コーポレート・ガバナンス
1. 基本的な考え方
当行のコーポレート・ガバナンス構築の目的は、経営理念を将来にわたって継続的に日々の業務執行に反映させていくための経営の規律性の確保と相互牽制体制の構築にあります。このため、コーポレート・ガバナンス体制を適切に構築・運営していくことを経営の重要課題の一つとして位置づけ、引き続き、より透明性の高いコーポレート・ガバナンスを実践してまいります。
経営陣による業務執行においては、法令・規則を遵守し、経営陣は常に業務上発生する各種リスクを把握、その影響を評価することにより、最大限の透明性の確保、厳格な内部管理態勢の維持、リスク・リターンのバランス管理を図る体制の強化に努めています。
当行では、経営監督と業務執行の分離による効率性と良好なコーポレート・ガバナンス体制の構築による透明性の追求の観点から、従来より、複数の社外取締役を含めて構成される取締役会が、銀行経営の基本方針や経営戦略を決定し、業務執行状況を監督する一方、代表取締役を含む業務執行役員は、取締役会からの権限委譲を受けて、日常の業務を運営しています。
日常業務執行の最高意思決定機関であるマネジメントコミッティーは、業務執行役員の中から取締役会により選定されたメンバーを構成員として意思決定の迅速化を図ると同時に、すべての業務執行役員で構成される執行役員会を開催して情報共有に努めているほか、下部組織として各種委員会を設置して業務執行の効率化を図っています。
監査役及び監査役会は、取締役の職務執行の全般について、主に適法性の観点から監視・検証を行っています。指名報酬委員会、監査コンプライアンス委員会は、社外取締役を中心に構成され、取締役会の委任を受けて代表取締役及び業務執行役員に対する監督機能の補完並びに牽制機能を果たしています。
<取締役会>
業務運営に係る重要な基本方針を制定し、日々の業務の執行を委任した業務執行役員による業務の執行を監督しています。また、4名の社外取締役のみの会合を複数回開催し、「独立社外取締役の視点」に基づいて、執行部体制についての議論や経営上の重要課題、取締役会運営等の議論・意見交換を実施しています。
<監査役・監査役会>
当行は監査役会制度を採用しています。法令等の定めに基づき、監査役は取締役の職務の執行と業務執行役員による業務の執行を監査すべく業務監査・会計監査を行っています。また、すべての監査役で監査役会を組織し、重要な事項について報告を受け、必要事項について協議若しくは決議を行っています。
<指名報酬委員会>
社外取締役が過半数を占めており、取締役候補者・監査役候補者・重要な使用人候補者の選任等について取締役会への意見具申を行うと共に、取締役及び業務執行役員の報酬の決定並びに監査役の報酬に係る各監査役への意見具申を行っています。
<監査コンプライアンス委員会>
社外取締役により構成されており、内部・外部監査、リスク管理、コンプライアンス、与信監査等内部統制システム構築に関する事項の適切性及び実効性の検証を行っています。
<マネジメントコミッティー>
マネジメントコミッティー以下の業務執行については、取締役会にて決定した内部統制システムの構築に関する基本方針、法令遵守の基本方針及びリスク管理に係る基本方針等に基づき、各種行規の整備や重要な改正、リスク管理体制の整備、監査部署による内部監査等を通して、当行グループにおける業務の適正かつ効率的な運営に努めています。
マネジメントコミッティーは、原則毎週開催され、取締役会の定めた方針に基づき日々の業務執行における重要事項等の決定を行っています。マネジメントコミッティーの下部組織として、専門的な業務知識、経験、判断力を有する委員で構成するALM委員会、統合リスクコミッティー、クレジットコミッティー、投資委員会、CAPEX委員会、顧客保護委員会及びサステナビリティ委員会を設け、それぞれに権限委譲しています。
社外取締役の比率
女性取締役の比率
取締役の在任年数
社外取締役および社外監査役につきまして、株式会社東京証券取引所が定める独立性基準および当行が定める「社外取締役および社外監査役の独立性基準」を充足しています。
また、独立役員の資格を満たす社外役員はすべて独立役員に指定しています。
社外取締役(4名)
取締役(独立役員)
村上 一平
在任期間 |
9年 |
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取締役会出席率 |
100% |
所有する当行の株式数 |
9,958株 |
株式会社日清製粉グループ本社代表取締役社長および学校法人関西学院理事長を務められ、事業会社ならびに学校法人における経営者としての豊富な経験・実績と優れた見識に加え、特に企業財務ならびに会計分野に関する知見を有しており、2014年6月から社外取締役として、当行経営を適切に監督いただいています。
当行はその経験・能力を高く評価しており、同氏の役割として、中長期的な企業価値の向上に向けて、客観的な視点から、当行の業務執行の全般的な監督とアドバイスを行っていただくことが期待されるため、引き続き社外取締役として選任しています。
新中期経営計画「AOZORA2025」に対する意気込みを聞かせてください
コロナ禍によって社会のあり方は大きく変化しましたが、金融業界にあっても従前の収益基盤であった窓口営業を中心とする業務は長年の低金利政策も相まってその地位を大きく後退させざるを得なくなりました。
