2024年9月6日
「コア・サテライトの極意」 #24
長期投資のポイントは、リスクをコントロールして、リターンを最大化することです。
そのためには、「守り」と「攻め」のバランスをうまくポートフォリオに組み入れる必要があります。
この手法を、「コア・サテライト戦略」と呼びます。
コア・サテライト戦略は、短期的な価格変動に一喜一憂することなく、リスクコントロールしながら運用できることが最大の魅力です。
コア・サテライト戦略は、長期投資家のようにゆっくりと資産を増やしたい方に有益な戦略と言えます。
コアは「中核」、サテライトは「衛星」を意味し、コアが「守りの資産」、サテライトが「攻めの資産」と考えてください。
投資において、リスクとリターンは比例します。
大きなリターンが期待できる商品は相応にリスクが高く、リスクの低い商品はリターンが小さくなります。
コア・サテライト戦略は、このバランスをうまく組み合わせて運用する手法です。
例えば、一部のサテライト「攻めの資産」が減少しても、他のサテライトやコア「守りの資産」に影響がないようにポートフォリオを設計するので、資産全体におけるリスクを抑えることができます。
特定の商品に偏って投資することは、リスク管理の観点から得策ではありません。
仮に、集中投資をしている商品の価格が暴落すると資産の大部分を失ってしまいます。
「卵を1つのかごに盛るな」という投資の格言を聞いたことがあるかもしれません。
全ての卵を1つのかごに盛ると、そのかごを落としたときに全部が割れてしまいますが、複数のかごに分けておくことで損害を抑えることができるという教えです。
まさに、コア・サテライト戦略はそれを具体化した投資手法とも言えるのではないでしょうか。
では、具体的にコア「守りの資産」とサテライト「攻めの資産」の比率はどれくらいが理想なのでしょうか。
もちろん個人の考え方や意向、年齢や戦略などによっても組入比率は変わってきますが、一般的にはコアが7〜9割、サテライトが1〜3割と言われています。
安全性を高めたい場合はコアの比率を高めにして、リターン重視で運用したい場合はサテライトの比率を高めにするなど、各々のリスク許容度によって調節が必要です。
20代から30代は、「時間」があります。
資産運用の時間は長いほど有利になりますので、若いうちはリスクを取って株式の比率を高めるなど、サテライトの割合を多くしても良いかもしれません。
40代から50代は、「老後資金」を意識する必要があります。
資産全体の規模を拡大しながら、少しずつ安全志向を強めていくことを考えましょう。
コア部分の重要性が高まってくる年代ですので、株式より債券のウエイトを高めて「守り」を意識したポートフォリオを組むことを心掛けましょう。
60代は、セカンドライフの準備が必要です。
このステージになると、できるだけリスクを避ける必要があります。
コアだけでなくサテライトに関しても、安全性重視の運用を意識してください。
間違っても、全資産を個別株式に集中投資など一攫千金を狙うようなことは避けましょう。
コア・サテライト戦略は、投資経験がない方も運用経験者の方にも有効な手法です。
この投資手法について少しでも気になった方、実践してみたいけれど何から始めたら良いか分からない方は、まずはお気軽にBANK The Partnerにご相談ください。
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