2025年4月18日
「笑いの健康効果」 #55
「笑い」には、健康効果があることが知られています。
よく笑うことで健康効果が得られ、健康になることでさらに笑いがふえる、このサイクルが生まれます。
例えば、笑いの頻度と幸福度の関係を調べた研究があります。
幸福度を10段階で設定すると、笑う頻度がほぼ毎日の人は幸福度が平均8.1点、週1~5日の人は7.2点、月1~3日の人は6.3点、
ほとんどなしの人は5.4点であったという結果です。
笑う頻度が高い人ほど、幸福度が高いということです。
笑っているから幸福度が高いのか、幸福度が高いから笑っているのかはわかりませんが、両者には強い相関があるといえます。
最初は、つくり笑いから。
自然に笑うことが苦手な人は、「つくり笑い」でも効果があることがわかっています。
脳はつくり笑いか本当の笑いかをそれほど区別できず、笑うという動作そのものが脳に影響を与えると考えられています。
つくり笑いと本当の笑いとでは、同じ部分の脳血流がよくなるという結果です。
ぎこちないつくり笑いから、次第に抵抗がなくなり、本物の笑いが出やすくなってきます。
笑いの効果を役立てるには、当然のことながら日常に笑いをふやす必要があります。
ふだん、自分がどんなときに笑うのかを知っておくことがそのヒントになると思います。
日常生活のどんな場面でよく笑っているのか、次のような場面が思い浮かびます。
・家族や友人と話をしているとき
・子どもや孫と接しているとき
・テレビやビデオを見ているとき
おしゃべりは笑いを生むので、しゃべる量が多いほど笑いもふえる傾向があります。
その相手は、もちろん誰でもよいわけではなく、気を許せる相手であることが大切です。
さらに、運動や食事といった生活習慣も、笑いの頻度に関係するという調査結果もあります。
男女ともに笑う頻度が高い人には、「1日1時間以上の身体活動を実施している」「歩く速度が速い」「睡眠で休養がとれている」
「大豆製品を食べている」「野菜をよく食べる」「魚介類をよく食べる」といった生活習慣があるそうです。
笑いと運動習慣の関係については、ほぼ毎日運動をする人は、運動習慣がない人に比べて約3倍笑っているという研究報告もありました。
笑っているとき、とくに大笑いしているときに何を考えているのかというと、ほとんど何も考えていないと思います。
頭のなかは「真っ白」や「空っぽ」の状態です。
笑うことで脳をいったん空っぽにしてリセットすることで、ストレス解消にもなります。
笑うときは、交感神経(興奮状態をつくる)の働きが適度に高まっていて、笑いがおさまってくるとその働きが落ち着き、
入れ替わりに副交感神経(リラックス状態をつくる)の働きが高まります。
その落差で、心身が効果的にリラックスできるのです。
笑いをふやすことは、うつや認知症のリスクを低減することにもつながりますし、なによりムスッとした人には、誰も近寄りたくないと思います。
よく笑う人の周りには人が集まり、人づきあいが活発になってさまざまなサポートも受けやすくなります。
みなさんも、健康のため、生活習慣病を予防するためにも、ぜひ意識的に生活に笑いを取り入れるようにしましょう。
<掲載内容に関するご留意事項>
本記事の掲載内容は、BANK The Academyの最新情報、お客さまの生活やライフイベントに役に立つ情報提供、あるいは資産運用の方法等に関する情報提供を目的として、あおぞら銀行が作成したものであり、当行の商品・サービスの勧誘が目的ではなく、また、個社・個別の商品・サービスを推奨・保証するものや、取引の媒介・代理等を行うものではありません。
また、掲載内容に含まれる意見・見解等は、作成時点におけるあおぞら銀行または原稿作成者のものであり、将来の市場動向や運用成果について何らの示唆・保証を行うものではなく、また将来予告なく変更されることもあります。情報の正確性、完全性、信頼性、適切性等に加え、配信時点で当該商品・サービスが存在すること、お客さまの購入・利用の可能性、価格および掲載企業(人)の内容に関し、あおぞら銀行は一切保証するものでありません。
掲載情報に基づき行ったお客さまの行為および結果等について、あおぞら銀行は一切の責任を負いません。