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ショッピング
2019.07.16
本物のパンが部屋を暖かく照らす 7,480円

「モリタ製パン所」のパンプシェード (公式オンラインショップにて購入可)

パンの焼ける匂いを嗅ぐと、思わず笑顔になってしまいます。豊かで暖かな食卓を連想させるパンは、幸せの象徴でもあります。そのパンの、しかも本物を使った照明器具が、この「パンプシェード(Pampshade)」。つくったのは「モリタ製パン所」を主宰する森田優希子さんです。制作現場である神戸のアトリエを訪ねました。

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パン好きが高じてプロダクト制作を開始

森田さんのパンに対する愛情は並々ならぬものです。神戸で生まれ育った彼女にとって、もともと身近な食材ではありましたが、その"好き"が決定的になったのが、学生時代を過ごした京都で、パン店にてアルバイトをしたこと。「毎日、パンを眺めているうちにパンに対する愛情というか強い気持ちというか、面白さというのか。とにかくなんと愛おしいのだろうという独特の感情に至ったんです」と森田さん。

それはただパンの形がかわいいといったことだけでなく、もっと根源的な部分でパンに惹かれていったのだと言います。「同じように見えてもクープ(切れ込み)の深さなど一つひとつ表情が異なるし、職人によっても違ってきます。そこもとても面白い。だからこそ、本物でつくることにこだわりました」。

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本物を使ってつくることにこだわる

光らせなければただのパンにしか見えず、食べられるものと一緒に置いてあってもほぼ区別がつきません。「形ももちろん魅力的ではあるのですが、だから照明器具にしましたというだけなら、型をつくってプラスチックで成形すれば大量生産ができます。でも、それでは私の思うパンの素敵さが伝わらないんです」と、森田さんは続けます。「本当に焼かれたものでつくるからこそ、クープの入り方次第で光り方が変わるなど、自分が手にした1個に対する愛着が生まれてくるのだと思います」。

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日々、実験を繰り返し商品化に

また、この「パンプシェード」ができるまでには、何年にも渡る試行錯誤がありました。京都の美大に通っていた森田さんがアルバイト先でパンの虜になり、自分の思うパンの魅力を突き詰めたい、それがアーティストのできることであり、使命だと創作を開始したのは、まだ学生時代。

最初は発酵の経過を観察したり、断面を拡大したり、中身をくり抜いてみたりなどさまざまなアプローチ法を試みていたそうです。それがある日、くり抜いたパンに太陽の光が当たり、光ったように見えた瞬間がありました。そこで直感的に、照明器具にすることを思いついたのです。

「パンを見るとほっとした気持ちになるし、焼きたての香りもとても優しい気分になります。私がパンから受けるパワーというか、ポジティブで暖かいイメージが、灯りにすることで強調される感じがしたんです」

それが大学3年生のとき。しかし、そこからも実験の繰り返しで、どうやってくり抜くか、何でコーティングするかなど自分の理想に近づけるため、大学卒業後も会社勤めをしながら日々実験。そのころはパーソナルな作品として制作していましたが、発表してみたら欲しいと言ってくれる人がいることに気づき、自分の気持ちがほかの人とも共有できるのならもっと広めていきたいと、商業的に展開することになったそうです。そのためのモリタ製パン所を立ち上げたのが2016年。最初の思いつきから実に9年後のことでした。

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一つひとつ手作業によって完成

パンづくりも手仕事ですが、それを照明器具にする作業もまた、手仕事で進められます。

もとになるパンは、森田さんが大好きな神戸市内のパン屋さんから届けられます。「ここのお店は、味も見た目も、私たち日本人が思うフランスパンの定番をつくっていらっしゃる。なので、許されるならこのお店のパンでつくりたいとお願いしてみたら、ご快諾いただけたんです」と森田さん。

食べ物としておいしくいただくためのパンを照明器具にするなんて、と怒られることも覚悟していましたが、パンを愛するという気持ちでは同志。その気持ちがお店の方にも伝わったそうです。

届けられたパンは、その日のうちに中身をくり抜きます。くり抜いた中身も捨てることなくきちんと食べる、というのも森田さんのポリシーで、今はレストランなどに卸しているそう。それを乾燥させたら、カッターで形を整えます。次は樹脂でコーティング。人体に安全な樹脂を数回に分けて塗り重ね、最後にくり抜いたところに照明器具を接着して出来上がり。バゲットタイプで、2週間近くの制作時間がかかるそうです。輸出用にはそのための器具を装備し、海外、国内ともに安全基準をクリアしているので、安心して使うことができます。

海外からも人気上昇中、これからの展開も楽しみ

出来上がった商品を発送するのもここから。海外への輸出も含めて、製造から出荷まで一貫制作をしています。2017年から、毎年2回パリで開催されるインテリアとデザインの見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展。そこで話題を呼び、アメリカやフランスをはじめとする海外からの注文も増え、大忙しだそうです。

それでもまだ完成ではなく、「道半ばといった感じです。まだまだ改良したい点もたくさんあるし、フランスパンが好きだったのでプチブールやバゲットなどフランスパンでつくってきたけれど、今後はドイツパンなどほかの国のスタンダードなパンでもつくってみたいと思っています」と、今後に向けて意欲満々、次なるアイデアも湧いてきているようです。

驚きがあって、思わず笑顔になる。"パンのもつ魅力を追求したい"というピュアな気持ちからスタートしたパンプシェード。それが照らす優しい光が、森田さんの熱意を伝えてくれるかのように、満ち足りた気分へと誘ってくれます。

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ちなみにパンプシェードという名前は、パンとランプシェードを合わせた造語。現在、上段のバゲット16,940円(コンセントタイプ)、下段左からクッペ、シャンピニオンともに5,990円、クロワッサン7,480円、プチブール5,990円(以上電池タイプ)、ブール13,640円(コンセントタイプ)、ほかバタールとトーストも含めて8種類のラインナップで展開中です。すべて防腐、防カビ加工済みで、取り扱いはガラス製品と同様だそうです。

森田さんのパンに対する愛情の結晶ともいえるパンプシェード 。自分のお気に入りのパンを選んで優しい光に癒やされるのはもちろん、気の利いたギフトとして贈っても喜ばれそうです。

2019/3/14取材
2020/1/10編集
2020/11/6編集
2021/3/12編集
本ストーリーは、2019年7月16日に掲載したものを2020年1月10日時点の情報に更新しております。
参考コストに記載しておりますクロワッサンの価格は2019年7月16日時点では6,912円でしたが、更新後は7,480円に変更になりました。
2020年1月10日以前にBANK The Savingsで目標を作成された方は、金額の変更は反映されておりませんので、ご留意ください。

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モリタ製パン所
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http://pampshade.com/
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参考コスト
クロワッサン
7,480円
参考コスト合計金額
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ストーリーは、BANK The Savings の目標設定を具体的にイメージするための情報提供を目的として委託先が作成した記事に、あおぞら銀行がVisaデビットの利用促進のためのサービス紹介などを追加したものであり、掲載の商品・サービスの誘引が目的ではありません。また、掲載内容は、作成時点における委託先における意見・見解が含まれるもので、個社・個別の商品・サービスを推奨・保証するものではありません。ストーリー内記載のコストは参考値であり、その他諸費用がかかる場合があります。特段の記載のない限り、ストーリー内記載のコストは税込価格とし、税率は10%(軽減税率適用商品は8%)とします。ただし、イートイン・テイクアウトで税率が変わる商品もありますので、詳しくは直接商品・サービスの取扱業者にお問い合わせください。各種割引、キャッシュバックなどは含まれていません。
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