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金融
2020.02.07
独自通貨を使って海外のシェアハウスに泊まる リアルとバーチャルを横断する「トークンハウス」の新しい経済圏

世界的に大流行した仮想通貨もどうやらピークが過ぎ、国内では電子マネーの覇権争いが巻き起こるなか、新たに話題となっているのが「トークンエコノミー」です。これは限られたコミュニティのなかだけで利用できる電子通貨(トークン)を発行・流通させる、いわば地域通貨の電子版のようなもの。今回はそのなかから、トークンを使って海外のシェアハウスに滞在できるサービス「トークンハウス」をご紹介します。

月額5,000円で海外のシェアハウスに泊まる

離島の環境美化活動に参加すると島でのサービスと交換できるトークンがもらえたり、トークンを活用した個人の健康診断データとウェルネス企業をつなぐスタートアップが誕生したり、最近トークンはさまざまな分野で使われ始めています。そこでトークンハウス代表の平尾健悟さんに、その活用法や、今後加速していくと思われるトークンエコノミーに対する考えをお聞きしました。

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トークンハウス(https://token-house.world)は、毎月付与されるトークンを使って、アジア圏の各地にあるシェアハウスに滞在できるサービスです。月額制のサブスクリプションで、5,000円の「旅人プラン」、15,000円の「住人プラン」、30,000円の「VIPプラン」の3プランが用意されています。加入者には毎月一定額のトークン「TKC」 が発行される仕組みで、例えば短期滞在者向けの旅人プランなら毎月50TKCが付与されます。シェアハウスの滞在は1泊10TKCから。ごく単純な計算でいくと、5,000円程度で世界各地に5泊が可能というわけです。なぜ円やドルなどの法定通貨ではなく、トークンを使ったシェアハウスサービスを始めたのでしょう? そのきっかけは、ある出来事だったと平尾さんは話します。

「トークンハウスを設立する以前、僕はブロガーとして活動していたんです。あるとき、テーマとして、お金のあり方について考えたんですよね。お金の本質とは何なのか、どうすれば楽しくお金を使うことができるのか......。自分なりにお金との向き合い方を考えているなかで、"100万円を、見返りを求めずに人に配る" という企画をやってみようと思い立ったんです。それで実際に100万円を配る活動をしてみたのですが、あげたお金をまたほかの人のために使っている人がいて、それが自分にとってすごく心地よかったんです。血液が身体を流れることによって健康が保たれるように、お金も社会のなかで循環することで人々が幸せになる。まさにお金は社会の血液のようなものだと実感しました。ただ、法定通貨を実際に社会のなかで循環させるためには、膨大な額のお金が必要です。大きな組織でないと難しいし、個人単位で実現したければ、もっと小さな経済圏でなければならない。そこで考えたのが、シェアハウスというスモールコミュニティで独自トークンを流通させる仕組みでした。東南アジアで活動している若い日本人が増え、リーズナブルに家を借りられることもあって、カンボジアでトークンハウスのサービスをスタートしました」

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滞在費だけではない、コミュニケーションツールにもなるトークン

トークンハウス内で流通しているトークン、TKCはシェアハウスの滞在費だけではなく、イベントの参加料や、メンバー同士の相談ごとやスキルシェアへの感謝の気持ちを表すために使うことが可能です。料金を設定して相談ごとを受けるのは心苦しいけれど、かといって、まったく何もないのも少し寂しい。いままでは「ありがとう」のひと言で済まされていたやりとりにトークンが使われることで、気持ちよいコミュニケーションが生まれるといいます。

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トークンハウスの利用者は、年齢も職種もさまざま。新しい世界を見たい高校生、ヨガ講師として親子で世界中を旅するママ、国境を超えて地域医療の実現を目指す医師、カンボジアの和食屋で働きながら病院給食の普及にも力を入れる板前など、夢や想いのある人々が目立ちます。お互いの顔が見えないバーチャルなコミュニティだけではなく、シェアハウスというリアルな場があるため、互いの信頼関係を築くことも比較的容易です。専門性の異なるメンバーがトークンを介してつながることで、平尾さん自身も救われたことがあると続けます。

「バリ島のシェアハウスでたまたまひとりになったときに、突然体調をくずしてしまったことがありました。原因もわからず、現地の病院についてもほとんど情報がなかったため、トークンハウスを使っている医師のメンバーに、トークンを使ってオンライン診療をお願いしたんです。診療を受けられたことで、どう行動すべきかもわかるし、何より心強い。タダではお願いしにくいことも、トークンのおかげで自分が伝えたい感謝の量を可視化することができます。まったく異なる職業のメンバーが同じコミュニティにいるので、シェアされるスキルの幅も広がりますね」

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地元の友だちのような温かいつながりをトークンでつくる

トークンハウスのようなトークンを使ったコミュニティは、国内でさらに増えると予想する平尾さん。どんな人でもあらゆる情報にアクセスできる便利さが行き渡ったいま、次に人々が求め始めるものは便利さではなく、友人のようなアナログなつながりだといいます。

「情報やサービスが飽和状態になり、生活に不満を感じなくなると、生き残るのは"便利さ"ではなく"宗教性"だと思っています。"宗教性"といっても"宗教"とは違う。信仰などではなく、居心地のよいコミュニティ、という感じでしょうか。地元の友だちのような損得勘定なしに一緒にいられる小さなコミュニティは普遍的で、情報社会の波に飲み込まれず残り続けるはず。そのコミュニティ内の価値交換ツールとしてトークンが利用されるようになるのではないでしょうか」

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現在、プノンペンを中心とする合計5箇所にシェアハウスを運営しているトークンハウス 。今後は拠点数を増やすことよりも"ソーシャルグッドなプロジェクトが成功するコミュニティづくり"を重視するそう。"新しい家族のかたち"をスローガンに掲げ、挑戦したい人や応援したくなる人が集まれるようなコミュニティづくりを目指したいと続けます。シェアハウスというリアルな場で人とつながり、トークンを循環させて感謝の気持ちを伝える。トークンハウスのような現実と仮想をボーダーレスに行き来する新時代のコミュニティづくりは、経済だけではなく社会のあり方をも変えていくかもしれません。

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平尾健悟(左)
株式会社22 代表取締役CEO
学生時代に大阪でBARを開業し、2年経営した後に売却。大学卒業後は就職せずに「ゴーゴーケンゴ」と名乗りブログを始める。東南アジアを転々としながら「人生は壮大な実験だ」という考えのもと「人のために自腹100万円を見返り求めずに使う」という企画を行う。そのなかで訪れたカンボジアで共同代表の植木大介(右)と出会い、トークンハウスを構想し、2018年に株式会社22を創業。

ゴーゴーケンゴ ブログ
https://55kengo.com


Illustration: Peko Asano 
Words: Kentaro Wada @ GINGRICH

      
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2019/10/25

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Token House
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https://token-house.world/
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