2025年5月16日
「目的別、お金の預け方」 #59
日常生活費や生活防衛資金、さまざまライフイベント(結婚資金、住宅資金、教育資金、セカンドライフ資金)のために用意しておく資金など、
それぞれの資金目的に応じた預け先について悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
せっかく一生懸命貯めたお金を銀行の普通預金口座に入れておくだけでは、つい気が緩んで使ってしまうかもしれません。
そうならないためにも、今回は資金性格に応じたおすすめの預け先について解説していきます。
① 普段使う「日常生活費」
普段の生活で使う食費や交際費、家賃、光熱費などのお金は、メイン口座で管理します。
日々の支払いをクレジットカードなどの電子決済で行い、利用明細を家計簿の代わりにして、月間の収支を把握されている方も多くなってきました。
手取り収入 = 日常生活費ではありません。
まずは、毎月の生活費がいくらなのかをしっかりと把握して、貯蓄や投資に振り向けられる余剰資金を明確に把握するように心掛けましょう。
また、年収に占める賞与割合が高い人は、「毎月の収支の赤字を賞与で補っている」かもしれません。
(もちろん年間を通して、黒字であれば大きな問題にはなりません)
そのような場合は、年間の収支がプラスになっていることをしっかり確認するようにしましょう。
次に、「生活防衛資金」についてです。
② 急な出費に備える「生活防衛資金」
病気やケガでの入院、休職や退職など「不測の事態に備えるための生活防衛資金は、生命保険や損害保険などでカバーしても、
保険金給付までに時間がかかる可能性もあり、そうなると当面の生活に困ることにもなりかねません。
例えば、子どもがいる夫婦の場合、毎月の日常生活費の6〜12倍が生活防衛資金の目安とされていますので、
収入がなくとも半年から1年間は生活できる金額を用意する必要があります。
これらの資金は、メイン口座とは分けて管理しましょう。
あらかじめ別の口座を開設しておき、「特別支出口座」として、もしものときに引き出せるようにしておくと安心です。
③ 10年以内を目安に使う「ライフイベント資金」
ライフイベントで使うお金は、「いつ・いくら使うのか」予め決まっているため、できるだけリスクを抑えられる預け先で管理したいところです。
管理方法としては、元本が保証されている預金系商品やリスクの低い金融商品で準備し、必要な時に引き出せるようにしておくと良いでしょう。
例えば、銀行の定期預金であれば、普通預金よりも金利は高く、1年、2年、3年などの預入期間を選べるため、
お金が必要になるときまで締め切りを設けて預け入れることができます。
④ 定年後の生活を支える「老後資金」
現役引退後、公的年金収入だけでは補えない老後の生活資金として準備する資金です。
急に必要となるお金ではなく、老後まで時間がある場合は、資産運用などを通じて積極的に増やしていくことが重要になってきます。
すぐに引き出す必要がなければ、長期的な運用方法を選択することもできます。
例えば、老後資金の預け先のひとつとして、iDeCo(イデコ)が挙げられます。
iDeCoは、自分で掛金を積み立てて資金を増やしていく私的年金制度です。
公的年金に上乗せする形で、定年後の生活を支えてくれるお金となります。
また、老後資金などの長期で安定的な運用で大切な観点は、「分散投資」と「積立投資」。
投資先を国内外、幅広く分散させることでリスク軽減し、毎月1万円ずつを投資に回すなど、
投資のタイミングを分散させることが非常に重要であることは、これまでに何度もお伝えして参りました。
この点、iDeCoは対象となる商品が投資信託で、既に投資先が分散されており、購入方法も積立なので、
自然とリスクを軽減しながら長期的な運用が可能な仕組みとなっています。
まだご利用されてない場合は、ぜひ検討してみてくださいね。
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