「熟練の職人の技」「プロのセンスとカンが光る至高の味」......そんな抽象的でどこかつかみどころのない"味の表現"が、テクノロジーの力で数値化され、誰でも再現できる時代が既に到来しているのをご存じですか？
インターネットに接続した家電、いわゆるIoT（Internet of Things）家電がブームになり始めたのは2010年代中頃。「teplo（テプロ）ティーポット」も2020年の発売以降、じわじわと人気になってきたIoT家電の一つです。

「誰がどんな種類のお茶を淹れてもベストなおいしさを味わえる」

「teploティーポット」は、これまでセンスや技術に頼る部分も多かった「お茶」の世界に、革命をもたらしました。
お茶は、茶葉の種類ごとに抽出にぴったりな「温度」や「時間」が異なり、それゆえ素人が自分で調整するのはなかなか難しいものです。そんな課題を鮮やかに解決してくれるのがこのアイテムです。
具体的には、ジャンピングや蒸らしなど、さまざまな抽出方法のすべてに対応する独自の抽出テクノロジー（特許出願済）を搭載。内蔵されたモーターがインフューザーの動きを正確にコントロールしています。

さらに、お茶の専門家や生産者、愛好家ら数百人にヒアリングとテイスティングを実施し、お茶の種類ごとに「最もおいしい抽出条件」をつきとめたそう。

そのデータベースをインプットした専用アプリも同時に開発。ユーザーはアプリ上で茶葉の種類を指定するだけで、自動的に最適な抽出条件をティーポットが選び、お茶を淹れてくれます。
「誰がお茶を淹れてもベストなおいしさを堪能できる」夢のティータイムを叶えてくれるというわけです。

「IoT家電で新しいお茶体験を」日本人とインド人のエンジニアが共同開発

「teploティーポット」を開発したのは、ハードウェアエンジニア出身の日本人・河野辺和典さん（写真左）と、ソフトウェアエンジニア出身のインド人・Mayuresh Soniさん（写真右）。
アメリカ・ボストンでのMBA留学中に出会った二人は「互いの技術を組み合わせ、IoTによって、ユーザーに新しいお茶体験を提供していこう」と意気投合しました。

なぜ「お茶」だったのでしょうか？
河野辺さんは「それまで僕は毎日飲むくらいコーヒー好きだったんですが、ボストンに留学して体調を崩し日本茶を飲んだとき、日本にいるときにはあまり意識していなかったおいしさに改めて気づいたんです」と振り返ります。
健康やマインドフルネスに関心が高いといわれるシリコンバレーの大手テック企業の従業員たちのあいだでは、近年、日本茶がもつ健康促進効果やリラックス効果への注目が高まっています。そんな時流ともマッチして、二人が生み出したティーポットはアメリカでも好評だそう。

茶葉ごとに、ポテンシャルが最大限発揮できる抽出条件を登録

筆者もティーポットを自宅に取り寄せて実際に使ってみました。まず、専用アプリをスマホにダウンロードしたら、ティーポットとBluetoothで接続。
続いてティーポットをセットし、水を入れたら、インフューザー（上の写真）に茶葉1パックをすべて投入しました。

今回使用した茶葉は「teplo公式茶葉15パック」（上の写真。1回あたり2,390円税込/送料込、配送頻度は毎週・隔週・毎月から選択）。同社が緑茶、紅茶、中国茶、ハーブティーなど世界各国のさまざまなお茶から厳選した30茶葉のなかから、毎回異なるオススメの茶葉が送られてくるサブスクリプション方式の「詰め合わせセット」です。

アプリには、抽出試験と官能試験を通じて判明した公式茶葉のポテンシャルが最大限に発揮できる抽出条件（温度、時間、インフューザーの動き）を登録済みです。「teploティーポット」の実力を最大限に体感したい人は、公式茶葉をあわせて注文するのがベストでしょう。茶葉は1杯分ずつパックになっているので、計量の手間がかからないのも便利です。
もちろん公式茶葉以外も使えます。その際は自身でアプリに「新しいお茶」として好みの抽出方法を登録する必要があります。

内蔵センサーとAIで実現！「パーソナライズ抽出機能」とは？

「teploティーポット」には、個人個人に最適な状態のお茶を淹れる「パーソナライズ抽出機能」が備わっています。
公式茶葉限定で体験できる機能で、これに関しても、1銘柄ずつ抽出試験と官能試験を経てデータベースをつくり地道にアルゴリズムを構築しているのだそう。
まず、お好きな茶葉を入れたインフューザーにふたを取り付けたらティーポットにセットします。

公式茶葉のパッケージにはQRコードが書かれており、アプリで読み込めます。

QRコードをアプリで読み取ると、ブレンドや味の特徴が紹介されます。

パーソナライズ抽出機能を使ってみましょう。

お茶を飲んで「どんな気分になりたいか」を選択します。「集中する」「リラックスする」「よく眠る」など6つの気分から一つをセレクト。

続いて、ティーポットのセンサー部分に指を置きます。
ティーポットに内蔵されたセンサーとAIが、脈拍、指の温度、さらにはその場の湿度、照度、騒音レベルを計測。
飲む人の気分や状態、周囲環境を解析して独自のアルゴリズムで抽出温度と時間を導き出します。こうして飲む人に最適な状態のお茶を淹れてくれるのです。