すなわち多数の店舗と行員によって事業会社、個人の保有資金を如何に集め、貸付などに運用するかから、事業会社については事業拡大や継承など会社の目的そのものへ如何に銀行が直接関与していけるか、個人についても金利収入という万人共通の目的だけではなく、リカレントなどの人生における成長や相続、老後の安定などのそれぞれの目的に銀行が介在できるかなどが問われるようになりました。逆に言えばそのようなことのできる銀行が選別されるようになったのです。必要とされるのは店舗数や行員数というボリュームではなく、行員一人一人の能力やその集合体である組織力であり、それらを如何に効率よくお客様に利用していただくかが問われています。
新中期経営計画「AOZORA2025」は正にこのような銀行を目指しています。あおぞら銀行の行員の資質は十分この要求に応えられるものであり、その規模はこの目的にうってつけであると考えています。
取締役(独立役員)
橘・フクシマ・咲江
在任期間 |
1年 |
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取締役会出席率 |
100% ※ |
所有する当行の株式数 |
340株 |
米国上場企業コーン・フェリー・インターナショナルの米国本社の取締役および日本支社の社長および会長を務められるとともに、多くの国内上場企業の社外取締役を歴任され、企業経営者としての豊富な経験・実績と優れた見識に加え、特にグローバルな人財のマネジメントおよびコーポレート・ガバナンスに関する知見を有しており、2022年6月から社外取締役として、当行経営を適切に監督いただいています。
当行はその経験・能力を高く評価しており、同氏の役割として、中長期的な企業価値の向上に向けて、客観的な視点から、当行の業務執行の全般的な監督とアドバイスを行っていただくことが期待されるため、引き続き社外取締役として選任しています。
新中期経営計画「AOZORA2025」の策定プロセスにおいて、議論されたポイントを聞かせてください
昨年度は、欧米の銀行破綻等金融業界も大きく揺れ、コロナ禍以前に進捗していたグローバル化、デジタル化も地政学的リスクの高まる中で、再定義が求められました。
そうした外部環境の変化を変革期と捉え、今年度以降は、「あおぞら型投資銀行」モデル確立に向け、新中期経営計画「AOZORA2025」 を策定し、その中で、グループの強みを発揮する「3つの場面」として、「育てる」、「変わる」、「再生する」をキーワードに、各ビジネスの特徴を生かしつつグループ全体が横串を通し、企業価値向上に努める初年度としました。その議論に社外取締役も参画し、金融機関及び組織としての強み、弱みの再確認、市場動向も踏まえての戦略の妥当性等を議論しました。
当行には時代の変化に対応可能な「柔軟性 agility」 があります。戦略は実行と成果が全てであることから、その基盤となる1)リスキリングも含めた「適所適財」 の配置を可能にするプロの採用、育成等の人的資本への投資、2)横串の全社最適を可能にする全行員の意識改革、3)スピード感を持って実施することの重要性を確認しました。
その実行を今年度もしっかりとモニターし、監督・応援していきます。
取締役(独立役員)
髙橋 秀行
在任期間 |
ー |
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取締役会出席率 |
ー |
所有する当行の株式数 |
ー |
株式会社みずほフィナンシャルグループ副社長グループCFO、同社取締役会副議長およびみずほ総合研究所株式会社代表取締役社長を務められ、銀行業のほか、事業会社における経営者として豊富な経験・実績と優れた見識に加え、特に金融機関の財務会計ならびにコーポレート・ガバナンスに関する知見を有しています。
当行はその経験・能力を高く評価しており、同氏の役割として、中長期的な企業価値の向上に向けて、客観的な視点から、当行の業務執行の全般的な監督とアドバイスを行っていただくことが期待されるため、社外取締役として選任しています。
株主の皆さまへ(新任のご挨拶)
私は、1980年に日本興業銀行(現・みずほ銀行)に入行しました。銀行時代は主に経営戦略・財務戦略を担当し、持株会社が指名委員会等設置会社へ移行した後は、取締役会副議長・監査委員会委員長・リスク委員会委員長としてガバナンス改革を担当しました。足許、金融機関の経営は2つの大きなチャレンジを受けています。1つは、 ESGやデジタル化の進展で社会・経済構造が非連続に変化し、これまでの価値観そのものが変容し、金融機関としての存在意義を再定義する必要性に直面していること。
もう1つは、異常気象やウクライナ問題の様な想定外のリスクが現実化することが常態化していることへの対応です。この様な大きな時代の潮流を乗り切るには、スピード感とレジリエントな対応力を持った執行ラインの「経営力」が重要です。そしてこの「経営力」を支えるのが、コーポレート・ガバナンスであり、その要(かなめ)が取締役会だと思います。
私は、金融機関の経営に携わった経験を活かし、社外取締役として当行の持続的成長に貢献できる様に微力ながら頑張る所存です。
取締役(独立役員)
齋藤 英明
在任期間 |
ー |
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取締役会出席率 |
ー |
所有する当行の株式数 |
ー |
