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マネー
2022.02.18
「サイドFIRE」という生き方

~ サラリーマンからライターへ ~

大きなムーブメントになりつつあるFIRE(Financial Independence, Retire Early)。
一方で完全なFIREの実現には節約や貯蓄などかなりの努力が求められることも事実です。

「今の生活を犠牲にしない範囲でFIREを達成したい」
そのようなサラリーマンの注目を集めているのが"サイドFIRE"という考え方です。

毎月ある程度の不労収入を得ながら、足りない分だけを他の副業や自由度の高い労働で補い、残りの時間は趣味や家庭での時間に使う資産形成戦略です。別名"バリスタFIRE"とも呼ばれています。

普通のサラリーマンにとって、"サイドFIRE"を目指す上での秘訣は何なのでしょうか。

今回は大手企業の管理職というポジションを捨て、不動産投資をしながらゼロからライターの道へ踏み出した松本久美子さんにインタビューをし、サラリーマンが"サイドFIRE"したストーリーを聞きました。

管理職として出世を目指す日々に疑問が生じた

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誰でも名前を知っている一部上場企業に新卒で入社した松本さん。20年間勤務し、管理職としてメンバー数十名を抱えていたそう。どのようなきっかけで"サイドFIRE"を意識するようになったのでしょうか。
「今思えば、会社員であることは人生や体の一部のような状態でした。充実していましたが、会社での喜怒哀楽が生活とほぼイコールでした。42歳になりいっそ役員でも目指すかという鼻息でしたが、元々ほんのりと興味を持っていた不動産投資の勉強会に出席しました」。

そこで松本さんは不動産投資の魅力に取りつかれ、1年間本格的に不動産の勉強をしたそう。
「勉強を開始すると、不動産投資は物件の目利き、財務戦略、税金など学ぶ知識が広範囲に渡ることに気が付きました。勉強と並行し、見る目を養うために多くの物件見学もする必要があります。出世を目指しつつも、当時予期せぬ人事異動などもあり少し鬱屈とした日々を送っていた私は、徐々に会社員の時間を不動産の勉強にあてたいと思うようになりました。株式などと違って不動産は現物の買い物です。良い物件を探し出すアンテナを張り、なおかつ良い物件に出会った時に瞬時に判断できる知識がないと、競合相手が買い付けを入れてしまいます」。

「このまま会社員をしながら不動産の勉強をしていると、一件目の購入がどんどん遠くなる......」そう思った松本さんは、給与が半減してもいいので、会社員の勤務日数を減らす働き方を会社に直談判したのです。

「時間は買える」との発想転換 ~"サイドFIRE"第一ステージ~

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無事に提案が通り、週3日勤務になった松本さん。その後、半年強で区分マンション4件、一棟アパート2棟を購入し、驚くべきスピードでオーナーデビューしたそう。その秘訣を聞いてみました。
「最初に買った都心の区分物件は、一連の購入プロセスを早く踏みたくて、現金購入しました。購入前に100件以上は物件視察もして準備は万全でしたが、最初の契約の時は緊張し、頭が真っ白になりながら色々な書類に判子を押しました」。

銀行からの融資ではなく、あえて現金で最初の物件を購入したのは松本さんなりの戦略があったそうです。
「週3勤務になったことで次年度の年収は減ることは分かっていました。最初に現金購入した区分を担保として半年後に埼玉のアパート2棟をフルローンで融資を受け購入することができました」。

フルタイム時の源泉徴収票が使えるうちに急ピッチで物件購入を進める作戦があったようです。急激な環境の変化ですが、気持ちの面ではどのような変化があったのでしょう。
「自由に使える時間がほぼ倍に増えたことは、想像以上の解放感でした。不動産に時間が使える嬉しさはもちろんのこと、単純に朝起きる時間もその日の気分で決めていい。その時思ったのは"時間は買えるんだ"ということです。もちろん一日24時間という時間は誰しも平等でお金で買えるものではありません。ただ、私は会社員の給与を捨ててでも自由な時間を得た。見方を変えれば"お金で時間を買った"ようなものです」。

