「趣味はなに？」

と聞かれて、答えがすぐに思いつかない人も多いのではないでしょうか。

リモートワークで通勤時間がなくなった、子育てがひと段落した、定年が近づいた...少し時間ができると「趣味を持ちたい」という気持ちになりませんか。

ただ、大人になってから趣味を始めようと思うと、いくつかハードルがあるようです。「なにを始めていいかわからない」「面倒な人付き合いは避けたい」「深い話についていけなさそう」などなど...。

そんな人たちの背中を押すのが、『クラブツーリズムPASS』。旅行代理業のクラブツーリズムが提供する「趣味のクラブ活動や会員特典が月額制で見放題・使い放題」の定額制会員サービスです。ツアーがお得になる会員特典のほか、さまざまな趣味の動画講座や雑誌が見放題とあって、初心者が趣味の扉を開けるにはぴったりなのです。リアルイベントや趣味のツアーのラインアップも豊富です。

今回は、『クラブツーリズムPASS』のなかでも特に人気の動画講座「鉄道部」の講師のおひとりにお話を伺います。どうやら、伝説の鉄道ツアーを企画した名物社員さんとか。

大ヒット鉄道ツアーはどのように誕生したのか

今回お話を伺ったのは、クラブツーリズム社員の大塚雅士さん。5年前、ある鉄道ツアーを企画して大ヒット、一晩で数百人のキャンセル待ちが出たという伝説を持っています。

最初の鉄道ツアー企画は「貨物車両専用線を走る電車に乗れる」というもの。「そのなにがうれしいのか？」と不思議に思うかもしれません。しかし、鉄道マニアにとって、普段人が乗ることのできない貨物列車（正しくは貨物線を走る電車）に乗れるというのは、垂涎ものの体験だそう。

大塚さんは子どものころ電車が好きで、お小遣いやお年玉はすべて関東近郊の国鉄の硬券入場券を購入する旅に出ていました（今でも宝物です）。旅行会社に就職し、40代になってから子どものころに憧れた「貨物線専用線を走行するツアー」を企画します。鉄道会社の担当者からは門前払いの日々でしたが、「自分が乗りたければ他にも乗りたいと思う人はきっといるはず」という感覚を持っていたため、粘り強く交渉を続けます。数年を経て、やっと実現にこぎつけたのが2017年。宣伝予算もないためにプレスリリースと僅かな紙媒体のみで告知を行うひっそりとした発売でした。ところが、プレスリリースを通してツアーを発表すると、合計300人の定員はあっという間にソールドアウト。なんと740人ものキャンセル待ちが発生したそうです。

マニアごころのかゆいところに手が届く企画を

大塚さんいわく「鉄道に乗ることを"旅行の手段"とするのではなく、"旅行の目的"と書き直したんです」。このマニアにしかわからない感覚を引っ提げて、大塚さんはヒット企画を連発します。さらにヒットの秘密を聞いてみると...。

「鉄道マニアは、絶対に入れないところ、普段は走らない路線、などレアなことを体験したいんです。廃線や"復刻"も人気ですね。例えば、2010年に『のぞみ』としての運行を引退した500系新幹線があるんですが......」

「いまは山陽新幹線区間で『こだま』として走っています。500系は現在も高い人気を持つ車両で、クラブツーリズム鉄道部では『新大阪→博多』間を往年の走行とあまり変わらない2時間45分で結ぶツアーを計3回実施しました。途中でお客さんを乗せたまま車庫に入って洗車したりして喜ばれましたね。こういう普段は一般人が入れない場所でのレア体験が喜ばれるんです」

大塚さんはツアーに添乗員として同行しています。車内放送を通じた軽妙な鉄道トークはお客様にも大人気。大塚さんの鉄道トークは、クラブツーリズムPASSの動画でも聞くことができます。

ちなみにどんなお客さまが多いのかと聞いてみたところ、約9割が男性のおひとり参加、年代は40代、50代が中心とのこと。ツアー中、参加者同士仲良くなるのかと伺うと「特にそんな様子もない」そうです。他人に気を遣わず、思う存分電車に乗る体験を楽しむ大人のツアーでした。

「好き」「推し」を追求したら仕事も面白く変わるかも

大塚さんの企画する鉄道ツアーは、ほぼすべて満席の快進撃のうえ、コロナ禍でも途絶えることなくソーシャルディスタンスを保って実施され続けました。2017年7月15日から始まった貨物線ツアーも現在までで32回実施。2022年11月に廃車された"お座敷列車 華"では14回実施したそうです。

