「短期 vs 長期」 「短期 vs 長期」
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2025年1月17日

「短期 vs 長期」 #42

結局のところ、短期投資と長期投資ではいったいどちらが儲かるのでしょうか。

短期?長期?

短期?長期?

今年こそは、NISAで投資を始めようとしている方には、非常に重要なテーマかもしれません。
もちろん絶対的な回答はありませんが、判断するためのヒントになればと思い書いてみます。

手っ取り早く儲けたいのであれば、短期投資の方が有利な場面もあるかもしれません。
例えば、絶対に1年で成果を出したいと考えるのなら長期投資は適していません。
ただし、当然ながら短期投資で成果をあげることも難しい点はあります。
ラッキーで勝てることもありますが、安定して勝率を高く勝ち続けることは決して簡単ではありません。

短期投資で勝ち続けるためには、日々の価格の値動きを様々な要因から分析し、瞬時に多角的な判断が必要とされ戦略やスキルをアップデートし続ける必要があります。
また、現在は一昔前に比べ人間だけでなくシステムトレードやAIも投資の世界に参入しており、勝率を上げることはそれほど容易ではありません。
さらに、短期投資では常に価格の値動きを見ておく必要がありますので、長期投資では分散投資すれば避けられるようなリスクも負うことになります。
このように短期投資では、メリットに比べリスクや負荷が大きくなる側面が多くあります。

短期投資と長期投資について、その投資性の違いを株式で例えると分かりやすいかもしれません。
いったいどういうことでしょうか??

株式投資において、短期投資では「株価」の値動きに着目して投資を行います。
一方で、長期投資では「会社の価値」に重きを置いて長期的な観点で投資を行います。
長期投資の場合、「会社は利益を生んでいるからこそ価値がある」という資本主義の原則に基づいて投資を行います。

要するに、短期投資と長期投資では見ているものが違うわけです。

株価を動かすのは人間の心理

株価を動かすのは、人間の心理

株価を動かすのは人間の心理です。
株を売りたい人と、株を買いたい人の気持ちが合致した時に株価が形成されます。
それゆえ短期投資では、取引する人たちの気持ちが読めないと目先の株価の動きを読むことはできません。(勝てません)
日々のニュースをチェックして他の投資家がどう動くかを考えながら投資を行い、またその他にも発注スピードなども重要な要素になってきます。
また、短期投資だと常に株価変動と闘う必要があるので、投資から離れられなくなってしまいます。

長期投資では企業価値に視点を置いて取引します。
重要なのは、まさに「時間」の概念です。

企業が将来にわたってどれだけの利益を出せるのか、現在の業績や事業内容、将来の展望、戦略、市場動向、商品や設備投資、競合他社などを総合的に考慮して将来を予測します。
もちろん長期投資も簡単ではなく企業分析や経営学など勉強を行う必要がありますが、一度投資する企業を決めたら後は基本的に待つだけです。
時間が経過しないと結果は出ないし、その間の株価の変動を何回見ても結果が変わるわけではありません。
さらに、長期投資は複利の効果が大きいので企業が利益を次の投資に回してさらに成長していくという効果も期待できます。
時間の経過とともに右肩上がりに資産が増えていくことを期待しながら「果報は寝て待て」の精神で気長に楽しく投資を続けていきましょう!

短期 常に株価変動と闘う必要がある 投資から離れられなくなる 長期 企業分析などの知識が必要 企業成長に投資するので待つだけ

短期 常に株価変動と闘う必要がある 投資から離れられなくなる 長期 企業分析などの知識が必要 企業成長に投資するので待つだけ

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