アクサダイレクト生命保険株式会社代表取締役社長、ジャパンシステム株式会社取締役代表執行役社長ならびに複数のコンサルティング会社のパートナーを務められ、事業会社の経営者および戦略コンサルタントとしての豊富な経験・実績と優れた見識に加え、特にIT/DXに関する知見を有しています。
当行はその経験・能力を高く評価しており、同氏の役割として、中長期的な企業価値の向上に向けて、客観的な視点から、当行の業務執行の全般的な監督とアドバイスを行っていただくことが期待されるため、社外取締役として選任しています。
株主の皆さまへ(新任のご挨拶)
これまで金融業界、IT業界に身を置き、その中で社長としての経営経験も積んで参りました。
また、経営コンサルタントとして金融、 ITのみならず多くの業界の様々な経営課題に取り組み、日系・米系・欧州系それぞれの経営スタイル、ガバナンスモデルも実際に経験して参りました。
このような多様な経験から得られたエッセンスを、当行の企業価値最大化に向けてご提供する所存です。例えばIT分野においては、単にIT投資の効率化という視点に止まらず、そもそもあおぞら銀行らしさを発揮するために強化すべきエリア、効率を追求すべきエリア、持たざるエリアをビジネスモデルの段階から検討することが重要と考えております。日々進化する技術動向を追うことも必要です。
株主の皆さまの視点を持ちながら、当行の強みの追求による企業価値最大化に微力ながら貢献して参る所存です。
社外監査役(2名)
監査役(独立役員)
井上 寅喜
在任期間 |
7年 |
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取締役会出席率 |
100% |
監査役会出席率 |
100% |
所有する当行の株式数 |
ー |
選任理由
アーサーアンダーセン ワールドワイド・パートナーを務めた経験を有し、公認会計士であり、会計の専門家としての豊富な経験・実績、見識を有し、また業務執行を行う経営陣から独立した客観的な立場にあり、社外監査役として当行経営に資することが大きいことから選任しています。
監査役(独立役員)
前田 純一
在任期間 |
ー |
---|---|
取締役会出席率 |
ー |
監査役会出席率 |
ー |
所有する当行の株式数 |
ー |
選任理由
金融並びに銀行業務に関する豊富な経験、見識を有し、また業務執行を行う経営陣から独立した客観的な立場にあり、社外監査役として当行経営に資するところが大きいことから選任しています。
社内取締役(4名)
代表取締役社長
チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)
谷川 啓
在任期間 |
5年 |
---|---|
取締役会出席率 |
100% |
所有する当行の株式数 |
20,123株 |
選任理由
当行入行以来、事業法人および金融法人の営業部門を中心に様々な銀行業務に従事し、2012年7月に執行役員に就任以降も多様な部門で当行の経営執行に携わっており、2018年6月には代表取締役副社長に就任、2020年6月からは代表取締役社長チーフ・エグゼクティブ・オフィサーとして、当行グループ全体を統率し、当行グループの業務に精通しており、豊富な経験と十分な見識および判断能力を有していることから、選任しています。
代表取締役副社長
山越 康司
在任期間 |
3年 |
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取締役会出席率 |
100% |
所有する当行の株式数 |
5,014株 |
選任理由
当行入行以来、スペシャルティファイナンスを中心に様々な銀行業務に従事し、2012年7月に執行役員に就任、その後もスペシャルティファイナンス本部長や事業法人営業本部長として、当行の経営執行に携わっており、2021年6月からは代表取締役副社長として、広範にわたる業務を通じて当行グループ経営全般に携わり、当行グループの業務に精通しており、豊富な経験と十分な見識および判断能力を有していることから、選任しています。
代表取締役副社長
大見 秀人
在任期間 |
2年 |
---|---|
取締役会出席率 |
100% |
所有する当行の株式数 |
9,718株 |
選任理由
当行入行以来、事業法人営業部門および経営企画部門を中心に様々な銀行業務に従事し、2016年7月に執行役員に就任以降も多様な部門で当行の経営執行に携わっており、2021年6月からは代表取締役副社長として経営全般に携わるとともに、法人営業推進本部長として当行法人営業活動を牽引し、当行グループの業務に精通しており、豊富な経験と十分な見識および判断能力を有していることから、選任しています。
取締役専務執行役員
小原 正好
在任期間 |
ー |
---|---|
取締役会出席率 |
ー |
所有する当行の株式数 |
2,183株 |
選任理由
当行入行以来、マーケット部門を中心に様々な銀行業務に従事し、2014年7月に執行役員マーケット本部長に就任、その後もチーフ・リスク・オフィサー(CRO)やチーフ・クレジット・リスク・オフィサー(CCRO)として、当行の経営執行に携わっており、豊富な経験と十分な見識および判断能力を有していることから、選任しています。
社内監査役(1名)
常勤監査役
橋口 悟志
在任期間 |
5年 |
---|---|
取締役会出席率 |
100% |
監査役会出席率 |
100% |
所有する当行の株式数 |
