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楽しく学ぶ
2019.09.13
人と魚、人と人をつなぐフライ(毛バリ)づくり 3,000円

ティムコの「エントリー・タイイングスクール」

フライすなわち毛バリとは、人と魚、特に警戒心が強く賢いといわれているマス類とを直接つなぐ道具です。つまりフライタイイング(フライフィッシングに用いる毛バリの製作)との出合いは、いつの日か自分の巻いたフライで一尾のマスを手にするまでのストーリーの始まり、ということなのです。

"フライ"とは何か?

そもそも"フライ"とはいったい何でしょうか? ひと言でいえば、魚が捕食する昆虫や小魚などを模した毛バリを指します。そのなかでも、1800年代にイギリスで生まれた、マス類を狙う"フライフィッシング"に使用する毛バリのことをフライと呼んでいます。

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それでは"マス類"とは何でしょうか? 日本の河川の渓流~上流域にはイワナ、ヤマメとその亜種であるアマゴというマス類が生息しています。これに加えて海外からの移入種であるニジマスやブラウントラウトなどを含めたものが、現在フライフィッシングの対象となっている日本のマス類です。

このマス類が主に捕食している水生昆虫が、メイフライ(カゲロウ)やストーンフライ(カワゲラ)、カディス(トビケラ)の仲間。つまり、これらの水生昆虫を模した毛バリを巻くことが、フライタイイングの初めの一歩というわけです。

釣り未経験でもオーケー

去る7月6日(土)、神奈川県川崎市の東急REIホテル内にある「TREX KAWASAKI RIVER CAFE」で、釣具とアウトドア用品の企画・輸入・販売を行うメーカー、ティムコが主催する「エントリー・タイイングスクール」が開催されました。都会的で洒落たカフェですが、外に出れば多摩川の自然が広がっています。いわば"大人たちの遊び"であるフライタイイングの環境には、こういうリラックスした"空気感"が必要なのかもしれません。

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受講者は広いテーブルに5人ずつ向かい合って着席します。講師はティムコのスタッフ、中峰健児さん。25年以上のキャリアをもつフライフィッシャーです。まずは受講者全員の自己紹介からスタート。一気に距離が縮まり、スクールはフレンドリーな雰囲気に包まれます。

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フライフィッシング歴15年のベテランもいれば、タイイングを始めたばかりという初心者もいます。少々驚かされたのは、フライフィッシングはもとより釣りをしたことがないという人が3人も参加していたことです。

「スタイリッシュな釣りに思えたから」「フライの造形に惹かれたから」。理由はさまざまですが、フライタイイングから釣りを始めるというのもその人ならではのストーリーでしょう。予備知識も道具も一切不要。"フライタイイングを体験してみたい"という気持ちをすべて肯定して、タイイングの世界に足を踏み入れるその一歩をサポートしてくれるスクールなのです。

座学からスタート

講師の中峰さんはまず、「フライフィッシングとフライタイイングの関係」について話してくれました。

「フライフィッシングのために何が必要でしょうか。まずは、1日中キャスティング(竿にリールをつけ、仕掛けを遠くに投げること)し続けることができる技術です。それだけでも楽しいのですが、やっぱりたくさん釣れたほうが楽しい(笑)。そのために、状況にマッチするフライを用意しておくのです。つまり、フライタイイングとは、より有利に魚を釣るために必要不可欠な技術、ということになります」

そして状況にマッチするフライを巻くためには、自然を観察することが必須です。その川でその時季に羽化する水生昆虫とは何か。マスたちがどのステージ(幼虫か、サナギか、成虫か)を捕食しているのか。フライフィッシングとはとりもなおさず、自然観察の釣りであるということなのです。

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魚を多く釣ろうとすれば、より多く自然と触れ合い、より多く自然について考えることになります。このことも、自然のなかで過ごす機会の少ない現代人にとっては大事なストーリーといえるかもしれません。

受講者の前にはさまざまな道具が用意されています。フック(ハリ)を固定するためのバイス。スレッド(糸)が巻かれているボビンと保持するためのボビンホルダー。スレッドやマテリアル(材料)をカットするシザース。ハックルプライヤー。ダビングニードル。フィニッシャー。ヘアスタッカー。

