「気になるあの人と距離を縮めたい」。それならブライダルリングブランド「ENUOVE（イノーヴェ）」がプロデュースする話題のカフェ「dial presented by ENUOVE（ダイアル プレゼンテッド バイ イノーヴェ）」はいかがでしょうか？
コンセプトは"対話"。臨場感たっぷりのアシェットデセールをはじめ、自然と会話が弾む仕掛けを楽しめる空間です。

特別な人との絆を強くする「対話型カフェ」

2024年1月、東京・蔵前エリアにオープンした「dial presented by ENUOVE（以下、dial）」。「愛はいつも、対話からはじまる」そんなメッセージを伝える"対話型カフェ"です。

下町の蔵前の街並みには目新しい、カラフルなお店がまえです。

入口のドアを開けると、フレッシュなグリーンの空間が迎えてくれます。

おいしい料理やデザートを味わえるだけではなく、訪れた人同士の会話が盛り上がるユニークな仕掛けが楽しめる空間とのことですが...。

席はカウンターやオープン席に加え、半個室や個室もあります。

対話を導くフォーチュンクッキーと9枚のカード

新感覚カフェの醍醐味はコースメニューにあり。
「dialogue course 対話コース」は、お好きな料理やドリンクを味わいながら、dialならではの"対話体験"をフルに堪能できるメニューです。10:00〜13:00のブランチタイム、13:00〜19:00のデザートタイムどちらでも楽しむことができます。
今回はデザートタイムのコースをご紹介します。

まずは、コースの案内冊子「DIAL BOOK」を受け取ります。

「DIAL BOOK」には「正解も勝ち負けもない」「脱線を楽しんで」など、気持ちのいい対話のアドバイスが記載されています。心に留めて楽しみましょう。

最初に登場する「フォーチュンクッキー」は、割ると中からメッセージが。「自分に正直になる瞬間、心が柔らかく光り出す」......まるで予言のような言葉にワクワクします。

クッキーをおいしくいただいたら、次は引き出しから心ひかれる封筒を選びます。入り口近くの壁には「Light」「Medium」「Deep」と書かれた引き出しが並んでいます。各引き出しから封筒を1つずつとります。

封筒の中に3枚のカードが入っており、計9枚のカードが手元にそろいます。全て、問いの内容は異なり、「Light」「Medium」「Deep」は問いの"深さ"を意味しています。

「今と昔の口癖は？」「これまで言われたことでうれしかった言葉は？」。問いは人生のことから仕事や恋愛、「もしも」の話などさまざまです。答えがすぐ出るものもあれば、考えたことすらなかったようなユニークな問いも。じっくり考えるか、直感で答えを出すか......すべてはあなた次第です。どんな答えでも「なぜ？それからどうしたの？」と次の質問をしたくなりそうです。自然に自分のことを相手に伝える流れへ...その糸口となる仕掛けがありました。

対話を加速させる、美しい本格アシェットデセール

パティシエ仕込みの本格デセールもコースの主役です。今回は華やかな見た目に惹かれて「Rose -E.F.lab × 薔薇-」をオーダーしました。島根県の有機薔薇のエディブルフラワーを扱う「 E.F.lab（エディブルフラワー研究所）」と創り上げた、薔薇の香りを味わうデザートです（6月30日までの期間限定メニュー／通常料金＋200円）。

「冬から春へと移り変わる風景をイメージしました。雪に見立てた白いクリームの中を開くと、真っ赤なバラが咲きます」とシェフパティシエ自ら説明し、目の前でソースをかけて仕上げます。

薔薇が香るソイソースクリームの中に、パウンドケーキ、カカオニブのサブレ、カカオパルプのジュレ、フランボワーズとバラのマリネ、タイベリーと薔薇のアイスが包まれています。柔らかな香りと優しい甘さに夢心地。食べ進めると、カカオのほろ苦さやザクザク食感、タイベリーのフルーティーな甘さがよいアクセントに。ちなみに、動物性を一切使っていないため、ヴィーガン対応のデザートでもあります。

シェフは、どの農家の素材を使っているのか、どんなこだわりのある素材なのか、デセールも対話に華を添える存在になるようにとの想いで丁寧に伝えてくれます。

ドリンクは、ペアリングドリンク「ローズジントニック（ノンアルコール）」を。薔薇の香りが一層濃く口の中に広がり、微炭酸も爽やか。他にも紅茶やコーヒー、プラス300円でその他のドリンクも選べます。

これで全ての役者がそろいました。あとは自由に対話を楽しみましょう。口下手でも、マンネリ気味のカップルでも、刺激的で充実した時間を過ごせるはず。

もう一つの「対話」

「ゲストが対話を楽しむのと同時に、ここは生産者との対話が生まれる場所でもありたいんです」そう話すのは、「dial」のシェフパティシエ・清水多計雄（しみずたけお）さん。ルイ14世がプロポーズの場に選んだというフランスのレストラン「Lapérouse（ラペルーズ）」に勤めた経歴があり、「dial」にはシェフパティシエとして立ち上げ当初から関わっています。

結婚指輪のブランドがプロデュースしたカフェと聞いて、「たしかに恋仲を深めるのにぴったりの場所だ」と納得していた筆者。しかし、カフェが生まれたのは意外な理由でした。

「江戸時代から続くモノづくりの街・蔵前で、作り手のクラフトマンシップと生産者の想いをお伝えする場所を作りたい、というのが原点です。表から見えない方たちががんばって物作りをしてくださるから、私たちはデザートも指輪も作れる。お客さまにも、作り手の情熱や大切さが伝わるような場所にしたかったんです。どんなお店なら、みなさんが楽しんでくれるだろう？　と考えた先に"対話型カフェ"にたどり着きました」

スマホひとつで会話が完結する時代。だからこそ、向き合って話す時間が尊いものになるだろうと考えたそう。そしてそれは、生産者と「dial」にとっても同じ意味をもちます。

「メニューには生産者の名前を出しますし、提供する時も関わった方々の話をするのがポリシーです。お客さまにも、生産者の存在を感じてもらいたいですね」

コンセプトカフェは「コンセプトがいい」だけで終わりがちなことがしばしば。「dial」はどうなのでしょうか。

「ありがたいことに、お客さまにメニューが期待以上だったと喜んでもらえていることが多く、自分たちのこだわりが伝わってうれしいです。僕自身、生産者の方に常に感謝と恩返しをしたいと思いながらデザートと向き合っています。お客さま同士が対話を楽しむのはもちろんのこと、その裏側にいる生産者との"対話"を僕たちも大切にして、お客さまに繋げていきたいです」

誕生日や記念日には、人生の振り返りに

普段なかなか話さない、自分の価値観やこれまでの人生の歩みを、生産者との対話まで意識した厳選素材のデセールとともに語り合う。そんな奥深い時間は、誕生日や記念日を祝う場所にも選ばれているようです。

すこし勇気を出して、仲を深めたい人を誘ってみてはいかがでしょうか。

Words：Yui Ichihara
Photos：Yasuharu Hoshino

2024/4/18

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