社会貢献活動の取り組み

当行グループは、経営理念および倫理・行動基準に掲げた「社会のサステナブルな発展」および「良き企業市民として社会に参画」の実践を通じ、金融サービスと社会貢献活動の両面から社会課題の解決に取り組んでいます。

取り組み方針

当行グループでは、社会貢献活動を「ビジネスを通じて直接的に貢献することが難しく、かつ、社会的に重要でありながらも支援が十分行き届いていない社会課題に対して、対価を求めることなく行う活動」と定義し、寄付・ボランティアにおける重点領域として、特に緊急性の高いテーマや、役職員の関心の高いテーマの両面から主な活動領域を定めています。
2022年度には、約23百万円を社会貢献活動費用として支出しました。今後も幅広い分野で支援につながるよう、毎年見直しを図っていきます。

あおぞら銀行グループが掲げる主な活動領域

  1. 環境保全(環境負荷を低減させる取り組みの支援)
  2. 未来を担う次世代の支援(未来を担う次世代の健全な成長を育むための金融経済教育を含む支援や、様々な要因で困難な状況にある次世代の支援)
  3. 地域・コミュニティ支援(事業活動を展開する地域をはじめ、企業活動に密接な関係を有する地域にて、地域の団体と連携した地域活性化の促進)
  4. 災害復興支援(大規模な自然災害や人道危機などの緊急支援)

2022年度社会貢献活動実績

主な活動領域

金額

ボランティア参加人数

環境保全

2百万円

33名

未来を担う次世代の支援

7百万円

107名

地域・コミュニティ支援

9百万円

35名

災害復興支援

5百万円

-

合計

23百万円

175名

  • 寄贈備蓄品の金銭換算額を含む

役職員の社会貢献活動を支援する取り組み

当行グループは、役職員による社会貢献活動への参加を後押しする取り組みとして、ボランティア機会の提供や支援制度の導入をはじめとする環境整備を実施しています。

ボランティア機会の提供

良き企業市民として社会に参画し、社会課題への関心を高めていくため、役職員に対しボランティア活動への参加機会を提供しています。2021年度よりコロナ禍でも活動可能なリモートボランティアを役職員向けに紹介し、2022年度は175名が活動に参加しました。参加者からは「隙間時間を活用して、自分のペースで作業を進められたので、気軽に参加できた。」「やりたいと思っても行動に移すのが難しいが、ボランティアの呼びかけがいいきっかけになった。」など、対面での活動が難しい時期でも継続して社会貢献活動ができる機会となりました。
2022年度は、家庭で使い切れない未開封の食品寄贈を役職員から募り、ひとり親家庭の支援を行う団体に寄付する「フードドライブ活動」を実施し、合計104kgの食材を寄付しました。
更に、NPO法人eboardが取り組む、学びに困りごとを抱える子どもたちの教育機会を保障する「やさしい字幕プロジェクト」への在宅ボランティアとしての参加、同団体の教材(デジタルドリル)にルビをつけるプロジェクトへのボランティア参加を実施しました。子育て中の参加者からは、「学びに困難を抱える子どもたちがいること、彼らを助ける取り組みがあることを親子で話し合うよい気づきになった。」との感想が寄せられました。

マッチング寄付プログラム

2022年度には、役職員一人ひとりが視野を広げ、自主的に社会に関わるための支援制度として、マッチング寄付プログラムを実施しました。役職員から寄付を募り、当行からも寄付金を拠出することで、役職員と会社が一体となって社会貢献活動に参加できる取り組みです。「環境」「子ども」「相対的貧困」「福祉」を支援テーマに設定し、それぞれの領域で課題解決に取り組む「公益財団法人日本自然保護協会」「公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン」「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」「認定NPO法人ブリッジフォースマイル」の4団体に寄付を行いました。寄付の習慣の無い役職員が第一歩を踏み出すきっかけとなると同時に、各団体の取り組む社会課題について役職員が理解を深める機会となりました。

未来を担う次世代の支援

当行グループは未来を担う次世代の子どもや若者の支援に取り組んでいます。2021年度より、東京都の「こどもスマイルムーブメント」に参画し、2022年度は役職員の子どもたちを対象にプログラミング体験イベントを開催しました。

プログラミング体験

2022年度は役職員の子ども向けに夏休み企画として親子プログラミング体験イベントを開催しました。金融のデジタル変革にも必須スキルであるプログラミング知識を子どもたちが身に付けるきっかけ作りとなるとともに、親である役職員のITリテラシー向上にもつながる取り組みとなりました。

プログラミング体験に関する画像

地域・コミュニティ支援

地方創生プロジェクトへの支援

企業版ふるさと納税などの仕組みを活用し、地域の課題に取り組む地方創生プロジェクトを応援しています。2022年度は6自治体・団体への寄付を行いました。
寄付を通じて地域の皆さまとの関係を深めると同時に、地域の強みや課題への理解を深め、地域経済活性化への貢献も目指してまいります。

寄付先自治体・団体

支援した事業や活動

宮城県仙台市

せんだい都心再構築プロジェクト
次世代放射光施設関連産業振興事業

千葉県匝瑳市

オーガニック食材を活用した地産地消の給食提供事業

兵庫県明石市

公立幼稚園図書充実事業~笑顔の絵本プロジェクト~

石川県金沢市

子供の独創力育成事業

一般財団法人北海道信用金庫ひまわり財団

地域社会福祉に取り組む団体への支援・高校生への奨学金給付事業

特定非営利活動法人JMACS

子育て支援事業(学童保育・体験講座の実施)

