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楽しく学ぶ
2019.11.15
劇場型レストランで楽しむ伝統芸能 5,000円

「水戯庵」の日替わり公演

能や狂言、日本舞踊といった日本古来の伝統芸能は、例え興味があっても、鑑賞する機会がなかなかないもの。それは、能と狂言は能楽堂、日本舞踊は料亭など、楽しめる場所が限られているせいかもしれません。そんな伝統文化の閉鎖的な環境に風穴を空ける画期的な空間が、昨年、東京・日本橋にオープンしました。それが、能舞台を設えた劇場型のレストラン&ラウンジ「水戯庵」です。舞台には日本の伝統芸能を代表する各流派が日替わりで出演し、磨き抜かれた芸を披露します。

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「水戯庵」が位置するのは、商売繁盛のご利益がある福徳神社と一体になった商業施設「福徳の森」の地階。コレド室町2と直結する地下空間の入口から店内に入ると、客席へ続く通路の両脇の浮世絵に目を奪われます。

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幽玄な美を描いた浮世絵は、明治時代の浮世絵師・月岡耕魚が能の演目を描いた「能楽百番」の原画。「水戯庵」ではさまざまな浮世絵や版画を収蔵しており、通路に飾る作品は定期的に入れ替えているのだとか。

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客席後方の壁に飾られたミニチュアの能面は、80年あまりの歴史を誇る二条人形工房作の「八十四 能面」。かつて大阪能楽会館(現在閉館)に寄贈され、それを「水戯庵」が引き継いで展示しているといいます。女や男だけでなく、鬼や天狗、怨霊などのお面も多いのは、能楽のシテ(主人公)が異界の者であることが多いため。能面を眺めれば、自ずと非日常の世界へ誘われ、舞台への期待が高まります。

伝統芸能をお気軽に

京都から移築された鏡板を背景とする「水戯庵」の舞台は、能舞台の形式にならった三間四方(約5.4メートル四方)。日替わりで上演されるのは、能、狂言、日本舞踊を中心としたさまざまな伝統芸能です。席料は3段階に設定されており、舞台に近いほうから1万2,000円、1万円、5,000円(各1名)。舞台からもっとも離れた席でも、演者との距離はすこぶる近く感じられます。

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また、公演の前後には豊富なアラカルトメニュー(935円〜)のほか、「日本橋とよだ」や「うなぎ割烹 大江戸」をはじめとする日本橋の老舗の味を楽しむことも可能(6,050円 事前予約制)です。

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客席のインテリアはエリアごとに異なり、「遊光」をコンセプトにした照明デザインで有名な谷俊幸氏の作品「HOKORE」によって照らされるテーブル席は落ち着いた雰囲気。天井の間接照明に取り入れられた無数の魚のモチーフは、「水戯庵」の主人・木村英智さんのアーティストとしての代表作である"アートアクアリウム"にちなんだものだそうです。江戸の庶民文化である金魚と和の世界を現代の感性で表現した『アートアクアリウム』は、2007年のスタート以来、累計990万人(2019年9月時点)を動員した、海外からも注目される水族アートの展覧会。木村さんはライフワークとして"伝統文化の継承"や"リアルジャパン復興"にも取り組んでおり、その集大成が「水戯庵」なのです。

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「伝統芸能や文化を未来に継承するためには、構えて学ぶのではなく、より自然なかたちで自分の日常に取り込み、楽しむことが大事だと思っています。劇場の舞台を予約して気持ちを整えて観に行くのもいいですが、仕事帰りにふらっと立ち寄って日本文化で遊ぶという、そんなスタイルを楽しめる場として『水戯庵』はありたいと思います。いままで伝統芸能や文化を難しいものと捉えて手を出せなかった人たちが"ちょっと見に行ってみようかな"と思える場所になっていきたいですね」(木村さん)

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新しいかたちで、新しいターゲットへ

ひと口に伝統芸能といっても、さまざまなものがありますが、主に能・狂言・日本舞踊の公演を行なっているのは、この3つが日本の伝統芸能に大きな影響を与えた舞台芸術であるため。ゆえに木村さんは、このジャンルに対して思い入れがあるそうです。

「『水戯庵』のコンセプトは、日本の本物の伝統芸能を現代のライフスタイルに合わせた新しいかたちで、新しいターゲットに向けて発信し、より身近に感じてもらうこと。それが伝統芸能の未来への継承の一助となることを狙いとしています。能楽(能・狂言)は重要無形文化財であり、ユネスコ無形文化遺産に登録されている古典芸能。能楽を『水戯庵』で紹介したいと考えたのは、本物の伝統芸能を源流から感じ、理解し、楽しんでもらうためです。今後はもっと幅広い伝統芸能に触れていただける機会をご提供できればと考えております」(木村さん)

