障がいのある従業員が安心して活躍できる環境作り
~多様な背景を価値に、ともに働く~

当行グループでは、障がいのある従業員を含む多様な人材が活躍できるよう、職場環境の整備と理解促進に取り組んでいます。2021年「障害者雇用エクセレントカンパニー賞(東京都知事賞)」を受賞、2026年には「令和7年度東京都「心のバリアフリー」好事例企業」に認定されました。

<東京都「心のバリアフリー」好事例企業とは>
東京都は、従業員等の意識啓発等に取り組む企業等を「心のバリアフリー」サポート企業として登録しており、先進性、独自性、波及効果等の観点から、特に優れた取り組みを実施している企業を「心のバリアフリー」好事例企業として公表しています。

【障がいの表記について】
「障がい」の表記については、漢字やひらがな等、表記の在り方をめぐり様々な議論があります。当行では、社会の側のバリア解消を意識しつつ、当事者の方々の心情も考慮し、「障がい」の表記を使用しています。

「心のバリアフリー」ロゴ

安心して働くために

障がいのある従業員が働きやすいように様々な工夫がされています。例えば視覚障がいのある従業員が安心できるように音声読み上げや画面拡大ソフト、拡大読書器を導入しています。また、聴覚障がいのある従業員の意見からUDトーク®を導入、使い方について聴覚障がいのある従業員が勉強会を開催し、社内のオンライン会議や動画研修等では日常的にUDトーク®が使用されています。個々の希望に応じて定期的な面談も実施する等、相談しやすい環境を整備しています。

  • 音声認識による文字起こしアプリ
アプリを使用するシーン

キャリア構築支援プログラム

多くの従業員がキャリア構築支援プログラムを活用しています。資格・検定の取得や、現在の業務に従事しながら、人事異動を伴わず希望部門での業務を実際に経験できる通年募集の社内副業制度「ジョブサポート」チャレンジする従業員もいます。自身のキャリアについて主体的に考える機会を通じて、キャリアの幅の拡大に繋げています。

担当業務である法人営業のミドルバックに加え、ジョブサポートで広報の業務を行っています。

手話レッスン

手話という1つの言語を学ぶことをきっかけに、コミュニケーションの活性化や、部門を超えて社内の繋がりを醸成することを目的に、聴覚障がいのある行員が対面やオンラインで定期的に手話レッスンを開催しています。実際のレッスンを通じて、障がいの特性や困りごとへの理解を深めるとともに、相手の立場に立ったコミュニケーションを学び、誰もが働きやすい環境作りに繋げています。

手話を覚えるのは難しそう…とよく言われます。しかし、手話を覚えていただきたいというよりはこのような形のコミュニケーション方法もあることを知っていただくだけでも嬉しいです。
【手話レッスン「ことのは」メンバーから】

手話の活動自体は2020年より進めていますが、「手話を言語の一つとして広めていきたい」そんな思いから、部門横断のプロジェクトとして1年前に“ことのは”を立ち上げました。“ことのは”ができてから、行内では手話であいさつをしてくださる方が更に増え、私たちの活動の意義が広がってきていると実感しています。

障がいの疑似体験

障がいのある方の状況を共有し、多様性への理解を深める取り組みの一つとして、視覚障がいや聴覚障がい、身体障がい(車いす)等の「疑似体験」を継続的に実施しています。社会には様々な障がいのある方がいることへの理解を深めるとともに、障がいのある状態を体験することで一人ひとりが自分事として捉え、日々のお客さま対応にも活かしています。近年は、お客さまと接する部門を中心に、障がいのある従業員が講師となり、実体験に基づく「気付き」を共有する等の取り組みを広げています。

【参加者の声】
Iさん:
実際に体験してみることで、これまで気づかなかった不自由さや感情に触れることができました。
Kさん:
自分のにとっての当たり前が、必ずしも他者にとっての当たり前ではないことを実感しました。
Aさん:
相手の立場を想像し、思いやりをもって対応することの大切さをあらためて認識しました。
障がいのある方だけでなく、ご高齢の方や配慮が必要な方を含む、全てのお客さまへの応対に活かしていきたいです。
聴覚障がいの疑似体験
視覚障がいの疑似体験

アビリンピック

「第24回東京障害者技能競技大会(東京アビリンピック)」にて、当行グループの従業員がデータベース部門で金賞、DTP部門で努力賞をそれぞれ受賞しました。大会で培った技能や経験を、日々の業務や職場全体のスキル向上にも活かしています。また金賞受賞者は、全国アビリンピックのデータベース部門に東京都代表選手として出場予定です。

