社会貢献活動の取り組み

経営理念および倫理・行動基準に掲げた「社会のサステナブルな発展」および「良き企業市民として社会に参画」の実践を通じ、金融サービスと社会貢献活動の両面から社会課題の解決に取り組んでいます。

取り組み方針

社会貢献活動を「ビジネスを通じて直接的に貢献することが難しく、かつ、社会的に重要でありながらも支援が十分に行き届いていない社会課題に対して、対価を求めることなく行う活動」と定義し、寄付・ボランティアにおける重点領域として、特に緊急性の高いテーマや、役職員の関心の高いテーマの両面から主な活動領域を定めています。
2023年度には以下のとおり、多くの役職員が社会貢献活動に参加しています。

あおぞら銀行グループが掲げる主な活動領域

  1. 環境保全(環境負荷を低減させる取り組みの支援)
  2. 未来を担う次世代の支援(未来を担う次世代の健全な成長を育むための金融経済教育を含む支援や、様々な要因で困難な状況にある次世代の支援)
  3. 地域・コミュニティ支援(事業活動を展開する地域をはじめ、企業活動に密接な関係を有する地域にて、地域の団体と連携した地域活性化の促進)
  4. 災害復興支援(大規模な自然災害や人道危機などの緊急支援)

2023年度社会貢献活動実績

主な活動領域

金額

ボランティア参加人数

環境保全

3百万円

88名

未来を担う次世代の支援

9百万円

60名

地域・コミュニティ支援

7百万円

53名

災害復興支援

12百万円

2名

合計

31百万円

203名

  • タオル・ぞうきんボランティア、フードドライブ活動は参加者数の把握が困難なため上記参加人数にカウントしていませんが、多くの役職員が参加しています。

環境保全

本社所在地である東京都千代田区が毎年6月6日と11月6日を「千代田区一斉清掃の日」と定め、清掃活動や環境美化に関する啓発活動を行っています。環境保全活動および地域貢献活動の一環として四谷本社および上智大学周辺の清掃活動を行いました。上智大学の職員・学生にも参加いただき、総勢88名で清掃活動を実施しました。

未来を担う次世代の支援

上智大学との連携

上智大学へ支払っているテナント料の一部は、留学生向けの奨学金などとして活用されており、留学生の教育機会拡大に寄与しています。本社を上智大学キャンパス内に移転した2017年以降、様々な面で連携を強化しており、上智大学経済学部における寄付講座「バンキング基礎演習」の実施や、当行を訪れる中高生への金融教育の協働実施など幅広く連携しています。

地域・コミュニティ支援

「金沢百万石まつり」への参加

金沢支店では例年、「金沢百万石まつり」の踊り流しに支店の行員、その家族が参加しています。また、2023年には10月14日から44日間にわたって、「いしかわ百万石文化祭2023」に広報ボランティアとして参加しました。

地域・コミュニティ支援に関する画像
「金沢百万石まつり」の参加メンバー

札幌:駅前通り「ツキイチクリーン」清掃活動への参加

札幌支店では、札幌駅前通り振興会が主催する清掃活動「ツキイチクリーン」に2015年から参加し、お昼休み等を利用して、国内外の観光客で賑わう札幌駅前通り周辺の美化に努めています。

駅前通り「ツキイチクリーン」清掃活動に関する画像

京都:「祇園祭」への参加

京都支店では、保存会への協賛金拠出のほか、ちまき(厄病・災難除けのお守り)作りのお手伝いや、山鉾巡行の供奉に参加し、地域の伝統文化の継承をお手伝いしています。

「祇園祭」に関する画像

災害復興支援・ボランティア休暇制度の活用

令和6年能登半島地震への支援として、当行グループからは役職員からの寄付と合わせて1,170万円を寄付しました。また、役職員の災害ボランティア参加を後押しする制度としてボランティア休暇制度を導入しています。平日にボランティア活動に参加する際に休暇を取得できることに加え、参加に伴う費用を一定の条件下で補助しています。
ボランティア休暇制度の活用にあたっては休暇をより取得しやすい環境を整備するため、災害ボランティアに参加する際の注意点や心得についての説明会を実施しました。
役職員個々が社会問題に対する理解を深め、自己成長を促す機会を提供するとともに、企業の社会的責任の一環として、地域社会や社会全体への貢献を促進しています。

マッチング寄付プログラム

2023年度は、役職員一人ひとりが視野を広げ、自主的に社会に関わるための支援制度として、マッチング寄付プログラムを実施しました。役職員から寄付を募り、当行からも寄付金を拠出することで、役職員が一体となって社会貢献活動に参加できる取り組みです。
本プログラムは2022年度から継続的に実施しているもので、2023年度は新たな取り組みとして、寄付先団体の選定において役職員投票を実施しました。当行グループが掲げる主な活動領域で活動している団体の中から、特に役職員が関心を持っている団体に寄付ができるようになり、一層参加者が増えました。
2023年度は、「公益財団法人日本自然保護協会」「NPO法人eboard」「認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク」など10団体に寄付を実施しました。

マッチング寄付プログラムに関する画像
ゴールドリボン・ネットワークさまから感謝状贈呈の様子

食品・物品寄贈

貧困家庭の支援や災害時の支援を実施している特定非営利活動法人グッドネーバーズ・ジャパンへ、タオル・ぞうきんと食品の寄贈を行いました。この取り組みは2021年度から実施しています。

タオル・ぞうきんボランティア

台風や豪雨による災害時に泥の掻き出しや、清掃に使用するタオル・ぞうきんを役職員から募り、寄贈をしました。寄贈したタオルとぞうきんは前記団体にて保管され、災害発生時に使用されます。

フードドライブ活動

家庭で使い切れない未開封の食品を役職員から募り、それを必要な人へと届ける「フードドライブ活動」を実施しました。集めた食品は生活に困窮しているひとり親家庭へ届けられました。

食品・物品寄贈に関する画像
フードドライブ活動で集まった食品

その他の取り組み

エコキャップ運動への参加

ペットボトルのキャップを分別回収することにより、CO₂排出を抑制するとともに、キャップを資源として有効活用することでワクチンを世界の子供に届ける運動に2010年12月より参加しています。

テーブル・フォー・ツーへの参加

テーブル・フォー・ツー(二人のための食卓)という名称には、「1つの食卓を囲み、先進国の参加者と、開発途上国のこどもが、時間と空間を越えて一緒に食事をしている」という意味が込められています。2011年3月より行員食堂にテーブル・フォー・ツーを導入し、共感した行員による1食20円の寄付の輪が日々広がり続けています(20円は開発途上国のこどもたちの給食1食分の値段です)。なお、2024年3月期は24,476食分の寄付となっています。

「奨学金返済支援手当」の導入

若手行員が働きやすい環境を整えること、優秀な人材確保につなげることを目的に、大学・大学院在学中に奨学金制度を利用した若手行員を対象に、「奨学金返済支援手当」を入行後3年間支給しています。

使用済み切手の有効活用

海外で医療に従事されている方の活動資金・医薬品等となるよう、行内で使用済みとなった切手を収集、ボランティア団体へ寄贈しています。