「バッグやポケットから財布やスマホをいちいち取り出さず、アプリを立ち上げることもなく買い物できることが、こんなに楽だとは」

イギリス発・キャッシュレス決済機能搭載のスマートリング「EVERING（エブリング）」。日本でも10月1日から一般販売がスタートされると、さっそく購入したユーザーからはこんな喜びの声が上がっています。

リング（指輪）の中にはICチップが埋め込まれ、買い物時に「Visaのタッチ決済」に対応したリーダーにかざすと、そのままスマートに支払いが完了。感染症予防のための非接触による支払いニーズともマッチしています。

日本におけるキャッシュレス決済比率は2020年に過去最高の29.7%を記録（※）しており、時代が求めていたウェアラブルデバイスと言えるでしょう。

具体的にEVERINGは、私たちの生活をどのように豊かにしてくれるのでしょうか？

（※出典：内閣府資料『令和2年度革新的事業活動実行計画重点施策に関する報告書案』）

物理的にも精神的にも、より身軽に

「お財布やスマホなしで身軽に外出や街歩きを楽しめますし、ランニングなどのスポーツを手ぶらで行えます。こうした物理的な快適さはもちろんのこと、精神的にもより自由になれると考えています」と、EVERING取締役COOの津村直樹さんは話します。

スマートフォンやスマートウォッチとは異なり、リングの充電は不要。バッテリーの残量がついつい気になってしまったり、鞄の中でデバイスを探したりする煩わしさから一度開放されると、もうこれなしの生活には戻れなくなりそうです。

主要クレジットカードが使える「Visaのタッチ決済」と連携

現時点で、日本ではどれくらいEVERINGを決済に使えるのか。気になる方も多いのではないでしょうか。

「Visaのタッチ決済」の利用可能店舗は急拡大中。

主要なコンビニチェーン店の95％程度でVisaのタッチ決済が可能だそう。また、Visa公式HPに掲載されている同サービスの利用可能店舗は合計で数十万店舗にのぼります。AirPAYというモバイル決済サービスの加盟店でもVisaのタッチ決済は利用でき、その数は、2021年6月末時点で22.8万店（※）を超えています。

EVERINGでの決済は事前にチャージをして利用しますが、Visa/JCB/Mastercard/American Expressのカードからチャージが可能（※1）で、もちろんBANKのVisaデビット機能付きキャッシュカードでも利用できます。

（※リクルート社調べ）

日本での販売にあたりもっとも苦労したのが、エラーや犯罪が発生しにくい"セキュア"な金融システム・インフラへEVERINGを接続することだったといいます。

「Visa社や、決済インフラの構築を手掛けるグローバル企業のみなさまと密に連携しながら、数年がかかりでVisaのタッチ決済との連携を実現し、日本での販売にこぎつけました」（津村さん）

「Less is more Smart」な洗練されたデザイン

ファッション性も高く、何より目をみはるのがシンプルに削ぎ落とされたユニセックスなデザインです。サイズバリエーションは17。シンプルなデザインは男女ともにフィットします。

11月にはブラックに続く2色目の「ホワイト」がデビュー。ツヤのある上品な光沢感と、肌なじみのよさが魅力です。今後はより多様なファッションに合わせられるよう、リングをさらに細くしていきたいとも考えているとのこと。

素材は医療現場で義歯にも使用されるジルコニアセラミックを採用しており、金属アレルギーの人でも安心です。

水に濡れても大丈夫。一緒に手洗いできるからリングを一時的に洗面台で外してうっかり置き忘れてしまう......といったハプニングも起きづらいし、衛生的です。

デザインコンセプトは「Less is more Smart」。

「ダイヤをつけたり、いろいろなカラーを作ったりして欲しいとリクエストをいただきます。でもまずはムダなものを省いた先にある限りなくシンプルなデザインとカラーにして、僕たちのコンセプトを強く打ち出しました」（津村さん）

盗難・紛失時は専用アプリをワンタップで機能停止

万が一紛失や盗難が発生した場合は、専用スマートフォンアプリをワンタップして機能停止・再開できるので安心。

使用目的によってアプリ上で複数の登録クレジットカードやデビットカード（※2）を都度切り替えられる点も便利です。

「EVERINGではお金をチャージするプリペイド方式を採用していますが、どのクレジットカードからでもオートチャージ可能（※1）な点も大きな特徴です（BANKのVisaデビット機能付きキャッシュカードからもチャージ可能）。国内のメジャーな決済サービスは、オートチャージするために提携カードを登録する必要があるので、この点は非常にユーザーフレンドリーだと自負していますね」（津村さん）

「EVERYTHINGにつながるリング」を目指して

商品名『EVERING』には「EVERYTHING（すべてのもの）につながるリング」という意味が込められています。

将来的には家の玄関のスマートロックや、電車やバスなどのIC乗車券、オフィスへの入館もできるデジタル社員証代わりなど、「すべて」の認証をこのリングひとつで完了できる未来を目指しているのだとか。

今後の課題としては、海外でも使えるようにするためのスキーム構築も考案中。また、日本におけるクレジットカードやデビットカード（※2）の使用期限から逆算して設定した「4年間のEVERINGの有効期限」をむかえたユーザーに、リピートユーザー向けのプランを用意し、新しいリングを提供するサービスなども検討しています。

「現代社会では『スマホひとつさえあればいい』という言葉はまさに言い得て妙でしょう。ただ一方で、時にはスマホを持ち歩かなくても成立する日常があってもいいかなと。EVERINGをそんな世界の鍵にしていけたらうれしいですね」（津村さん）

スマートなライフスタイルを指先で叶えるワクワクがつまったEVERING。性別を問わず、家族や友人へのプレゼントとしても喜ばれそうです。

※1　EVERINGに登録できるカードは全て３Dセキュア認証の登録が必要です。
※2　カード発行会社によってはプリペイド型サービスへのチャージを行わない設定にしている場合もございますので、事前にカード発行会社にお問い合わせください。

Words: Riyua Joe（mogShore）
Photos:mogShore

2021/11/9

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