長年、ファッション広告業界で活躍し、会食などの場面で1万個以上の手みやげを選んできた平原由紀子さん。贈りもの上手として知られる彼女がシチュエーション別におすすめアイテムを紹介する連載を全６回にわたってお届けします。

第2回目の今回のテーマは「引っ越し祝いの贈り物」です。友人やお世話になった方の新生活を彩る、引っ越し祝い。新居の邪魔にならずに心から喜んでもらえる実用的な贈り物とは、いったいどんなものなのでしょうか？　手みやげの達人、平原さんにお話をうかがいました。

「引っ越し祝いのギフトには、記念に"残るもの"を選ぶとよいでしょう。相手が女性の場合、香りのアイテムはいかがでしょうか？　自分では買わないような、ちょっと贅沢なものが喜ばれます」

平原さんのおすすめの一例は、パリのフレグランスメゾン「DIPTYQUE（ディプティック）」の「香りのオーバル」。高濃度の香りのワックスを楕円形の陶器にはめ込んだ「香りのオーバル」は、クローゼットの中などに下げて香りを楽しむ、ユニークな定番商品です。この「香りのオーバル」にはいくつか香りの種類がありますが、迷ったらそのうちのひとつ「BAIES（べ）」がおすすめです。ローズとカシスの葉が混ざり合った「べ」のフルーティーな香りは、ディプティックの看板商品であるフレグランスキャンドルでもおなじみ。パリでも東京でも、不動の人気を博しています。

2013年にオープンした青山の旗艦店には、約40種類のフレグランスキャンドルをはじめ、「香りのオーバル」などのルームフレグランスやオード トワレが勢ぞろい。美しいラッピングサービスも好評です。


Words: Megumi Komatsu

平原由紀子
ライフコンシェルジュ／コミュニケーション アドバイザー。関西学院大学卒業。老舗広告代理店を経て、2003年に国内外のファッションブランドをクライアントとした広告会社「株式会社ザ・ゴール」を電通と設立。今までにない新しいコンセプトのもと、業界を代表する会社へと導く。2013年、創立10周年を機に退職。「株式会社WITH YU」を設立し、ファッション業界を主とした企業のコンサルティングとアドバイスを行う。さまざまなオンラインメディアでエッセイを執筆。手みやげ１万個の実績から「手みやげコンシェルジュ」としても活動中。
http://withyu.co.jp

2019/11/15取材
2021/6/24編集

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