1,964株 |
選任理由
当行入行以来、法人営業部門、財務部門、市場部門を中心に様々な銀行業務に従事し、2013年10月に監査部長に就任するなど、多様な部門の業務経験と幅広い知見を有しており、監査部長として業務執行から独立した客観的な立場で内部統制を検証してきた経験を有していることから、選任しています。
- 取締役の総数は、定款上の員数である12名以内とします。
- 取締役候補の指名は「取締役・監査役候補の指名と、CEOを含む経営陣幹部の選解任を行うに当たっての基本方針」に基づき行います。
- 取締役会は、当行グループの事業に関する深い知見を備えるとともに、金融、財務会計、リスク管理及び法令遵守等に関する多様な知見・専門性を備えたダイバーシティとコンビネーションを考慮した構成とします。
- 取締役会の構成は、業務執行に精通した社内取締役と、客観的な立場から経営を監督する社外取締役で構成します。また、社外取締役の独立性判断については、「社外取締役および社外監査役の独立性基準」に基づいて行い、独立社外取締役の比率を原則として2分の1以上とします。
当行は、取締役会全体の実効性について、事業年度毎に分析・評価を行い、新たな問題提起や継続課題に対し、改善・解決策を検討・実施するという、継続的なプロセス(PDCAサイクル)を通じて、取締役会の更なる実効性向上に取り組んでいます。
取締役会は、株主に対する受託者責任・説明責任を踏まえ、会社の持続的成長と中長期的な企業価値向上に向け、引き続き、各取締役・各監査役の知識・経験・能力を十分活用した取締役会の運営および監督機能等に対する評価ならびに意見に基づき、取締役会全体の実効性等につき、対象期間に在籍した取締役会全メンバーに対するアンケートを踏まえた自己評価を実施し、取締役会において十分議論の上、結果を共有しています。
当行の取締役会は、社外取締役がその半数を占める構成となっており、客観性と透明性を確保できる体制となっています。
監査役会設置会社の形態を維持しつつ、社外取締役が過半数を占め、かつ、社外取締役を委員長とする「指名報酬委員会」、および社外取締役のみで構成される「監査コンプライアンス委員会」を設置し、各委員会は、代表取締役を含む業務執行役員に対する監督機能の補完・牽制機能を果たしています。
加えて、2022年度には、社外取締役による会合を2回開催し、「独立社外取締役の視点」に基づいて、執行部体制、激変する経営環境を踏まえた重要課題、取締役会運営等について議論・意見交換を実施しました。取締役会では、前中期経営計画の振り返りを行い、あおぞら型投資銀行ビジネス、プラットフォームビジネス等の進捗状況の報告を受け、取締役会での議論を経営に適切に反映させるとともに、新中期経営計画(2023年度~2025年度)策定に向けて、複数回にわたる十分な審議を行い、各重要テーマに関する議論の積み重ねを経て、計画を策定しました。また、取締役会の構成や社外役員の独立性判断基準等の明確化について、CEOの後継者計画、社外取締役の任期等を含む議論・検討を行った他、独立社外取締役および社外監査役候補者の選定について、指名報酬委員会における審議と取締役会への意見具申を経て取締役会で決議しました。
2022年度の取締役会では、上記の体制の下、引き続き、経営戦略等の重要課題に対する建設的な議論・意見交換や、経営陣執行部に対する実効性の高い監督およびモニタリングを通じて、取締役会の役割・責務が適切に果たされ、全体として、取締役会の適切性・実効性が十分確保されていたと評価しています。
2023年度の取締役会では、その傘下各委員会や社外取締役による会合等も十分活用しながら、自己評価を踏まえた運営課題に取り組み、PDCAサイクルによって取締役会の役割・責務の更なる適切性・実効性向上を目指してまいります。
会議 |
議長/委員長 |
メンバー |
2023年3月期 |
---|---|---|---|
取締役会 |
社長 |
取締役、監査役 |
15回 |
監査役会 |
常勤監査役 |
監査役 |
14回 |
指名報酬委員会 |
社外取締役 |
取締役 |
7回 |
監査コンプライアンス委員会 |
社外取締役 |
社外取締役 |
6回 |
2023年3月期の取締役会における具体的な検討内容は以下のとおりです。
- 前中期経営計画の進捗状況の確認
- 新中期経営計画策定に向けた審議
- サステナビリティの取組み
- ALM証券ポートフォリオの運営状況と対応方針
- 独立社外取締役及び監査役候補者の選任
- 社外取締役及び社外監査役の最長在籍期間の設定
- 統合リスク報告、コンプライアンスプログラム、内部監査基本方針
- 決算及び公表業績予想、配当 等
2023年3月期の指名報酬委員会における具体的な検討内容は以下のとおりです。
- 持続的な成長に向けた報酬制度並びに報酬額
- 取締役及び業務執行役員候補者の選任
- 社外取締役及び社外監査役の最長在籍期間の設定
- CEOの後継者計画 等
2023年3月期の監査コンプライアンス委員会における具体的な検討内容は以下のとおりです。
- 内部監査の状況
- 統合リスク管理に関する事項
- コンプライアンスプログラムの進捗状況
- 資産査定の状況 等
会議 |
議長/委員長 |
メンバー |
2023年3月期 |
目的 |
---|---|---|---|---|
マネジメントコミッティー |
チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO) |
