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トラベル
2024.10.17
京都の中心街で絶景テラスと天然温泉に耽る 21,600円~

四条河原町温泉 空庭テラス京都のモデレートダブル/スーペリアダブル(1泊1室2名朝食付)

2024年秋の行楽シーズン
京都特集 第2弾!
<2023/1/20に掲載したストーリーを再掲載しております>

2022年6月にオープンした「四条河原町温泉 空庭(そらにわ)テラス京都」は、京都の中心街に滞在しながら、とっておきの絶景と温泉が楽しめるホテルです。京都の人々も気になって泊まりに来ているという話題の宿を、さっそく訪ねてみましょう。

地上31mから京都ならではの絶景を眺める

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「四条河原町温泉 空庭テラス京都」が建つのは、百貨店や飲食店が並ぶ河原町通り沿い。京都河原町駅から徒歩1分の繁華街に位置します。外観では「ごく普通のビジネスホテルかな」という印象でした。

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総女将の八重田かおりさんにご案内いただきました。

「女性2人組、カップル、親子、外国の方など様々なお客様にお越しいただいています。どんな施設か気になるようで、意外と京都の方々も多く宿泊されていますね。3世代で旅行する場合、祖父母世代は『温泉に浸かってのんびりしたい』、孫世代は『街なかで遊びたい』と、ニーズがくい違うことがあるのですが、ここにはぜんぶ揃っていますので、皆さんに喜んでいただけているようです」
確かに、こんなに都会の真ん中で温泉のあるホテルは、他に例をみないような気がします。

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さっそく館内へ。明るくて広々としたロビー、右奥に見えるのがフロントです。

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5時から24時まで自由に飲食できるコーヒーと湯あがりアイス。こういうサービスはうれしいですね。
「コーヒーはエチオピアの豆を2種類使ったオリジナルブレンドです。京都の方がお好きということで、浅煎りにしています」と八重田さん。ここでくつろぐお客様も多いそう。

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さて、このホテルの目玉である「空庭テラス」へ向かいます。屋上へ上がったあと、両脇に高い壁のある回廊を通り......。

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回廊を抜けるとパッと視界が開けて、大パノラマが広がりました。

手前には四条河原町の町並みと鴨川。北側の比叡山から始まり、五山送り火の大文字山、平安神宮の鳥居、知恩院、八坂神社、高台寺、霊山観音、清水寺、そして南側の伏見桃山城まで......。そうそうたる寺社仏閣と京都を囲む山が一望できてしまう眺めは鳥肌モノ。「もう出かけなくても、この眺めだけで十分じゃないかしら?」と思われたほどです。

「東京で言えば銀座4丁目のような中心部で、こういった眺めが見られるのは京都の醍醐味ですね。実は5年前、この景色から着想して、『京都の素晴らしさを発信したい』と考えたことが出発点になっています」と八重田さん。

京都には景観条例がありますが、このホテルの土地は31mまで建築が可能で、川向いの市街地の建築物は低いという絶妙な立地。都会にいるのに空が広く、山がすぐ近くに感じられて、気持ちのいいテラスです。こちらはソファスペース。

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取材日はちょうど紅葉が見頃を迎え始めた頃で、山並みが赤や黄色に色づいているのが見えるのも素晴らしかったです。桜の季節や新緑もさぞかし美しいことでしょう。

宿泊するとワンドリンクサービスが付いていて、ビール、ワイン、スパークリングワインなどが飲めるそうです。絶景を眺めながらの特別なひとときですね。

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実はテーブルの下は温泉の足湯があります。冬場も温まってゆっくりできそうです。

夜はソファ席のファイヤーピットに火が灯り、ムーディな雰囲気に。19時以降は「空庭ルーフトップバー」として営業しています。

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日の出の景色も素晴らしいそうで、フロントにも日没・日の出の時間が示されていました。
八重田さんによると「ちょうど正面が東です。山が結構高いので太陽が見えるのは日の出時刻から20分後ぐらいになりますが、空がピンク色に染まって。とてもきれいです」

四条河原町に湧出した天然温泉を眺望とともに

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次に案内していただいたのは、もう一つの目玉である天然温泉。地下1100mまで掘削して湧出したそうで、温泉のほとんどない京都の中心街では貴重です。
「お湯はマグネシウムを多く含んで、肌あたりが柔らかいです。お客様からは『よく眠れる』という声をいただきます」と八重田さん。