「お茶は一般的に、たとえ同じ茶葉を使っていても、高い温度や、長い時間をかけて抽出すればするほど、より多くのカフェインやカテキンなどの成分が溶出されます。それによって渋みや甘みなどの味、香りが変化するという特徴があるんです」と河野辺さん。
「基本的には『元気になりたい』といった活発的な気分設定の方には、カテキンやカフェインを濃いめに出します。一方、『リラックスしたい』気分の方には、薄めに出しますが、その"お約束"だけにとらわれず、パーソナライズ化によって淹れ方を変えられるのが、ティーポットの大きな武器です」

「元気になりたい」気分を選んだけれど、脈拍や手の温度、騒音などから「ちょっとこの人は緊張しすぎているな？」と内臓センサーとAIが察知した場合、カテキンやカフェインの量を減らして抽出することで、より「元気」な状態へと導くサポートをするのだそう。なんて賢いのだろう。

発売から3年目、ユーザーから届く感想が変わってきた

公式茶葉「Signature green」を使い、「なりたい気分」を変えて、完成したお茶を飲み比べてみました。
同じ茶葉から淹れたとは思えないほど、仕上がりや緑色の濃さが違っていて驚きました。
気分設定で「集中する」を選ぶと、シャキッと目が覚めるほど濃厚で、苦味・旨味をしっかり感じました。色は深い緑色。カフェインが多めに出ているのが素人にもしっかり分かり、仕事中に飲むと頭が冴えて作業がはかどった気がします。

一方「よく眠る」を選んで淹れたお茶は、薄い緑色で、スッキリ、さっぱりした飲み口。渋みもほとんど感じず飲みやすかったです。まあるい甘さ、優しさを感じて、心がホッと安らぎました。

河野辺さん曰く、ユーザーから届く感想が、発売当初から変化してきたそうです。
「以前は、世界初のパーソナライズ機能や、珍しいお茶のIoT家電としての『テクノロジー体験がおもしろい』という声が多かったんです。でも最近は、純粋に『急須で淹れるより、お茶がおいしい』『安定した味のお茶をいつでも味わえて、毎日助かっています』といった、お茶のクオリティを純粋に評価してくださる方が増えてきました。意外な変化でしたがティーブランドとして、とてもうれしく思っています」（河野辺さん）

筆者は、茶葉ごとに抽出方法を変えるスマートさはもちろん、「飲む人の状態」に細やかに寄り添ってくれる点を、まるで家族のような"優しさ・気配り"だなと感じました。まさか、最新テクノロジーのティーポットでお茶を飲んで、身体だけでなく心までポカポカ温かくなるとは。

Words:Riyua Joe（mogShore）
Photos:mogShore

※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

2023/7/21

＜ストーリーに関するご留意事項＞

ストーリーは、BANK The Savings の目標設定を具体的にイメージするための情報提供を目的として委託先が作成した記事に、あおぞら銀行がVisaデビットの利用促進のためのサービス紹介などを追加したものであり、掲載の商品・サービスの誘引が目的ではありません。また、掲載内容は、作成時点における委託先における意見・見解が含まれるもので、個社・個別の商品・サービスを推奨・保証するものではありません。ストーリー内記載のコストは参考値であり、その他諸費用がかかる場合があります。特段の記載のない限り、ストーリー内記載のコストは税込価格とし、税率は10％（軽減税率適用商品は8％）とします。ただし、イートイン・テイクアウトで税率が変わる商品もありますので、詳しくは直接商品・サービスの取扱業者にお問い合わせください。各種割引、キャッシュバックなどは含まれていません。

情報の正確性、完全性、信頼性、適切性等に加え、配信時点で当該商品・サービスが存在すること、お客さまの購入・利用の可能性、価格および掲載企業（人）の内容に関し、あおぞら銀行は一切保証するものでありません。併せてご紹介するVisaデビットに係る優待サービスやキャッシュバックについては、予告なく変更または終了する場合があります。詳細については必ずリンク先のあおぞら銀行HPをご確認ください。また、投資勧誘や特定銘柄の推奨を目的とするものではありません。掲載情報に基づき行ったお客さまの行為および結果等について、あおぞら銀行は一切の責任を負いません。

掲載画像はイメージであり、実物の商品やサービスなどと異なる場合があります。

掲載の商品・サービスに関するお問い合わせは、あおぞら銀行窓口・コールセンターではお受けできません。直接商品・サービスの取扱業者にお問い合わせください。

BANK The SavingsはBANKアプリのみで提供されるサービスです。

BANK The SavingsおよびBANKアプリ、および併せてご紹介するVisaデビットに係る優待サービスやキャッシュバックについては、あおぞらホームコール(0120-250-399)にお問い合わせください。