2024年11月1日
「退職金の使い道」 #32
会社を退職する際に支給される退職金。
退職金制度は勤務先の会社によってさまざまな違いがありますが、一般的に勤続年数や企業規模などによって金額が決まります。
また、自己都合退職よりも会社都合や定年退職などの方が支給する額を高く定めている会社が多い傾向があります。
厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査 退職給付(一時金・年金)」では、20年以上勤務した場合に支払われる平均額が確認できます。
厚生労働省ウェブサイト(令和5年就労条件総合調査の概況)はこちら
退職金制度は多くの会社で導入されていますが、実際には法的な定めがないため制度を導入していない会社もあり、その場合には退職金を受け取ることができません。
また、退職金制度がある会社でも勤務年数などの支給要件を満たしていないと退職金をもらえないケースもありますので留意が必要です。
まとまった額になる退職金は、人生の中でもなかなか手にすることのない大きなお金です。
住宅ローンの返済や老後の生活費の足しにする、資産運用を考えるなど使い道はさまざまです。
多くの方が一度しかもらえない大切な退職金について、なかには使い道を誤って後悔したという人もいらっしゃいます。
今回はそのような先人の失敗例から学び、退職金の上手な活用法を一緒に考えていきましょう。
失敗例その①
「衝動的に大きな買い物(旅行)をしてしまった」
まとまった金額が入ったために気が大きくなり、ついそれほど欲しくない大きな買い物をして後悔してしまった、という話を聞きます。
特に定年後は一般的に貯金を取り崩しながら生活していくので、これは必ず避けたい失敗です。
退職金で大きな買い物をしようと思ったら、まずは現在の収支や資産状況、将来の生活費などにかかる金額を計算し退職金をいくら使っても問題ないかを確認しましょう。
失敗例その②
「よくわからないまま投資をしてしまった」
投資の経験があまり無いと、いつの間にかハイリスク・ハイリターンな金融商品に手を出していた、ということもあります。
短期間で大きなリターンが期待できる商品は、同時にリスクも高くなります。
特に、シニア世代は資産を取り崩すまでの期間が短いため、値下がりしたときに挽回しづらくなります。
資産運用を行う際は、安定性を重視して自分で対応できるリスク範囲の商品を選ぶようにしましょう。
失敗例その③
「特定の商品に一括投資してしまった」
資産運用のリスクを抑えるためには、分散投資が有効です。
特定の商品に絞って集中投資すると、値下がりしたときの損失が大きくなってしまいます。
場合によっては大きく元本割れして資産が大きく目減りする可能性がありますので、特定の商品に集中投資せず複数の投資先に資産を分散させましょう。
退職金を上手く活用するために、予め用途別にお金を3つにわけて考える方法があります。
例えば、日々の生活や趣味などに利用する「つかう資金」、将来的な病気や介護などの費用として「そなえる資金」、大切な人への遺産として「のこす資金」です。
当面使う予定のない資金については、普通預金よりも金利が高い定期預金、個人向け国債、投資信託など、リスクを抑えて大きく資産を減らさない運用方法もあります。
大事なのは、それぞれのリスク許容度に応じた運用商品を選ぶことです。
こうした退職金の活用方法についても、BANK The Partnerに相談ください!
「退職金でまとまったお金が入ったけれど、どうしたらいい?」「投資に関する知識がない、どうやって運用するの?」という方は、お気軽にお声掛けください。
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