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黒川紀章氏設計の宿泊施設「カプセルハウスK」

宿泊施設には様々な種類がありますが、その建築自体に大きな価値がある場合、旅の目的が一つ増えて、より豊かな時間を過ごすことができるかもしれません。
この秋、世界的な建築家・黒川紀章氏が設計した「カプセルハウスK」が、1棟貸しの民泊施設として開業しました。信州の大自然の中で、特別な宿泊体験を味わってみてはいかがでしょうか。
新時代の住まいとして造られたカプセル建築
黒川紀章氏(1934~2007)は日本を代表する建築家です。
国立民族学博物館(大阪府吹田市)、国立新美術館(東京都港区)などの国内作品はもとより、クアラルンプール国際空港(マレーシア)、カザフスタン新首都アスタナ計画(カザフスタン)など海外の約20カ国でも活動し、高い評価を得ました。
「20世紀前半までは機械の時代だったが、これからは生命の時代である」と考えた黒川氏の建築には、メタボリズム(新陳代謝)、リサイクル、エコロジーなど、一貫して「生命の原理」の概念がとり入れられているのが特徴です。
1969年、黒川氏は新幹線や自動車などの交通機関で縦横無尽に動き回り活動する人間を「ホモ・サピエンス(考える人)」ならぬ「ホモ・モーベンス(動民)」と定義して、これにふさわしい住まいの構想を「カプセル宣言」としてまとめて発表します。
住宅をつくるとき、普通は建物の全体を決めてからその中に居間、寝室、子ども部屋、浴室などの部屋や機能を振り分けていきます。しかしカプセル建築では、家族の全員がそれぞれ個人として生活空間であるカプセルを所有し、それらをドッキングさせて一つの建築を構成する、部分から全体をつくっていくという考え方です。
翌年の1970年大阪万博で黒川氏は、空中球形劇場を擁するパビリオン「東芝IHI館」とともに、「タカラ・ビューティリオン」と「空中テーマ館住宅カプセル」の2つのカプセル建築を展示し、話題を呼びました。
1972年には東京・銀座に「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」を竣工。140個のカプセル(直方体型の個室空間)が設置された集合住宅で、新たなカプセルに交換したり、所有者がカプセルをビルから外して別の場所へ引っ越しさせたりすることが可能な構造になっています。建設から約50年の間、住居、オフィス、マンスリーの宿泊施設などに利用され、近年も見学者が後を絶ちませんが、老朽化のため2022年に解体されることが決まっています。
そして、1973年に建てられたカプセル建築が今回ご紹介する「カプセルハウスK」なのです。
浅間山を眺望する別荘地に生き残った貴重な建築
「カプセルハウスK」は長野県北佐久郡御代田町の別荘地内にあります。
北陸新幹線の軽井沢駅から車で約30分、最寄りのしなの鉄道・信濃追分駅から車で約15分の距離です。信濃追分駅周辺からは見事な浅間山の姿が見えました。
黒川紀章氏のご子息で、MIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIO代表取締役の黒川未来夫さんのご案内で山道を車で上り進み、「カプセルハウスK」に到着しました。急斜面に建っているため、道路からは屋上と暖炉の煙突しか見えません。屋上は駐車スペース兼バーベキュースペースとして造られました。(現在は熊が寄ってくる可能性があるため、バーベキューはお勧めしないそうです)
「黒川はカプセル建築のモデルハウスとしてここを建てました」と未来夫さん。「カプセルハウスK」は黒川紀章氏の別荘として語られることが多い建物で、確かに彼の私邸でしたが、実際に別荘として使われることは少なかったといいます。
約50年間は非公開でしたが、2019年に未来夫さんが所有者となり、貴重な建築を動態保存するための修繕プロジェクトを始動し、クラウドファンディングの支援も得て、2021年11月から民泊施設としてオープン。建設当初の姿のまま現存し、一般人も宿泊できるカプセル建築としてたいへん貴重なものです。
上の写真は屋上からの眺めで、浅間山の一部が見えています。建設当初は樹木が伐採されていて浅間山がよく見えたそうですが、長い年月を経て周囲は深い森林に包まれました。
写真右下に写っているのが4つあるカプセルの一つ。外装にはコールテン鋼(表面に安定的なサビ層を作ることで腐食を防ぐ鋼)を使っていて、海に近く潮風のあたる中銀カプセルタワービルではできなかったデザインなのだそう。設置や取り外しの際にロープで吊るせるように、カプセル上部の四隅にはロープ穴がついています。
いよいよ建物内に入っていきます。屋上からサイドの階段を下り、玄関を入るとリビングが広がっています。
