像した。

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奥に行くと吹き抜けになったダイニングがあり、L字型のテーブルが四隅に配置され、中央にスタッフの作業台がある。その正面にはぐるっと3面を高い垣根で囲まれた日本庭園がある。聞くと、この庭は歩き回る庭ではなく、眺める為のものとのことだ。というのも、高い垣根は"鞠垣(まりがき)"と呼ばれるもので、蹴鞠(けまり)と鞠垣から着想を得た新たなデザインとのこと、6メートルの高さがあるという。蹴鞠は神事の為、決まりごとがいくつかあり、庭園に植える植栽の種類や位置も決められていて、それをこの庭では再現している。鞠垣は実は部屋と共有部分を区切る為に作られているのだが、部屋のプライバシーを作る垣根を一つのストーリーにしてしまう発想が面白いと思った。

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ダイニングの奥からが宿泊エリアとなる。徐々に奥に行くごとに段階的にパブリックとプライベートを分けているという。部屋は4タイプあるのだが、今回は1階にある"庭"(にわ)に宿泊をした。名称通りに各部屋にはそれぞれの坪庭があり、雪見障子から部屋のどこにいてもその坪庭を眺めることができる造りになっている。室内は50平米ということだが、それよりも広く感じられるのは、白木をふんだんに使い、雪見障子越しの眺めを楽しめるように家具が全体的に低い設えになっているからだろう。坪庭は部屋ごとにデザインが違うという。別の部屋の庭も見てみたいと思うほど、コンパクトな空間に見事に配置させた樹木、岩、花のバランスが美しい。

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2階にある"涼"(すずみ)は"庭"と同じ造りで、違いは涼めるバルコニーがついている点。夏や秋に再訪し"涼"に宿泊してみたいと密かに思った。

室内のデザインは檜の床、総檜造りの浴槽など無垢材をふんだんに使用している。床は檜の感触が気持ちよく靴下を脱いで素足で歩き回った。坪庭の前にはソファと淡青緑色のやさしい風合いを持つ福光石の床がある。床には床暖房もあり温かい足元でどこにも行かずにずっとここでくつろいでいたいと思わせる場所であった。
檜のお風呂は家族で入っても大丈夫というくらいに広い。浴槽にお湯をはるとほのかに檜の香りがし、入浴中には何度も深呼吸をして清々しい香りの空気を肺いっぱいに吸い込んだ。身も心もリラックスとはこのことか。
驚くのは洗面台の天板やお風呂の排水溝さえも木で造られていたこと。木ととことん調和するデザインが細部にわたって表現されていて設計士、三浦史朗氏のこだわりを随所に感じた。

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瀬戸田を楽しむアクティビティも「Azumi Setoda」では数々用意されているが、5月になるとレモンの花が開花し優しい香りに島全体が包まれるため、サイクリングと自然農法でレモンを育てている農園があるレモン谷を組み合わせたツアーが一番人気だという。時間の関係で今回はガイド付きサイクリングを楽しんだ。運動不足の私でも、ガイドさんが丁寧に準備運動から指導してくれて、移動中も美しい景色とガイドさんの優しい叱咤激励で楽しく島を見て回ることができた。サイクリングの最後は生口島からのサンセット。美しい多々羅大橋という国内最長の斜張橋を瀬戸内の夕景とともに眺めながら、都会にはない贅沢な時間で心が浄化された。

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その後は「Azumi Setoda」と同時に開業をした「yubune」に行って汗を流す。「yubune」は銭湯と全14室の旅籠が合わさった施設。銭湯は町の人も利用でき、旅人と住人との交流の場にもなっているという。

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ほぼ貸切のような銭湯に入ると非常にかわいい銭湯絵が目をひく。男性の方には昼間の瀬戸内、女性側は夜の瀬戸内の情景が描かれている。サウナにも入り、ひとしきり汗をかきさっぱりした後は、レセプションでタンブラーをもらい「yubune」の2階にある宿泊者専用のラウンジ、「yuagari」へ。ここでは湯上りにソフトドリンクや生ビールをゆっくり楽しむことができるのが嬉しい。

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アペリティフでビールを楽しんだ後は、予約をしていた「Azumi ダイニング」へ。
海運業で各地へ赴いていた堀内氏は大陸へも足を延ばすことがあったのだという。そのことから一般的な旅館で出される会席膳のような食事ではなく、スパイスやハーブを使ったお料理が、堀内家で所蔵されていた貴重な器に盛りつけて提供される。さながら堀内家にお邪魔しもてなされた宴の席のような温かいホスピタリティと、異国を感じさせる食事で島のおもてなしの神髄を見た気がした。

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ダイニングの形状も宴席を感じさせる要素として一役買っており、離れた場所でそれぞれ食事をとってはいるものの、四角の中で向かい合って座っていることでダイニング全体が心地よい一体感を生んでいた。場所的にもかつて実際に海賊がいたと言われるエリアの為、豪快な島の繊細なおもてなしをうまく表現した面白い造りのダイニングだと思った。

翌朝は6時から近くの向上寺での禅体験に参加した。徒歩で10分ほどの距離にある向上寺は三重塔が国宝に指定されるほど由緒正しいお寺。そこの住職が日々ご自身の修行の為に行っている禅に「Azumi Setoda」の宿泊客は参加できるのだという。清々しい朝の空気の中、住職に心得を教えてもらいながら体験した禅、巷で言うマインドフルネスは非常に特別かつ貴重な体験であった。陽がのぼり三重塔まで足を延ばして海を見ると、かつて平山郁夫画伯が描いた風景がそこにはあった。

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朝食は昨晩とは打って変わっていわゆる旅館の朝ごはん。瀬戸内でとれた柑橘のフレッシュジュースから始まり、たっぷり大きな器にはいったお味噌汁、焼いた干物、旬の野菜を使った副菜が2種類。半熟卵は卵かけご飯のようにして食べる人が多数だという。お味噌汁の具材、魚、副菜はその日によって変わる。朝からたっぷり島の栄養をいただいた。

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島の人々は朝が早く、登校中の小学生に元気よく礼儀正しい挨拶をされたり、少し肌寒い朝に薄着で歩いていた私に港近くにいたおじさんが「今日は寒いから上着きて歩きな」と声をかけてくださったり、自分の生活の場では普段見られない温かい人々のやり取りがあった。ラグジュアリーの追求とは一線を画し、家庭的なおもてなしの心と、地域との共感を生む豊かさ。この旅を通じて、日本の懐かしさと新しい発見をみつけることができ、ゼッカ氏がなぜ瀬戸田に「Azumi」の第一号店を開業したか、その理由がわかる気がした。

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4月10日には「Azumi Setoda/yubune」とつながりのあるSOIL SETODAという宿泊施設、観光案内、カフェ、コーヒーロースターが入った複合施設が港の目の前のエリアに開業。街のリビングをコンセプトにさらに瀬戸田が盛り上がるよう、住人や観光客が集う場所になっている。

Words: Aozora Bank

2021/4/12

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Azumi Setoda
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広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269
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https://azumi.co/setoda/
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お問い合わせ・予約
インターナショナル・クルーズ・マーケティング株式会社
03-5405-9213(受付時間 平日9時30分~18時 土日祝休日除く)
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参考コスト
1泊朝食付プラン(1室大人2名)
税サービス料込
88,330円~
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