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道具それぞれについての詳しい説明は省きます。ここでお伝えしたいのは"フライを巻く"という目的に特化した道具には美しさがあるということ。それは機能に由来する美しさです。こういった道具に触れるだけでも、豊かな経験をしているという実感が湧いてきます。

そして代表的なマテリアルについての説明が続きます。ニワトリのネック(首)やサドル(腰)の羽根、キジの尾羽根、シカの体毛、ノウサギの耳の毛......。

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こんな羽根や毛がいったいどういう手順を経てフライとなるのか。受講者全員での和やかな昼食(だからこそ会場はカフェなのです)を挟み、いよいよフライタイイングの実学が始まります。

ヘアズイヤー・ニンフ

最もオーソドックスなフライのひとつが「ヘアズイヤー・ニンフ」。ウサギの耳の毛(ヘアズイヤー)を使った、ストーンフライやメイフライの幼虫を模したフライです。

まずはバイスにフックを固定します。その小さなフックに驚くかもしれません。シャンク(軸)の長さは約10ミリ。ここにさまざまなマテリアルを巻いていくのですから、初心者が苦労しないはずはありません。

わずか10ミリのシャンクの上にスレッドを往復させる作業を続けていると、徐々に集中力が高まっていきます。これがフライタイイングの醍醐味のひとつです。フライを巻くことだけに集中する時間が過ぎていくのです。

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ボディをつくり、ウイングケース(羽化する前の羽が収まっている部分)をつくり、スレッドにセメント(接着剤)を落とします。ヘアズイヤーをかき出しながら成型していくと、確かに水生昆虫のような姿に。最初の1本、ヘアズイヤー・ニンフの完成です。

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フライタイイングがつなぐもの

スクールではもうひとつ「エルクヘア・カディス」というドライフライ(水面に浮くフライ)をタイイングします。これも極めてポピュラーなフライです。

ハックルプライヤーという道具を使い、コックハックル(雄のニワトリの首の羽根)をボディに巻いていきます。そしてヘアスタッカーを使ってエルクヘア(シカの体毛)の毛先を整え、カディスの羽を模したウイングを取り付けます。細かい作業ですが、スタッフが丁寧にサポートしてくれます。誰もが必ず、巻けるはずです。

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フライを一本巻くこと。器用不器用の差はあっても、初めてであれば大変な作業だと感じることでしょう。でも、自分が巻いたフライを改めて眺めてみてください。今までに経験したことのない達成感、そして輪郭は定かではないけれども大きな期待感が、胸の内に広がっていきます。

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その期待とはまず、自分で巻いたフライでマスを手にすることです。私自身20年以上フライフィッシングを続けているのですが、実は市販のフライでしか魚を釣ったことがありませんでした。もし、自分で巻いたフライをマスがくわえたとしたら......その感動は言葉では言い表せないものがあると思います。

また、いずれフライタイイングに習熟するようになれば、誰かにタイイングを教えるというストーリーも生まれると思います。パートナーや友人、あるいは息子や娘とともに、フライを巻く。そのフライを結び、マスを狙ってともにロッドを振る時間をぜひ想像してみてください。

フライタイイングとは人と魚をつなぐばかりではなく、ある意味で、人と人とをつないでくれるものなのかもしれません。

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Photos: Taku Kasuya Words: Tomoshige Kase

2019/7/6取材
2021/6/24編集

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料金:3,000円
※昼食は各自負担
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定員:10名(最低催行人数7名)
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開催地:東急REIホテル川崎1F「TREX KAWASAKI RIVER CAFE」
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申込み方法:
各種スクールの申し込みは、ティムコのHPよりフォームに従って応募。
http://www.tiemco.co.jp/project/school/show_fly
※2019年9月11日現在、年内の「エントリー・タイイングスクール」の開催は未定。
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問い合わせ:
株式会社ティムコ
tel. 03-5600-0120
フライフィッシングスクール担当まで。
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営業時間:平日9:00~17:30(土日祝日休)
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参考コスト
エントリー・タイイングスクール
3,000円
参考コスト合計金額
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