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マネー
2024.03.06
独身女性は貯金が苦手? ファイナンシャル・プランナーが着目した、家計調査に見る「家計の改善ポイント」

総務省の家計調査結果によると、20代~30代の若い世代の家計を見た場合、男性と女性には明らかな差があり、女性は男性にくらべて、さまざまなポイントで支出が多くなりがちです。早い段階で引き締めをおこなわないと、将来の資産形成に不安が残るかもしれません。注意すべきポイントを見ていきます。

※本記事の内容は省庁の調査結果をもとに執筆したものであり、男女差の強調等を行うものではありません。

●男性より収入が8万円低いのに、支出の差はわずか1万円

仕事にプライベートに忙しい20代~30代の女性は、いろいろなところで支出も多くなりがちです。限られた収入のなかから貯蓄を確保するには、少し工夫をする必要がありそうです。

以下の図表1は、総務省の2022年の家計調査から34歳以下の働く男女の家計収支をまとめたものです。

収入を見ると、男性の方が女性より月に約8万円も収入が多くなっています。しかし、支出を見ると男性と女性の差は約1万円と縮まっており、女性のほうが収入の割に支出が膨らんでいることがわかります。

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[図表1]34歳以下の単身世帯の働く男女の1カ月の家計収支比較
※総務省「家計調査2022年」をもとに著者作成
※収入は税引き前、支出は消費税を含む(単位:円)

支出内訳では、たとえば住居は、女性ならではの安全面等への配慮のためか、男性より女性の支出のほうが多くなっています。そして、美容にかかるお金も、男性よりだいぶ多くなっています。こういった支出の必要性は譲れない部分だと考えている方が多いのかもしれません。

一方、食料や光熱・水道、交通・通信といった日常にかかる費用は、それほどの差は生じていません。データを見る限り、人が1人で暮らすためには、このくらいはどうしても必要になる金額...ということなのでしょう。

税と社会保険料については、収入が多ければその分負担額が大きくなるので、ここは収入に対して16%程度はかかるものと理解しておきましょう。とくに会社員の場合は、厚生年金、健康保険、雇用保険等の保険料はすべて収入に比例します。同時に、支払う保険料が多ければ、受け取る社会保険給付も多くなるという原則も覚えておきましょう。現役時代の保険料の支払額格差は、老後の年金受給額の格差となるのです。

●とくに気を付けてほしい「クレジットカードの返済」

では次に、残ったお金をどう使っているのかも見てみましょう。下記の図表2を見てください。

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[図表2]残ったお金の使われ方の男女比較
※総務省「家計調査2022年」をもとに著者作成

女性のお金の使い道で気になるのが、保険料とクレジット購入借入金返済の額です。

表からは詳細まではわかりませんが、ここでいう保険料は、個人的に加入する生命保険や年金保険といったものだと推察されます。一般的に女性の方が長生きなので、同じ条件であれば保険料は安いはず。もしかしたら、女性は保険に入りすぎているのかもしれません。

クレジットカードの返済は、気をつけたいポイントです。とくにリボ払いを選んでしまうと、月の返済額が一定となることから、次第に感覚がマヒしてしまい、さらに買い物を続けてしまう傾向があるようです。返済には金利がつきものですから、ほしいものは計画的に購入するように心がけましょう。

●その支出、「浪費」「消費」「投資」のどれに該当する?

お金を支払う際には、「浪費」「消費」「投資」の3つのうち、どれに当てはまるのかを考えるようにしてください。

無計画な行動によって生じるクレジットカードの借り入れ返済金利は「浪費」です。自分にとっても何のメリットもないので、真っ先に改めたい行動です。

「消費」は値段と同等の価値が得られる行動です。なかなか削れない美容代もクーポンを利用するなどをすれば同じ消費額に対して得られる価値は大きくなります。

もし必要のない保険に入っているのであれば、その保険料を有価証券の購入に充てることも検討しましょう。将来の価値の値上がりにお金を回すことを「投資」といいます。もちろん、収入をあげるための勉強代に充てることも自分への「投資」です。

資産形成はなかなか大変ですが、今後のやりくりをする際の参考にしてみてください。

山中伸枝
CFP
株式会社アセット・アドバンテージ 代表取締役

Words:山中伸枝(株式会社アセット・アドバンテージ)、幻冬舎ゴールドオンライン
Illustration:オノデラコージ

参考 総務省 家計調査2022年(総務省のホームページに遷移します)

2024/1/15

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