取締役会により業務執行役員の中から選任 |
57回 |
日常の業務執行上の重要事項決定 |
ALM委員会 |
チーフ・ファイナンシャル・オフィサー(CFO) |
社長、関係役員 |
21回 |
資金計画等ALMに関する重要事項の審議・ 決定 |
統合リスクコミッティー |
チーフ・リスク・オフィサー(CRO) |
社長、関係役員 |
11回 |
リスク管理方針の決定、リスク管理体制の監視、 内部統制環境の確保、新規業務・新商品の導入の審議 |
クレジットコミッティー |
チーフ・クレジット・リスク・オフィサー(CCRO) |
社長、関係役員 |
69回 |
個別与信案件決裁を通じ、経営方針に合致した信用リスク資産ポートフォリオの構築 |
投資委員会 |
チーフ・クレジット・リスク・オフィサー(CCRO) |
社長、関係役員 |
46回 |
個別投資案件の決裁や適切な投資方針の決定、銀行全体の投資リスクに関する状況把握および安全で収益性の高いポートフォリオの構築、維持 |
CAPEX委員会(IT関連案件決裁及び管理) |
チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO) |
社長、関係役員 |
13回 |
業務運営計画や戦略を実現するためのITプロジェクトの承認、モニタリング |
CAPEX委員会(ファシリティ関連案件決裁及び管理) |
経営企画担当役員 |
社長、関係役員 |
9回 |
業務運営計画や戦略を実現するためのファシリティ関連案件の承認、モニタリング |
顧客保護委員会 |
コンプライアンス・ガバナンス担当役員 |
関係役員 |
18回 |
顧客説明管理、顧客サポート等管理、顧客情報管理、外部委託管理、利益相反管理の5つの観点から、当行の顧客保護等管理態勢の確立・改善 |
サステナビリティ委員会 |
チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO) |
関係役員 |
9回 |
サステナビリティ推進に関する基本事項、ビジネス及び事業者としての取り組みにおけるサステナビリティ推進上の重要事項の審議・決定 |
<取締役候補者の指名に関する基本方針>
- 経営に関する優れた識見・知見を有していること
- 経営判断能力を有し、先見性、洞察力に優れていること
- 当行の取締役としての使命感があること
- 株主をはじめとしたステークホルダーの信任を得られること
- 社外取締役においては、マネジメントに対する監督並びに適切なアドバイスができること
なお、取締役会は、当行グループの事業に関する深い知見を備えるとともに、金融、財務会計、リスク管理及び法令遵守等に関する多様な知見・専門性を備えた、ダイバーシティとコンビネーションを考慮した構成としています。
<監査役候補者の指名に関する基本方針>
- 経営に関する優れた識見・知見を有していること
- 金融に関する主要な法令・諸規則及び財務・会計に関する知見を有していること
- 独立性の観点から公正不偏の態度を保持できること
- ステークホルダーの信任を得られること
- 経営の健全性と透明性を確保することを目的として、株主、取締役会、マネジメントとの円滑な対話ができること
<取締役・監査役の再任>
取締役及び監査役の再任にあたっては、毎年度、上記基本方針、任期中の実績や経営への寄与を勘案します。
常勤取締役の役位における最長在任期間はマネジメントコミッティー内規にて定めます。
社外取締役の最長在籍期間は、10期10年とします。
社外監査役の最長在籍期間は、3期12年とします。
<経営陣幹部(業務執行役員)の選解任に関する基本方針>
(1)選任に関する基本方針
- 業務運営を適切に遂行する優れた識見、知見を有していること
- 業務運営における適切な判断力を有し、先見性・洞察力に優れていること
- 部下に対する統率力があり、経営戦略上重要なマネジメントを担うことが期待できること
(2)解任に関する基本方針
- 公序良俗に反する行為を行った場合
- 健康上の理由から、職務の継続が困難となった場合
- 職務を懈怠すること等により、著しく企業価値を毀損させた場合
<CEOの選解任に関する基本方針>
(1)選任に関する基本方針
経営陣幹部の選任に関する基本方針に加え、
- 経営トップとして特にリーダーシップに優れていること
- 経営における豊富な経験と実績を有していること
- 当行企業価値の継続的な向上に最適であること
(2)解任に関する基本方針
経営陣幹部の選任に関する基本方針に加え、
- 経営トップとしてのリーダーシップを充分に発揮していないと認められる場合
- 株主の負託に応えられずCEOにふさわしくないと判断された場合
<CEOの後継者計画の策定について>
将来の円滑な業務承継に向けて、当行企業価値の継続的な向上に貢献できるCEO人材を確保することを目的として、下記内容を盛り込んだ後継者計画を定めます。
- ロードマップを含む全体方針
- 戦略の方向性と環境変化を踏まえたCEOに求められる要件
- 候補者の選定と育成計画
<取締役候補の指名とCEOを含む経営陣幹部の選解任を行うに当たっての手続き>
社外取締役が過半数を占める指名報酬委員会は、取締役候補の指名・CEO並びに経営陣幹部の選解任について審議し、取締役会に意見具申します。
