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SDGs/支援
2021.04.23
生産者を支える!持続可能な野菜の買い方"CSA" 20,000円

兵庫県・神戸市「BIO CREATORS」有機野菜のCSA

皆さんは野菜をどこで購入しているでしょうか? スーパーや八百屋、直売所、ECサイトによる宅配など購入方法は沢山あります。現在は食の安全や環境負荷の少ない農業を考える方には有機野菜が人気ですが、専門店以外で安定的に手に入れるのは難しいですよね。しかも生産者から鮮度の高い有機野菜を直接購入となると、さらにハードルが高いかもしれません。そこで現在、注目を集めているのがCSA=「Community Supported Agriculture」という新たな農業形態から生産される野菜たちです。CSAは「地域支援型農業」と呼ばれ、消費者が地域で支持する特定の生産者に農産物の購入費を原則前払いで支払い、その資金をもとに生産者の安定的な生産が可能となります。通常よりも手間のかかる有機農法を行うような小規模生産者にメリットがより高い制度で、ヘルシー志向の高い欧米を中心に浸透しています。今回は兵庫県で有機農法によるCSAを導入している生産者チーム「BIO CREATORS(ビオクリエイターズ)」の代表、大皿一寿さんにインタビューを行い、CSAの歴史やメリット、持続可能な農業について伺いました。

「BIO CREATORS」が採用するCSAとは?

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兵庫県神戸市の有機農家のグループが「BIO CREATORS」です。現在は7農家が参画して、一年を通じて味わい深い有機野菜を育てています。「2016年にCSAありきで、社会実験的にスタートしました。最初は3軒の生産者で、特定のシーズンのみの販売でしたが、現在は一年中野菜を供給できるようになりました」と大皿さん。立ち上げのきっかけは、神戸市内で開かれているファーマーズマーケットにあったと言います。
「私自身、有機農法による野菜栽培をしていましたが、外国人のお客さんから日本にCSAはないのですか? と問い合わせてもらったのが始まりです」。

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「BIO CREATORS」に参加する生産者から収穫された野菜は一旦、大皿さんの農場に集められ、そこで家庭ごとの1パックに仕分けされます。それらを店舗やマルシェなど「ピックアップステーション」という受け渡し場所に生産者が直接運び、手渡しで消費者に渡します。「実はこの仕組み、70年代に日本で起こった産消提携(後述)という仕組みが基になっているという説があります。私も地元の農学者にお聞きしたのですが」。CSAは現在アメリカやヨーロッパで流行っており、筆者はてっきり環境先進国の欧米から始まった運動だと思っていたので、驚きです!

公害や農薬問題から安全な野菜を求めた

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日本では戦後の食糧増産政策により、農薬や化学肥料の使用が格段に増加していったと言われています。それは戦後の飢えの時代からの脱却に貢献しましたが、高度成長期になると発展の代償として公害が生じ、それと並行して食べ物の安全性を求める運動も起きました。
「子どものいるお母さんたちが中心となって消費者グループを作り、安全安心な野菜をつくってくれるよう生産者に働きかけました。その野菜を共同で購入するというのが、産消提携です。ここ兵庫県でも3,000人くらいの運動となったようで、全国の300箇所に、さらに海外にも広がったと聞いています。ですから諸説はありますが、CSA の原点は日本にあったということです」。
その後、便利なスーパーマーケットの台頭や、共働き世代が増えたことなどから土付き野菜をみんなで洗うような時間が取れなくなったことで、この産消提携は衰退していったそうです。

有機農家の新規参入を増やしたい

大皿さん自身も42歳の時に、「安心で安全、食べて美味しい野菜をつくりたい」と、有機野菜農家として本格的に就農されました。その背景には「食事をスナックや菓子パンなどで済ませている、若い人たちの食に危機を感じた」という思いがあったそうです。ファーマーズマーケットへの参画や運営を通じて、有機野菜の新規就農者の募集も画策。そして耕作放棄地では、地域の人たちと有機の米づくりなどを行い、コミュニティーの輪を広げていきました。

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「そうした中で出会ったのがCSAでした。産消提携と内容は似ているかもしれません。しかしそれを打ち出すよりも、逆輸入の形でCSAをアレンジして広めることの方が現代の消費者に届くのかなと思っています。一方で、新規に農業を始めたいという人にも相談に来てもらえます。そうした方に多いのが、安心で安全な有機野菜を育てたいという思いです。農家は苗や肥料の購入に費用を使いますが、それを回収する収穫時までに長いスパンがあります。その初期費用をCSAで捻出して、参入しやすい環境をつくります」。新規就農者は、栽培技術の向上と、販路の確保の両方が必要です。しかしすぐに出荷できるのは、直売所ぐらいしかないので、営業活動が必要で、その分野菜づくりの時間が取られてしまいます。販路や野菜づくりのノウハウを共有できるコミュニティーがあれば、参入しやすくなります。

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規格外の野菜も扱うことでフードロス解決の一助にも

消費者は環境に優しい方法で栽培された旬の有機野菜がセットで手に入ります。「BIO CREATORS 」の場合は、約10種が1パックになり、2~3人家族の約4日〜7日分をまかなえます。いくつかコースがありますが、10週 で10パックが届くコースで20,000円。顔の見える生産者から購入することで、消費者も大切に食べる意識が芽生えるはずです。届く野菜が選べないというデメリットもありますが、「その分料理上手になる」と大皿さんは語ります。「我々のパックでは、スーパーで見かけない珍しい野菜も入りますし、形や色も一定ではありません。でもそれが本来の野菜の姿だと思っていますし、規格外だからと廃棄される野菜のフードロス解決にもつながります。料理方法に関しては、料理研究家と組んでレシピを紹介するイベントなども開催して、野菜を身近に感じてもらう試みをしています」

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最近は福利厚生の一環として一定量の野菜を会社に届けてもらい、社員に頒布するなど、企業としてCSAを取り入れるところも出てきました。一定の消費者が集まると、都会のカフェが「ピックアップステーション」になるケースもあるそうです。そうなると農地が多い郊外部だけでなく、都心も含めて広い地域でのCSAが可能になります。全国でもまだ10箇所ほどと日本でのCSAは始まったばかり。本物の安心安全な野菜を手にしたいという消費者と、それを栽培したいという生産者の想いをつなぐのが、CSAです。将来にわたって持続する農業や、毎日食卓で口にする野菜の安全を考えて、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

Words: Tomohiro Tsuchiya @ Yellowjam Photos:BIO CREATORS

2021/3/3

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BIO CREATORS
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https://biocreators.org/
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参考コスト
CSAの野菜10週で10パック
20,000円
参考コスト合計金額
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