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日替わりで舞台に出演するのは、能五流、能楽囃子方各流派、狂言二流をはじめ、日本舞踊花柳流、藤間流、琉球舞踊宮城流、文楽、雅楽など。「昨今のアレンジが加えられたものではなく、まずは由緒正しい本物を伝えたい」という木村さんの思いに共感し、流派の垣根を超えて役者が集まっています。

能や狂言の演目は、本来は上演時間が長いものが多いのですが、「水戯庵」で上演されているのは演目の見せ場をまとめ、40分ほどの短編に仕立てたもの。プログラムには、あらすじや見どころをはじめ、能や狂言の成り立ち、その日の出演流派の特徴もわかりやすく紹介されており、一読すれば初めて観る人でも舞台を楽しめるようになっています。

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ある日の狂言「盆山」の楽しみ方

例えば、取材当日の出演者は、大蔵流の善竹大二郎さんと川野誠一さん。大蔵流は室町時代後期に誕生した狂言最古の流派で、芸風は古風かつ剛直。善竹家は大蔵流のなかでは比較的新しい家柄で、戦後に能楽界に貢献した功績が認められたそう。

この日の番組(プログラム)「盆山(ぼんさん)」の名前の由来は、盆の上に山の景色を写して創造する趣味「盆山」。ある男が「盆山」をたくさん持っている男の家に忍び込んで盆山を盗み出そうとしたところ、それに気づいた家主がユーモアで懲らしめるという話です。いちばんの見どころは、盗人が行うさまざまな動物の鳴き真似です。

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「水戯庵」では公演前に演者自身が楽しみ方を教えてくれることも多く、善竹さんによると狂言の鑑賞のコツは想像することだそう。

「狂言を観るときは、想像しないと面白くないので、わかる言葉を聞き取って想像することが大事。わからない言葉は無視しても大丈夫です。狂言は説明がないまま場面が転換しますが、演者が歩き出したら場面が変わるんだな、と思って見るのがいいでしょう。それから大きな音を出したときのリアクションが面白おかしく描かれているので、そこにも注目してみてください」(善竹さん)

いざ公演が始まると、演技の勢いに引き込まれ、登場人物の人間らしさに笑いを誘われ、見終わったあとはすっきり爽快。さらに、舞台上では「狂言の笑い」をテーマにしたレクチャーも行われ、「ゲストの皆さんもお席で笑ってみてください」と促されて試してみると、狂言がみるみる身近に感じられました。

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20時半以降はバータイム

第三部の公演後、20時半以降の「水戯庵」は「百川(ももかわ)ラウンジ」と名前を変え、23時半までバータイム営業が行われます。「百川ラウンジ」は、第三部の公演を観たあとにそのままゆっくりお酒を楽しんだり、仕事帰りにふらりと立ち寄ったりもできるバー&ラウンジ。「百川」という名前は江戸時代の日本橋の名料亭に由来しており、舞台では専属の女流演者「百川芸納言」による踊りや謡、三味線などの公演が3回行われます(各10~15分)。

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お酒は、"国産"ワインにこだわり、グラスで楽しめる銘柄も豊富。例えば、北海道のケルナーというブドウで造られた「サッポロ・グランポレール」(1,320円)は、香りは甘く、味わいはドライな白ワインで、上質なスモークサーモンをレモンとワサビのビーズで楽しむ「スモークサーモン わさビーズと共に」(1,430円)と相性が抜群です。料理の美しさを引き立てる器は、長崎の名料亭「富貴楼」から受け継いだ時代物が多く、精巧な絵付けが目を楽しませてくれます。

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人気メニュー「比叡湯葉 透明醤油で」(1,100円)は、刻みわさびと花穂を添えた生湯葉に、見た目は透明ながら醤油の味がする「透明醤油」と、カラフルな乾燥湯葉チップを添えたもの。湯葉という日本の伝統食材をモダンなアイテムでアップデートした、遊び心溢れる一品です。

老松の鏡板を背景に演じられる能楽やしっとりした日本舞踊とともに、美味も楽しめる「水戯庵」。磨き抜かれた伝統美は、日本の文化を誇る気持ちを呼び覚まします。

Photos: Taku Kasuya Words: Megumi Komatsu

2019/10/23取材
2021/6/24編集

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水戯庵
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東京都中央区日本橋室町2-5-10 B1F
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tel.03-3527-9378
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営業時間 月〜土10:00〜20:00、祝日10:00〜19:00
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休業日:元旦、その他臨時休業あり
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https://suigian.jp
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※土・日・祝日は3部制(各11時、13時半、17時半開場)、平日は1部制(第3部のみ・17時半開場)。ワンオーダー制
※「百川ラウンジ」のみの利用も可能。チャージ1,000円
※日曜・祝日はラウンジ営業なし。
※お申し込み・お問い合わせはウェブサイトで
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参考コスト
A2エリアカウンター席/1名様
別途お食事代。ワンオーダー制。
5,000円
参考コスト合計金額
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