取締役会は、指名報酬委員会の意見具申に基づき、取締役候補の指名・CEO並びに経営陣幹部の選任の是非を、その指名・選任の基本方針に基づき判断します。
また、取締役会は、CEO並びに経営陣幹部が解任の基本方針に記載ある事項に該当する場合、原則として指名報酬委員会の意見具申に基づき、対象者の解任の是非を判断します。
<監査役候補の指名を行うに当たっての手続き>
社外取締役が過半数を占める指名報酬委員会は、監査役(会)の意見も尊重し、監査役候補の指名について審議し、取締役会に意見具申します。
取締役会は、指名報酬委員会の意見具申に基づき、監査役会の同意を得たうえで、その指名の基本方針に基づき判断します。
社外取締役、社外監査役、またはその候補者が、以下の各要件のいずれにも該当しない場合に、当行に対する独立性を有するものと判断します。
- (1)当行または子会社の、業務執行者(業務執行取締役、執行役員またはその他の使用人)、または、その就任前10年間においても当行または子会社の業務執行者であった者
(2)その就任の前10年内のいずれかの時において当行またはその子会社の取締役、会計参与または監査役であったことがある者(業務執行者であったことがある者を除く)にあっては、当該取締役、会計参与または監査役への就任前10年間において当行またはその子会社の業務執行者であった者 - 当行または子会社の主要な取引先(当行の連結業務粗利益または取引先の連結総売上高の2%以上)またはその業務執行者である者
- 当行または子会社から、役員報酬以外に多額の金銭その他の財産(過去3年平均で10百万円以上)を得ている、コンサルタント、会計専門家または法律専門家。または、当行または子会社から多額の金銭その他の財産(当該財産を得ている団体の連結売上高の2%以上)を得ているコンサルティング会社、会計事務所、法律事務所等に所属する者
- 就任の前10年以内のいずれかの時において次の(1)から(3)までのいずれかに該当していた者
(1)当行の親会社の業務執行者又は業務執行者でない取締役
(2)当行の親会社の監査役(社外監査役を独立役員として指定する場合に限る)
(3)当行の兄弟会社の業務執行者 - 上記1から4について、最近において該当していた場合(最近においてとは、実質的に現在と同視できるような場合をいい、例えば、選任する株主総会の議案の内容が決定された時点において主要な取引先の業務執行者である者は独立性を有さない)
- 上記1から5について、近親者(配偶者または二親等以内の親族、重要でない者を除く)が該当している場合(重要な者とは、例えば、各会社の役員・部長クラスの者、上記3の場合は、公認会計士、弁護士等の専門的な資格を有する者)
なお、上記1については現在該当している場合
<取締役等の報酬決定の基本方針>
「新たな金融の付加価値を創造し、社会の発展に貢献する」ことをあおぞらミッションとしており、これを実現するためには、優秀かつ有為な人材が、健全な精神のもと、高い士気・意欲、そして誇りを持って働き続けることができる環境(報酬)が必要と考え、実現のために以下の基本方針のもとに報酬制度を設計しています。
-
当行の目指すべき方向と合致していること
当行の目指す目標・価値に即した成果に結びつくような報酬体系とします。
-
当行の業績を適切に反映していること
“Pay for performance”を基本原則としつつ、持続的な成長、健全なリスクテイク及び適切なリスクマネジメントの実現、法令遵守、顧客保護の視点も反映した報酬体系とします。
-
株主をはじめとしたステークホルダーと利益が合致していること
株主をはじめとしたステークホルダーと価値基準を共有できる報酬体系とします。
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決定におけるガバナンスが確保できていること
報酬決定にあたっては、特定の影響力を排除した独立性・透明性を担保した決定方式とします。
<取締役に対する報酬の額又はその算定方法の決定に関する方針の内容及び決定方法>
当行では、任意に設置した「指名報酬委員会」の答申を基に取締役会の承認を得た取締役の個人別報酬等の決定に関する方針に基づき、個人別の報酬等は報酬決定プロセスの透明性、独立性、客観性を確保する観点から、取締役会から委任を受けた社外取締役を中心に構成する「指名報酬委員会」において決定しています。
指名報酬委員会の構成員は次のとおりです。
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委員長:
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橘・フクシマ・咲江 社外取締役
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委 員:
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齋藤英明 社外取締役
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委 員:
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谷川 啓 代表取締役社長
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なお、2022年度に係る取締役の個人別の報酬等の内容を決定した指名報酬委員会の構成員は以下のとおりです。