リビングは建物のコア・シャフト(縦方向に貫通しているスペース)になっていて、ここに同じ大きさの4つのカプセルが取り付けられている構造になっています。リビングに立つと、周囲の3方向をぐるりと囲むように階段と通路があり、それぞれのカプセルの扉が見えます。カプセルが中二階のように少し上がったところにあるのでリビングの天井が高く、広がりのある空間に感じられました。
リビングにある暖炉。炎を見ながら仲間とくつろげたら最高ですね。
(宿泊時の暖炉の使用については検討中だそうです)
こちらが寝室カプセルの一つ。広くはないですが、不思議と落ち着きます。
「カプセルハウスK」のカプセルはドーム型に張り出したアクリルの丸窓が特徴で、これも中銀カプセルタワービルでは実現しなかったデザインだそう。信州の緑が丸く切り取られて見えて美しいです。
寝室カプセルには風呂、トイレ、洗面台のユニットバスが付いています。楕円型の扉が可愛らしかったです。
こちらはもう一つの寝室カプセルで、中銀カプセルタワーと同じ、作り付けの家具が残っています。
埋め込み式のカラーテレビ、テープデッキ、ライトに、折り畳みデスクもあり、コンパクトで機能的な部屋を目指していたことがよくわかる部屋です。
丸窓の効果なのか、宇宙船か船室にいるような気持ちになります。実は飛行機や船の内装を手掛けていた会社がカプセルを製作したそうなので、そう感じるのも納得です。
3つ目のカプセルはこの建築で唯一、四角い窓をもつ厨房です。こちらの家具も建設当時の作り付けのもの。民泊として一般家庭の機能をもたせるため、電子レンジ、洗濯乾燥機、IHコンロなどを備える予定だそうです。
窓辺に置かれたレトロなポータブルテレビがいい味を出していました。
4つ目のカプセルは茶室。入り口の扉も唯一引き戸になっています。小堀遠州(こぼりえんしゅう)の茶室を参考に造られているそうで、躙口(にじりぐち)風の四角い窓もあります。
中に入ってしまうと、普通の茶室にいるような気がしますが、障子を開けるとアクリルの丸窓が現れるので、ここがカプセルの中なのだと実感します。
地面に一番近いので周辺の木々だけでなく斜面の土壌も見えて、他のカプセルとはかなり趣が異なるのが面白いですね。
床の間には黒川紀章氏直筆の軸が飾られていました。
茶室の奥に配された水屋。
天井も網代、竿縁(さおぶち)、簾(すだれ)の3種になっていておしゃれです。カプセル内であることを忘れそうなほど、本格的な茶室として造られています。
リビングから木のらせん階段を降りると地下に広い主寝室があります。
キングサイズのベッドが備えられ、大きな丸窓が印象的です。
「丸窓は直径約2.4メートル。この窓がこの部屋に不思議な浮遊感を与えています。窓の外の自然との一体感も感じられます」と未来夫さんが説明してくれました。建設当初は玄関から靴を脱がずに入ることができたアトリエだったそうですが、1997年に改装して現在の姿になりました。
外観は未来的でユニークな「カプセルハウスK」ですが、中に入ってみると洗練されていて機能的、しかも非常に落ち着く空間だったのが驚きであり、印象的でした。
1970年代にモビリティの重要性、二拠点生活、持続可能性、情報社会など、令和の現在を先取りするような数多くの構想を表明してきた黒川紀章氏。彼の思想の一つの結晶である「カプセルハウスK」に宿泊して、住まいや暮らし方についてあらためて考えてみてはいかがでしょうか。
words : Yuki Asakura
Photos: Hiroshi Wada
2021/9/21
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CAPSULE HOUSE-K(カプセルハウスK)
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長野県北佐久郡御代田町
※詳細番地は宿泊者以外には非公開
※貸し出しは4月中旬~12月初旬を予定、冬季は閉鎖、気候により変動あり
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https://miraikurokawa.jp/
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1棟貸し切り1泊(7名まで) ※価格未定。平日と休前日で
価格が変わる予定。 |
200,000円(※) |
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参考コスト合計金額 |
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