「大塚さんの企画だから買う」という太いファンが育つまでになり、「クラブツーリズム鉄道部」という独立部署が誕生し、毎週のようにツアーを実施しています。

「鉄道部」をのぞくと、クラブツアーPASS会員限定の特別ツアーがずらり。一般申込可能なツアーはTwitterで告知されるとすぐに満席になることが多いので、会員になっておくと参加チャンスが広がります。会員限定ツアーでなくても、PASS会員割引が使えます。

「ツアー企画の宣伝はTwitterのみです。フォロワーは2.2万人ですが、こちらからのフォローは0人です。これは純粋に鉄道のことをつぶやきたいからです。会社の都合やお付き合いのフォローはしないと決めています」と大塚さん。鉄道ファンを喜ばせたい、ファンの気持ちを裏切らないという矜持を感じる言葉でした。

インタビューの直前に大塚さんは、クラブツーリズム社で新設された職位「マイスター」に任命されました。専門を極めた「匠」という意味ですが、大塚さんのように「好きなこと」の先に利益を生み出し、ファンをつくることができる人を評価するために新たに導入された人事制度だそうです。ちなみに鉄道部配属を希望する就活生が後を絶たないそうですよ。

クラブツーリズムPASSはオトナの趣味を応援

大塚さんのエピソードを聞いて筆者も「趣味をつくりたいな」と思いました。さっそくクラブツーリズムPASSサイトの「趣味活」を開いてみます。

「登山」「マラソン」「天体」「京都」...どれも興味深いカテゴリが並んでいますが、なんだか「街道」が気になります。そういえば、司馬遼太郎先生の『街道をゆく』シリーズが好きだったなぁ、と思いのぞいてみました。

まずは「歌川広重と歩く東海道五十三次 今昔ロマンの旅」を視聴します。広重がたどった日本橋から京都三条大橋までの旅程を、実際に旅した大井さんが講師です。

道中、浮世絵が描かれた場所で大井さんが写真を撮影し、浮世絵と現在の写真を対比するという企画でした。この企画は大正時代発行の書籍があるのみということで、「この動画で100年ぶりです」という導入に心躍ります。

歌川広重の略歴と浮世絵が出版された背景や行程などがわかりやすく解説されて、オンライン上の旅支度は万端です。ここから、第2部以降へ...！　わかりやすく編集された短い動画なので、10回分を一気に見てしまいました。ポイントで入る浮世絵技法の解説もためになります。

そして、募集中の日帰り街道ツアーを発見。おひとりさま参加OKでした。クラブツーリズムは、ひとり旅を応援するツアーを発売してから25周年とのことで、おひとりさまのもてなしを心得ていそう、という安心感もあります。もちろん、家族や友人とも申し込めますが、おひとりさまOKですよ、とわざわざ言ってくれると心強いですね。初心者が軽めにウォーミングアップするのにもってこいかもしれません。

旅行代金4,980 円 のところが、クラブツーリズムPASS推しタビ会員限定割引特典利用だと2,000円 ということです。

クラブツーリズムPASSは会員特典がいっぱい

『クラブツーリズムPASS』は月額550円ですが、年額プランは6,000円とさらにお得です。しかもキャンペーンによっては、新規入会した人に6,000円分の旅行割引クーポンがいただけるそうです。初年度は年間6,000円が実質無料ということに。

会員になると「間際割」と「推しタビ」の二つの割引制度が利用できます。「間際割」は会員限定で残席のあるツアーが出発1週間前から一律2,000円引きになるというもの。気になるけど迷っていたツアーの席が空いていたから直前でお得にすべりこみ参加！　ということがしやすくなります。「推しタビ」は会員限定の割引旅行代金のあるツアーです。

会員だけが申し込める特別なツアーや会員限定の特典、例えばお食事のグレードアップやお土産などもいっぱいです。

さらに、会員特典として日本全国のガイドブックや趣味の雑誌が200冊以上読み放題となっていて、趣味活や旅を後押ししてくれます。
旅雑誌は『まっぷる』『ことりっぷ』シリーズが読み放題です。他にも『鉄道ファン』『山と渓谷』『散歩の達人』『デジタルカメラマガジン&CAPA』『写真ライフ』『歴史群像』『ムー』などなど、月額550円で全部読めるだけでも楽しいですね。

特典に誘われて申込みしてみました。どうやら、趣味の扉のドアノブに手をかけることができたようです。もしかすると来年の今頃は「〇〇マニア」になっているかもしれません。

Words: INCLUSIVE
2022/12/23

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