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委員長:
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伊藤友則 社外取締役
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委 員:
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橘・フクシマ・咲江 社外取締役
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委 員:
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谷川 啓 代表取締役社長
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取締役の報酬は、原則として、常勤取締役につきましては基本報酬(固定報酬)、賞与(業績連動報酬)、株式報酬型ストック・オプション(非金銭報酬)で構成され、社外取締役につきましては、基本報酬(固定報酬)のみとしています。
基本報酬(固定報酬)
基本報酬は常勤、非常勤の別、役職及び職責に応じた固定報酬とし、在任中に月次で支給することとしています。
基本報酬の水準は外部専門機関を使いその調査データを活用して、適正な水準であることを確認し決定しています。
社長・副社長の基本報酬は、役位毎に設定する報酬額のレンジより、責任の重さや経験値等を勘案して決定しています。
賞与(業績連動報酬)
賞与(業績連動報酬)は、基本報酬の40%を賞与基準額とし、当該年度における業績に関する主要な以下の指標を勘案して、指名報酬委員会において、常勤取締役毎に、賞与基準額の0%~250%の範囲でそれぞれ係数を決定し、実際の賞与支給額を決定し、各事業年度の終了後一定の時期に支給することとしています。具体的には、該当期間の全社的業績達成状況を勘案した上で、更に主として以下の指標を考慮し、個々の役員に対して適用される係数及び賞与支給額を決定します。
- 実質業務純益、当期純利益の達成度
- 主要業績評価指標(KPI)として、 ROE、自己資本比率、1人当たりビジネス利益(業務純益+株式損益)、ビジネス利益RORA((業務純益+株式損益) /リスクアセット)の達成状況
- 過大なリスクや重大なコンプライアンス違反の有無
- 新規事業の取り組み等、中長期視野に立った施策・戦略の実施・着手の状況
- 当行が公表したサステナビリティの取り組みに関する目標の進捗・達成状況
上記の指標のうち、実質業務純益、当期純利益は、業績を表す指標として基本的な指標であることから、その達成度を、賞与支給額を決定するにあたり定量的評価として考慮しており、主要業績評価指標(KPI)としてのROE、自己資本比率、1人当たりビジネス利益、及びビジネス利益RORAは、当行の中期経営計画において目標とする主要な指標であることから、その達成状況を、賞与支給額を決定するにあたり定量的評価として考慮しています。また、短期的な業績のみならず、中長期的な取り組みに対するインセンティブとするため、過大なリスクや重大なコンプライアンス違反の有無、新規事業の取り組み等、中長期視野に立った施策・戦略の実施・着手の状況、当行が公表したサステナビリティの取り組みに関する目標の進捗・達成状況といった指標も、賞与支給額を決定するにあたり重要な定性的評価として考慮しています。
なお、上記の指標は、2023年度から新中期経営計画を開始したことに伴い変更された新たな指標であり、当事業年度に係る業績連動報酬の算定に用いた指標は以下のとおりです。
- 実質業務純益、当期純利益の達成度
- 主要業績評価指標(KPI)として、経費率(OHR)、ROA、 ROEの達成状況
- 自己資本比率の達成状況
- 過大なリスクや重大なコンプライアンス違反の有無
- 新規事業の取組等、中長期視野に立った施策・戦略の実施・着手の状況
- 当行が公表したサステナビリティの取組に関する目標の進捗・達成状況
当事業年度に係る業績連動報酬の算定に用いた指標の目標及び実績(2022年度)は次のとおりであり、代表取締役社長・副社長に対する賞与(業績連動報酬)は支給していません。
2022年度 |
||
---|---|---|
公表業績 |
実績 |
|
実質業務純益 |
460億円 |
25億円 |
当期純利益※1 |
360億円 |
87億円 |
中期経営計画目標※4 |
2020年度実績 |
|
経費率(OHR) |
50%台前半 |
99.6% |
ROA※3 |
1%程度 |
0.04% |
ROA |
8%以上 |
1.9% |
自己資本比率 |
最低9% |
9.43% |
株式報酬型ストック・オプション(非金銭報酬としての新株予約権)
株式報酬型ストック・オプション(非金銭報酬としての新株予約権)は、持続的な成長に向けた健全なインセンティブの一つとして機能するよう、指名報酬委員会において、現金報酬と株式報酬型ストック・オプションの割合等について議論し、適切に設定し、「株式報酬型ストック・オプション取扱内規」に基づき取締役会の決議により、基本報酬の25%に相当する割当数を決定し、各事業年度の終了後一定の時期に支給することとしています。
<常勤取締役 報酬体系>