プログラミング体験に関する画像
匝瑳市役所における感謝状贈呈式の様子

災害用備蓄品の寄贈

2022年9月に、当行本店の災害用備蓄品(ライスクッキー:7,656食、災害備蓄用パン:4,488食)を、株式会社クラダシの仲介の下、全国のフードバンク11団体に寄贈しました。
フードバンク活動は、本来食べられるにもかかわらず様々な理由で廃棄処分されてしまう食品を、必要としている施設や家庭に届ける活動です。寄贈した災害用備蓄品は、寄贈先を通じてこども食堂や福祉施設などへ提供されました。

地域清掃活動への取り組み

本社所在地である東京都千代田区が毎年6月6日と11月6日を「千代田区一斉清掃の日」と定め、清掃活動や環境美化に関する啓発活動を行っています。コロナ禍で中止が続いていましたが、2022年11月より活動を再開し、2023年6月6日に環境保全活動および地域貢献活動の一環として四谷本社および上智大学周辺の清掃活動を行いました。上智大学の職員・学生にもご参加いただき、総勢57名で清掃活動を実施することができました。

事業再生支援を通じた地域社会への貢献に関する画像

札幌:駅前通り「ツキイチクリーン」清掃活動への参加

札幌支店では、札幌駅前通り振興会が主催する清掃活動「ツキイチクリーン」に2015年から参加し、お昼休み等を利用して、国内外の観光客で賑わう札幌駅前通り周辺の美化に努めています。

駅前通り「ツキイチクリーン」清掃活動に関する画像

京都:「祇園祭」への参加

京都支店では、保存会への協賛金拠出のほか、ちまき(厄病・災難除けのお守り)作りのお手伝いや、山鉾巡行の供奉に参加し、地域の伝統文化の継承をお手伝いしています。

「祇園祭」に関する画像

金沢:石川県の「いしかわ百万石文化祭」、
金沢市の「金沢百万石まつり」への参加

金沢支店では、2023年10月14日から44日間に渡って、石川県内全域で開催される「いしかわ百万石文化祭2023」に広報ボランティアとして参加、また、2023年6月3日開催の「第72回金沢百万石まつり」の踊り流しに参加し、地域を盛り上げています。

金沢:石川県の「いしかわ百万石文化祭」、金沢市の「金沢百万石まつり」への参加に関する画像

上智大学との連携

2017年に本社を上智大学キャンパス内のソフィアタワーに移転したことを機に、金融をテーマとした学習機会の提供や、共同研究、社会貢献活動など、連携を強化しています。

連携講座「バンキング基礎演習」の開講

2017年以降、上智大学経済学部経済学科の正規授業として、連携講座「バンキング基礎演習」を開講しています。講義では銀行の役割や、経済社会との関係にフォーカスし、日々最前線で働く役職員が講師となり、次世代を担う学生の金融リテラシーの向上を支援しています。2022年度は主として経済学部3年生を対象に演習形式のPBL授業(Project Based Learning)を14回行いました。当行からは谷川社長をはじめ17名の役職員がゲスト講師を務め、「個人の生活と銀行」、「金融イノベーションと銀行」、「社会貢献と銀行」など、金融リテラシーに関する幅広いテーマを取り上げました。

上智大学との連携講座に関する画像

産学協働の新しい社会人の学びの場づくりへの支援

上智大学プロフェッショナル・スタディーズは、実業界と大学が一体となって産学協働で学びの場を創生する、従来とは全く異なるかたちの産学連携プロジェクトです。当行はアドバイザリーパートナーとして、企業側からのニーズやビジネスの最前線で求められる国際通用性などについてアドバイスを行っています。

上智大学公認サークル+Re:(プラリ)への協力

上智大学学生有志団体+Re:(プラリ)が行っている、使い捨てコンタクトの空ケース回収に協力しています。回収した空ケースをリサイクルすることで、本来ゴミ焼却で排出されるCO₂排出量の削減に貢献します。2021年9月より四谷本社に回収ボックスを設置し、2022年度は36,492個のコンタクトケースを回収しました。

その他の取り組み

エコキャップ運動への参加

ペットボトルのキャップを分別回収することにより、CO₂排出を抑制するとともに、キャップを資源として有効活用することでワクチンを世界の子供に届ける運動に2010年12月より参加しています。

テーブル・フォー・ツーへの参加

テーブル・フォー・ツー(二人のための食卓)という名称には、「1つの食卓を囲み、先進国の参加者と、開発途上国のこどもが、時間と空間を越えて一緒に食事をしている」という意味が込められています。2011年3月より行員食堂にテーブル・フォー・ツーを導入し、共感した行員による1食20円の寄付の輪が日々広がり続けています(20円は開発途上国のこどもたちの給食1食分の値段です)。なお、2023年3月期は20,170食分の寄付となっています。

「奨学金返済支援手当」の導入

若手行員が働きやすい環境を整えること、優秀な人材確保につなげることを目的に、大学・大学院在学中に奨学金制度を利用した若手行員を対象に、「奨学金返済支援手当」を入行後3年間支給しています。

使用済み切手の有効活用

海外で医療に従事されている方の活動資金・医薬品等となるよう、行内で使用済みとなった切手を収集、ボランティア団体へ寄贈しています。