「お金のマーク」 「お金のマーク」

2024年9月27日

「お金のマーク」 #27

普段から私たちが使っている「円」は、国内だけでなく当然、海外でも流通しています。
国内や海外で目にする「¥」や「$」などのお金のマークについて、みなさんはその意味や成り立ちを知っていますか?
世界にはこのような多くのお金のマークがあり、それぞれに意味や由来があります。
今回は、このお金のマークの意味や由来について書いてみたいと思います。

「¥」や「$」などのお金のマーク、正式には「通貨記号」といいます。
通貨の名称を短く表記するために使われ、どの通貨なのかを視覚的に判別することができます。
これら通貨記号は、アルファベットと区別するために、横や縦の線が追加されているものが多くあります。
例えば、「¥」はYに横線が2本、「$」はSに縦線が1本加わっています。
また、これらの通貨記号とは別に、国際的に通貨を区別するために「通貨コード」というものもあります。
国際的な貿易や金融などの取引においては、こちらの通貨コードの方が一般的に使われるのではないでしょうか。
通貨コードについては、国際規格で定められており、アルファベット3文字 or 数字3桁のコードに分かれています。

例えば・・・

日本円は「JPY」、アメリカドルは「USD」といった表記です。
通貨コードの基本的な構成は、(2桁の国コード)+(通貨名称の1文字目)です。
同じドルでも、アメリカドル(USD)やカナダドル(CAD)などのように区別されます。

さて、お金のマークに話を戻しますと、例えば何かしらに記載された金額が数字表記だけの場合、日本円なのか米ドルなのかを区別することができません。
そこに円マークを付けることで、日本円を表していることが一目で理解できます。
円マークは「¥1,000」のように、金額の前に付けて使うのが一般的です。

円マークの由来は、明治時代に日本と取り引きを行ったアメリカ人が「円」を「yen」と書いたことに始まります。
その際にアメリカの通貨「$」に合わせて、「Yen」の頭文字「Y」に2本線を入れたとされています。
なお、現在ドルは線が縦に1本の$が使われていますが、昔は縦2本の線で表記されていたそうです。
このように、円マークの歴史は100年以上前にさかのぼり、海外との貿易においてどこの国と取引するのかを把握するため、使われるようになったと考えられています。

世界には180種類以上のお金のマークがあり、複数の国で使われる通貨記号も存在しています。
円マーク「¥」もその一つであることはあまり知られていません。
実は中国で使用されている中国元も、通貨記号は「¥」なのです。
過去、中国の通貨であった「圓」(Yuan)がなまって、日本円と同じ「Yen」となったといわれています。
日本円と中国元、通貨記号は同じ「¥」であるため、中国で買い物をする際などには、中国元での表記であることに注意しましょう。

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