2024年8月9日
「マシュマロテスト」 #20
最近、テレビやニュースなどで「金融リテラシー」という言葉を耳にする人も多いのではないでしょうか。
もともとリテラシーというのは、言葉の読み書きができる能力を指している単語です。
金融リテラシーとは、金融商品や金融サービスの情報を、自分で判断して行動する能力のことを指します。
この金融リテラシーについては、アメリカやイギリスに比べ日本での教育が大きく遅れているという事実があります。
ようやく、日本では2022年から高校の授業で「金融リテラシー」を学ぶ金融教育の授業が開始されました。
普及が遅れた原因として、日本人のお金に対する考え方や、お金に対する接し方があるのではないでしょうか。
昔から、お金にこだわるのは良くない、子どもの前でお金の話をするのは控えた方が良いなど、お金に真剣に向き合うことを我々大人が避けてきたことが一因にあるかもしれません。
最近では、金融商品の種類も非常に多くなり、仕組みも複雑なものが増えてきています。
商品名を見ても、説明書を読んでもその内容がイメージできないことが多々あります。
これから先、自分に合った適切な商品を選ぶためにも「金融リテラシー」について、ますます学んでいく必要がありそうです。
また、自身のことだけではなく、お子さまへの金融教育についても、いつから・どんなことを教えるのかなど意識的に準備していきましょう。
われわれ親の世代は、お金に関する教育を学校から受けておらず、大人になっても苦労することが多かったと思います。
誰しも、自分の子どもには、同じ苦労をかけたくないですよね!?
こんな話、知っていますか?
子どもの自制心を図る、「マシュマロテスト」という有名な実験です。
マシュマロを1つだけ、お皿の上に置いて子どもに渡します。
子どもには、「15分間、マシュマロを食べずに我慢できたら、もう1つマシュマロをあげる」と説明し、子どもがマシュマロを食べるかどうかを観察する実験です。
今、目の前のマシュマロ(目先の利益)を食べてしまうと、マシュマロを1つしか食べることができませんが、我慢をすると2つ目のマシュマロ(将来の利益)が手に入る場合、人はどのように行動するのでしょうか。
結果は、みなさんが予想した通り、子どもたちは目の前のマシュマロを食べてしまいます。
人間は、将来の利益よりも、目先の利益(手に入りやすい)メリットの方を過大評価してしまう、脳のクセのようなものがあります。
このようなお金に関する人間の特性を理解しておくことで、同じような境遇に合った時に思考に引っ掛かりができ、2つ目のマシュマロ(将来の利益)のことを考える余裕ができるようになっていきます。
私たちBANK The Partnerと一緒に、少しずつ、できることから学んでいきましょう。
知っているではなく、できるようになる!
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