受賞者一同
(ご参考)外部への働きかけ
  • 職場見学会実施(特別支援学校の高校生対象)
  • 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「職業リハビリテーション研究・実践発表会」への参加
  • 東京都福祉局「就労支援機関連携スキル向上事業」研修トレーナー
  • 精神科デイケアや就労移行支援事業所にて就労に向けた各種プログラムの実施
職場見学会

障がいのある従業員へのインタビュー

府中文書センター ー精神・発達障がいー 伊藤 亨
Q.どんな仕事をしているのですか?
A.各部署からの郵便を、行内外に発送したり、行内の拠点で行き来している使送便の集配を行っています。1日平均500通ほど扱っていますが、多いときは何千通になることもあります。ジョブサポート制度で、お客さまからお預かりした書類に関する業務もしています。
Q.働いていて助かっていることは何ですか?
A.定期的に面談の機会があるので、体調面から業務の進め方まで相談しながら、自分のペースで少しずつ業務の幅を増やすことができています。新たな業務へのチャレンジにも繋がっています。
Q.入行時から現在まで、心がけてきたことは何ですか?
A.金融機関での勤務経験はなかったため、入行時は緊張や不安も大きかったですが、周りのサポートを受けながら、少しずつ業務に携わることで、時間をかけて職場の環境や業務に慣れていくことができました。
まずは基本的な体調管理を徹底し、不安を恐れずに「とりあえずやってみよう」という気持ちをもって業務にあたりました。結果、案外うまくいくことで小さな成功体験が積みあがっていきました。
逆に、難しい局面では周りにサポートをしてもらい、次に活かすためにどうするかを考えて、積極的に準備するようにしました。自分でも気づかないうちに成長していると思います。
Q.当行の良いと思うところは?
A.それぞれの配慮事項を理解したうえで、定期的な個別面談を通じ、実際に生じた困りごとを共有しています。また、少しステップを踏みたい場合は、ジョブサポートなどに挑戦したりと、チャレンジの後押しをしてくれます。こうしたサポート体制が整っているので、様々な部署で活躍している従業員がいます。
Q.最後にメッセージをお願いします。
A.「自分の可能性をつくるために、可能性を追う。」
苦手かもしれないけれども、試してみたら案外できることが広がるという思いで、小さな勇気をもって少しずつ進みました。歩みの速さはそれぞれで良いし、次第に考え方も、歩みながら変化し成長していると思います。少しずつ歩みながら、それぞれ違う強みや苦手なポイントをサポートしてもらいながら発見していくことで、「可能性をつくる」ことができると思います。
進んだり後退したりを重ねながらも、できることを一つひとつ増やし、その歩みが同じように頑張る方の励みになれば嬉しいです。
◆一緒に働く従業員からのコメント◆

とても明るく、周囲への気配りもできて、色々なお話をしながら楽しくお仕事をしています。今まで当たり前に行ってきた業務についても、新しい目線で気づいたことや提案等、様々な場面での発言を通じ、文書センターの業務効率化に貢献してくれています。今後もワンチームで、文書センターを盛り立てていくことを期待しています。

事務部 預金為替グループ ー聴覚障がいー 神田 朝夏
Q.どんな仕事をしているのですか?
A.主に法人預金関係の業務を行っています。法人預金の入出金取引や口座の開設・解約、インターネットバンキングの登録・変更・解約等を行っています。
Q.働いていて助かっていることは何ですか?
A.お話しする際は、マスクを外してはっきりとお話されたり、困ったときはサポートをしてもらえるので、とても働きやすいです。私は新卒で入ったので、最初は分からないことばかりで不安でしたが、先輩から、「いつも明るい笑顔と前向きに仕事へ取り組む姿勢に、沢山のエネルギーをもらっています。チームからのサポートは惜しみませんので、これからも神田さんの活躍を楽しみにしています。」とありがたいお言葉をいただき、これからももっと頑張ろうと思います。
Q.最後にメッセージをお願いします。
A.障がいの有無に関わらず、誰しも得手不得手はあります。
1人で完璧を目指さず、お互いに支え合い働ける環境があることで、安心して挑戦することができます。私自身も、周囲に支えられ、日々成長を実感しています。働くことに不安を抱える方にとって、このメッセージが少しでも勇気や希望に繋がれば幸いです。