上の写真は空庭テラスと同様の景色が見える露天風呂「八坂の湯」。左の円形の浴槽がシルキージャグジーバス、長方形の浴槽が温泉になっています。

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ワイドに広がる温泉の浴槽の端は1.2mの深湯になっていて、大きく開いた窓から京都のパノラマを眺めつつ、立ち湯スタイルで湯浴みが楽しめます。

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脱衣場の窓は上だけ開けられる特別な障子を作ったそうで、こちらも眺望抜群。着替えながら清水寺が見える温泉宿はおそらくここだけでしょう。

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ピカピカのパウダールーム。アメニティはイタリア直輸入のオーガニックコスメで、アロマ効果があるそう。こういったこだわりはポイントが高いですね。

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もう一つの温泉「庭の湯」。こちらは半露天ですが眺望はなく、緑いっぱいの空間です。

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「庭の湯」のシルキージャグジーバス。
「八坂の湯」と「庭の湯」は朝に男女入れ替えになるので、宿泊した場合は夜と朝に入れば両方の温泉を楽しめるようになっています。

ちなみに天然温泉も空庭テラスも宿泊者専用。日帰り入浴や一般開放などは行っていないそうです。それだけ宿泊者はのびのびと使えるわけで、「泊まらないと見られない景色、入れない温泉」のプレミア感が際立ちます。

コンパクトで機能的。居心地よい和モダンの客室

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「四条河原町温泉 空庭テラス京都」のコンセプトは「新しい日本の宿」。和の要素が多分に散りばめられています。
客室は3タイプ102室を備え、和モダンのテイストで統一されています。

上はスーペリアダブル。シモンズ製のダブルベッド、ソファが備わります。ベッドの下にはスーツケースがしまえるようになっていて、コンパクトですが機能的。壁には和紙や清水焼の陶板の内装が施され、エレガントな雰囲気です。

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スーペリアダブルは広々としたバスルーム付き。

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こちらはモデレートダブル。スーペリアダブルよりソファのスペースが広くなっています。

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モデレートダブルはシャワールームのみ。温泉に何回も入る人が多く、部屋のシャワーやバスタブを使う人は少ないそう。

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客室にはルームウエアに加え、館内を出歩ける浴衣が備えられています。温泉気分が高まりますね。

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浴衣に合わせて下駄も用意。
客室内は畳ですが、玄関の小上がりは名栗仕上げの木の板になっていて、足の裏の感触で"和"を感じられるようになっています。

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こちらは1室だけあるユニバーサルツイン。広めに空間をとり、スライドドアやスロープなどを使ったバリアフリー対応のお部屋です。

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客室を見学したあと、八重田さんが面白いことを教えてくれました。
「廊下が直線でなく曲がっていますよね。実は客室の形は真四角ではなく、少し台形になっています。コンパクトなお部屋を少しでも広く感じていただくための工夫です」
広くはないけれど不思議と圧迫感なく感じた、客室の秘密が伺えました。

朝食は割烹料理店の京尽くしのお弁当を

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周囲に飲食店の多い「四条河原町温泉 空庭テラス京都」では、宿泊プランは素泊まりと朝食付きの2択になっています。

朝食は、1階に併設する「京割烹 東山」の総料理長が腕を振るう「古都の玉手箱」。
この日のおかずは京野菜の炊いたん、真丈湯葉巻き、笹巻麩、九条葱出汁巻き卵など。京都のおいしいものがギュッと詰まった華やかなお弁当です。
空庭テラスに出て「絶景弁当」を楽しむ人も多いといいます。

ビジネスホテルのような外観からは想像できないほど、中に入ったら別世界。静かでゆったりとしていて、外が繁華街であることも忘れてしまいました。
ホテルの機能性とともに、和の美しさをあわせもち、心遣いが隅々まで行き届いて、居心地よく感じました。そして何よりも、絶景の空庭テラスと温泉がいい。
京都観光の拠点にも絶好の立地なので、評判が広まってしまう前に「友人と来ようかな」と考えてしまった筆者でした。

words : Yuki Asakura
Photos: Hajime Kojima


2022/11/16
2024/10/17 編集

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四条河原町温泉 空庭テラス京都
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京都府京都市下京区河原町通四条下る2丁目稲荷町324番地
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https://soraniwa-hotel.jp/
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075-352-4000
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参考コスト
モデレートダブル/スーペリアダブル
1泊1室2名朝食付
※時期によって変動します。
21,600円~
参考コスト合計金額
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