グリーンボンドの発行
環境課題へ取り組む国内外の企業に対するファイナンスを通じた財務面でのサポートや、投資家のニーズへの対応は、金融機関としての社会的責任の一環であると考えており、太陽光・風力発電をはじめとする再生可能エネルギー、グリーンビルディングなど、環境改善に資する事業への投融資に資金使途を限定したグリーンボンドを2021年3月、2023年3月、2023年9月に発行しました。
当行が発行したグリーンボンドは、国際資本市場協会(ICMA)の「グリーンボンド原則2018」※1、及び環境省の「グリーンボンドガイドライン2020年版」※2に沿って策定した「グリーンボンド・フレームワーク」に基づき管理されており、同フレームワークは、第三者認証機関であるSustainalytics社によるセカンドパーティ・オピニオンを取得しています。
- 国際資本市場協会が事務局機能を担う民間団体であるグリーンボンド原則執行委員会により策定されているグリーンボンドの発行に係るガイドラインです。
- グリーンボンド原則との整合性に配慮しつつ、市場関係者の実務担当者がグリーンボンドに関する具体的対応を検討する際に参考とし得る対応例や我が国の特性に即した解釈を示すことで、グリーンボンドを国内でさらに普及させることを目的に、環境省が2017年3月に策定・公表し、2020年3月に改訂・公表したものです。
グリーンボンド・フレームワークについて
資金使途
グリーンボンドの発行により調達した資金は、一定の基準を満たす再生可能エネルギープロジェクト及びグリーンビルディングに対する投融資(適格グリーンプロジェクト)に充当します。
適格グリーンプロジェクト |
||
---|---|---|
再生可能エネルギー |
|
発電施設の事業検討段階において環境影響評価法や同条例等を遵守する再生可能エネルギープロジェクト(太陽光発電施設、風力発電施設、バイオマス発電施設※1)の建設、取得、改修、運営に係る投融資
|
グリーン |
|
グリーンビルディング認証の上位2ランク※2を取得する環境不動産の建設、取得、改修費用に係る投融資
|
プロジェクトの評価及び選定プロセス
適格グリーンプロジェクトは、定められた基準への充足状況について各種資料等を用いて適合性を評価し、選定されます。この評価、選定に対しては、妥当性評価プロセスを設けており、選定プロセスにおける所定の基準への適合性が確保される体制としています。さらに、適格グリーンプロジェクト選定後には、年に1度、これらの選定プロセスが基準に適合していることを確認することとしています。
資金管理
グリーンボンドにより調達した資金の適格グリーンプロジェクトへの充当状況及び未充当資金の額等についてのモニタリングを定期的に実施します。また、未充当資金が生じた場合は、現金又は現金同等物で管理します。
レポーティング
グリーンボンドが償還されるまでの間、充当対象となった再生可能エネルギープロジェクトの件数やグリーンビルディングの取得認証の種類・ランク別の物件数及び各々の充当額等を記載した資金充当状況、並びに二酸化炭素排出削減量等の環境改善効果について記載したレポーティング資料を、年に1回、当行ホームページに掲載します。
グリーンボンド・フレームワークの詳細は下記をご覧ください。
(レポーティング)
グリーンボンドにより調達した資金の充当状況及び環境改善効果については、下記をご覧下さい。