<当事業年度に係る取締役の個人別の報酬等の内容が上記方針に沿うものであると取締役会が判断した理由>
取締役の個人別の報酬等の内容の決定にあたっては、指名報酬委員会が決定方針との整合性を含めた業績達成度の分析及び各取締役の経営上の貢献度等、多角的な視点から検討を行った上で決定いたしましたため、取締役会も基本的にその決定を尊重し決定方針に沿うものであると判断しています。
<監査役に対する報酬の額又はその算定方法の決定に関する方針>
監査役の個人別の報酬等の額は、「指名報酬委員会」における審議、意見具申を踏まえ、監査役の協議をもって決定しています。監査役の報酬は、基本報酬(固定報酬)のみとし、以下の方針に基づき、在任中に月次で支給されています。
基本報酬(固定報酬)
基本報酬は常勤、非常勤の別、監査業務の分担の状況、取締役の報酬等の内容や水準を考慮した固定報酬としています。基本報酬の水準は外部専門機関を使いその調査データを活用して、適正な水準であることを確認し決定しています。
<役員報酬等の内容(2022年4月1日〜2023年3月31日)>
役員区分 |
員数 |
報酬等の総額 |
|||
---|---|---|---|---|---|
固定報酬 |
業績連動型報酬 |
非金銭報酬 |
|||
取締役(社外取締役除く) |
4 |
236 |
182 |
7 |
46 |
監査役(社外監査役除く) |
1 |
29 |
29 |
ー |
ー |
社外取締役 |
5 |
56 |
56 |
ー |
ー |
社外監査役 |
2 |
24 |
24 |
ー |
ー |
金融機関を取り巻く環境が大きく変化する中、持続的に企業価値の向上を図るためには、ビジネス環境やリスクを的確に認識し、リスクコントロールを行いつつ、適切なリスクテイクを推進していくことが必要となります。当行グループでは、事業戦略・財務計画を達成するために、進んで取ろうとするリスクの種類と量(リスクアペタイト)を明確にし、経営管理する枠組み「リスクアペタイト・フレームワーク」を整備しています。
具体的には、株主やお客さまなどステークホルダーの当行グループへの期待や外部環境・内部環境の変化を認識した上で、ストレステストの結果などを総合的に勘案し、中期経営計画や各年度の業務運営計画を策定し、収益性、リスクテイクのバランス、リソースの配分を決定しています。経営計画に基づいた業務運営は、マネジメントコミッティーや各種委員会によるガバナンスのもとで執行されます。また、運営状況については委員会等でモニタリングを行い、計画の進捗や環境認識を確認するとともに、その後の業務運営にも活かされる仕組みとなっています。
役割と機能
監査部は、当行グループの経営理念「あおぞらミッション」である「新たな金融の付加価値を創造し、社会の発展に貢献する」という目標達成に役立つことを目的に、全ての業務部門から独立した立場で、グループの内部管理態勢が適切かつ有効に機能しているかどうかを客観的に検証・評価し、業務の改善に向けての具体的かつ建設的な提言を行っています。2023年3月末時点で内部監査に直接従事する要員は28名です。
内部監査は、年度毎にマネジメントコミッティーおよび取締役会の承認を得て定める内部監査基本方針に基づき策定された監査計画に沿って実施されています。監査計画策定に際しては、各業務部署やグループ会社に内在するリスクの種類・程度と内部管理態勢の状況を踏まえたリスクアセスメントを実施し、頻度、深度、投入する監査資源などを決定しています。
また、リスク管理上の重要性に応じて業務プロセス毎の組織横断的なテーマ別監査やシステム監査を実施するほか、財務報告に係る内部統制の有効性を点検するJ-SOX監査も行います。2022年度は、部署別監査20件、テーマ別監査21件、システム監査4件、J-SOX監査34件の計79件の内部監査を実施し、監査発見事項に対するフォローアップ監査を3件実施しています。
内部監査部門の位置付け
監査部はチーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)に直属し、定例報告などを通じてグループの内部管理態勢状況を共有しています。また、個別監査結果を月次でマネジメントコミッティーへ報告するとともに、監査総括を半期毎に監査コンプライアンス委員会および取締役会へ直接報告し、内部管理態勢について独立した評価を提供しています。
更に監査の目的の達成のために、監査役および監査役会と随時情報交換を行い、上記監査報告や監査スケジュールの共有を含めて連携を図っているほか、会計監査人とも定期的な三様監査ミーティングなどを通じて情報交換を行うことにより連携を図っています。
高度化と実効性向上への取り組み
内部監査は、内部監査人協会(IIA)の国際基準に適合してリスクベースで実施しており、毎年実施する内部品質評価に加えて、定期的に第三者機関の外部品質評価を受けることにより、内部監査の高度化に取り組んでいます。2022年度は、外部機関による内部監査の品質評価を受検し、新中期内部監査計画の策定に反映するとともに、グループガバナンス強化を図るために、あおぞら銀行とグループ会社監査部門との兼務体制の拡充を実施しました。
監査部は、内部監査の実効性向上に向けて、専門性の高い監査員の内部採用並びに外部採用を継続的に行っています。加えて、監査員の公認内部監査人(CIA)や公認情報システム監査人(CISA)などの資格取得を奨励し、サポートを実施しています。