時間の投資対効果が変化した ~"サイドFIRE"第二ステージ~

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不動産投資活動は順調にスタートしましたが、松本さんには次なる変化が。1年後にコロナの影響で会社員を休業するという事態に見舞われたのです。
「完全休業だったので、月~日で仕事をする日がなくなったのです。不動産投資は物件を買うまではパワーが必要ですが、購入後はビックリするくらいやることはありません。2020年の4月から、無職状態になった上に休業手当は微々たるものでした。
転職も考えたのですが、当時不動産収入は月々120万円程度あり、返済を済ませても十分な手残りがありました。ありがたいと思いつつ、この状況であれば転職せずとも好きなことに挑戦できるのでは?と考えたのです」。

そこで松本さんは元々興味があったライターの道へと踏み出す決意をしました。とはいえ、これまでのキャリアは全く使えず、クラウドソーシングサイトに愛猫の名前をペンネームで登録するスタートだったそうです。
「最初は全く稼げないばかりか詐欺まがいの案件にも引っ掛かり、苦労の連続でした。でも書く行為は想像以上に楽しく、自分の時間とスキルがシビアに報酬につながる経験も新鮮でした。お金目的だったら、もっとライター業も焦っていたでしょうね。ただ賃料収入があるおかげで、自分のやりたい案件だけに応募するというワガママな仕事スタイルが貫けました」。

時間や場所の制約を受けず、なおかつ自分で仕事を選ぶ気ままな生活のようですが、結果的に仕事の成果にもつながったそう。
「仕事に限らずですが、"自分の時間"という投資で得られるリターンが"お金"より"経験"に変化しました。単価が低くても未知のジャンルや難しいテーマの案件にあえて挑戦し、執筆の幅を広げることを意識しました。そのようにライターの筋力を鍛えていると、未経験ながらも1年後には文字単価がスタート時より10倍ほど稼げるようになりました」。

在宅生活で出費が減った影響もありますが、今でもライター収入は最低限の生活費を目安とし、それ以上は無理して稼働していないそうです。せっかくWILLで始めた仕事なので、MUSTになりたくないと松本さんは語ります。

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起こった事象をいかに自分の"肥やし"にできるか

今はライター業を楽しむ傍ら、週2日ほど近所のワインバーのお手伝いもし、ソムリエの資格取得も目論んでいるそう。今後はどのような人生設計を描いているのでしょうか。
「不動産を始めた当初は"5年後に『スナック松本』を開業、10年後に無人島を買い『松本アイランド』を作る"などと息巻いていました。ただ私はスタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した、個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定されるという『計画的偶発性理論』を信条としています。コロナや休業がまさにこれで、起こった事象をどうポジティブに捉えて道を切り拓くかが問われたと思っています。なので、今後も緩やかな目標はあるものの、ハップンスタンス(計画された偶然)は大事にしていきたいと思っています」。

普通のサラリーマンが"サイドFIRE"する秘訣

改めて、普通のサラリーマンが"サイドFIRE"を達成するためのコツを聞いてみました。
「不動産投資は極端にいえば数十万円の元本から始めることができますが、そのためには「自分はいくら融資を受けられるか」知る必要があります。その融資額をもとに物件選びをすることで、自分の状況に合った範囲での物件探しができるはずです。
また、ゆくゆくは不動産で不労所得を得たいならスタートは早いに越したことはないでしょう。賃料収入は累積されていくため、月5万の賃料収入なら10年前に始めていれば今は600万になっているはずです。
いずれにしても、会社員をやっていると『自分の力量でお金を稼ぐ』ことに疎くなりがちです。不動産に限らず副業や投資をやることは、どれくらいの時間でいくら稼げるかの勘所になります。スモールスタートでもいいので、"サイドFIRE"の準備を始めることは長い人生の戦闘値を上げるためにもおすすめです」。

Words:INCLUSIVE.Inc
Illustration:Takashi Koshii
写真提供:Kumiko Matsumoto

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2022/1/10
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