社会貢献活動の取り組み
経営理念および倫理・行動基準に掲げた「社会のサステナブルな発展」および「良き企業市民として社会に参画」の実践を通じ、金融サービスと社会貢献活動の両面から社会課題の解決に取り組んでいます。
取り組み方針
社会貢献活動を「ビジネスを通じて直接的に貢献することが難しく、かつ、社会的に重要でありながらも支援が十分に行き届いていない社会課題に対して、対価を求めることなく行う活動」と定義し、寄付・ボランティアにおける重点領域として、特に緊急性の高いテーマや、役職員の関心の高いテーマの両面から主な活動領域を定めています。
2024年度には以下のとおり、多くの役職員が社会貢献活動に参加しています。
あおぞら銀行グループが掲げる主な活動領域
- ①環境保全(環境負荷を低減させる取り組みの支援)
- ②未来を担う次世代の支援(未来を担う次世代の健全な成長を育むための金融経済教育を含む支援や、様々な要因で困難な状況にある次世代の支援)
- ③地域・コミュニティ支援(事業活動を展開する地域をはじめ、企業活動に密接な関係を有する地域にて、地域の団体と連携した地域活性化の促進)
- ④災害復興支援(大規模な自然災害や人道危機などの緊急支援)
2024年度社会貢献活動実績
主な活動領域 |
金額 |
ボランティア参加人数 |
---|---|---|
環境保全 |
2百万円 |
88名 |
未来を担う次世代の支援 |
8百万円 |
56名 |
地域・コミュニティ支援 |
7百万円 |
74名 |
災害復興支援 |
2百万円 |
7名 |
合計 |
19百万円 |
225名※ |
- フードドライブ活動は参加者数の把握が困難なため上記参加人数にカウントしていませんが、多くの役職員が参加しています。
環境保全
本社所在地である東京都千代田区が毎年6月6日と11月6日を「千代田区一斉清掃の日」と定め、清掃活動や環境美化に関する啓発活動を行っています。環境保全活動および地域貢献活動の一環として四谷本社および上智大学周辺の清掃活動を行いました。上智大学の職員・学生にも参加いただき、総勢57名で清掃活動を実施しました。
未来を担う次世代の支援
上智大学との連携
上智大学へ支払っているテナント料の一部は、留学生向けの奨学金などとして活用されており、留学生の教育機会拡大に寄与しています。本社を上智大学キャンパス内に移転した2017年以降、様々な面で連携を強化しており、上智大学経済学部における寄付講座「バンキング基礎演習」の実施や、当行を訪れる中高生への金融教育の協働実施など幅広く連携しています。
地域・コミュニティ支援
「金沢百万石まつり」への参加
金沢支店では例年、「金沢百万石まつり」の踊り流しに支店の行員、その家族が参加しています。

札幌:駅前通り「ツキイチクリーン」清掃活動への参加
札幌支店では、札幌駅前通り振興会が主催する清掃活動「ツキイチクリーン」に2015年から参加し、お昼休み等を利用して、国内外の観光客で賑わう札幌駅前通り周辺の美化に努めています。

京都:「祇園祭」への参加
京都支店では、保存会への協賛金拠出のほか、ちまき(厄病・災難除けのお守り)作りのお手伝いや、山鉾巡行の供奉に参加し、地域の伝統文化の継承をお手伝いしています。

災害復興支援・ボランティア休暇制度の活用
当行では、大規模な災害が発生した際に役職員が災害ボランティア活動に参加しやすい環境を整えるため、「ボランティア休暇制度」を導入しています。この制度では、平日にボランティア活動を行う際に休暇を取得できるほか、活動に伴う費用について一定の条件下で補助を行っています。
また、ボランティア休暇制度の利用促進を目的として、令和6年能登半島地震の復興支援活動に参加した役職員へのインタビューを実施し、実際に災害ボランティア活動に参加した感想や、これから参加を検討している方々へのメッセージなどを役職員向けに発信しました。
当行は、役職員が社会問題への理解を深め、自己成長を図る機会を提供するとともに、企業の社会的責任を果たす一環として、地域社会や社会全体への貢献を積極的に推進しています。
マッチング寄付プログラム
役職員一人ひとりが視野を広げ、自主的に社会に関わるための支援制度として、マッチング寄付プログラムを実施しています。本プログラムは役職員から寄付を募り、当行からも寄付金を拠出することで、役職員が一体となって社会貢献活動に参加できる取り組みです。
2022年度に開始した本プログラムも2024年度で3回目の実施となり、新たに参加する役職員も年々増加しています。2024年度は、寄付先団体の選定においてサステナサポーター※による推薦・投票を実施しました。2024度は、「NPO法人eboard」「公益財団法人ゴールドリボン・ネットワーク」など10団体に対して、寄付を行いました。
- 当行グループ全体で日常的にサステナビリティを意識し行動することを促進するため、各部門に導入

フードドライブ活動
本活動では、家庭で余っている食品を持ち寄り、経済的に困難を抱えるひとり親家庭を支援する認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンに寄贈しています。2024年度は2回のフードドライブ活動を通じ、役職員より合計217kgの食品が寄せられました。この取り組みを通じて、食品ロス削減と地域社会への支援を実現するとともに、役職員の社会貢献意識の向上を図っています。今後も継続的に活動を展開し、社会課題の解決に寄与していきます。

その他の取り組み
エコキャップ運動への参加
ペットボトルのキャップを分別回収することにより、CO₂排出を抑制するとともに、キャップを資源として有効活用することでワクチンを世界の子供に届ける運動に2010年より継続して参加しています。
テーブル・フォー・ツーへの参加
テーブル・フォー・ツー(二人のための食卓)という名称には、「1つの食卓を囲み、先進国の参加者と、開発途上国のこどもが、時間と空間を越えて一緒に食事をしている」という意味が込められています。2011年3月より行員食堂にテーブル・フォー・ツーを導入し、共感した行員による1食20円の寄付の輪が日々広がり続けています(20円は開発途上国のこどもたちの給食1食分の値段です)。なお、2025年3月期は24,137食分の寄付となっています。
使用済み切手の有効活用
海外で医療に従事されている方の活動資金・医薬品等となるよう、行内で使用済みとなった切手を収集、ボランティア団体へ寄贈しています。