トップメッセージ

ステークホルダーの皆さまにおかれましては、日頃よりご支援を賜り、心より厚く御礼申しあげます。
2024年度の決算では、連結粗利益856億円(期初予想達成率102%)、親会社株主純利益205億円(同114%)と、期初業績予想を上回る成果を収めることができました。ステークホルダーの皆さまのご支援により、前年度からのV字回復を達成できましたこと、改めて感謝申しあげます。これに伴い、1株当たり年間配当を79円とし、期初予想比で3円の増配を実施いたします。
2024年度は、国内金利の正常化やコーポレート・ガバナンス改革を受けたM&Aの活発化など、事業環境に大きな変化が見られる1年でした。当行グループはこれらの変化を好機と捉え、国内貸出の増加やLBOファイナンスを中心とした収益拡大を達成しました。また、GMOあおぞらネット銀行が黒字転換し、収益に貢献するフェーズに入ったことは、当行の成長戦略における重要なターニングポイントとなりました。さらに、米国オフィス向けローンの残高削減や外貨有価証券ポートフォリオの改善も計画通り進捗しております。
2025年は、あおぞら銀行が公的資金を完済して10年を迎える節目の年となります。この間、当行グループはLBOファイナンスをはじめとするストラクチャードファイナンスを通じて、お客さまとともにM&A市場を草創期より拡大し、いまでは主要なプレイヤーとなりました。また、GMOあおぞらネット銀行の事業開始や国内初のベンチャーデットファンドの創設など、積極果敢に新たな市場を開拓してまいりました。
今年5月に、新中期経営計画「AOZORA2027」を発表いたしました。「AOZORA2027」では、リスクアペタイト・フレームワークを基盤とした強固なリスクガバナンスのもと、2024年度に生じた環境変化を追い風にして持続的な成長を目指してまいります。投資銀行ビジネスへの経営資源の重点的な投下に加え、大和証券グループとの資本業務提携によるシナジー効果の最大化、そしてGMOあおぞらネット銀行の成長を通じて、グループ全体の競争力を一層高めてまいります。
あおぞら銀行グループは、経営理念である「新たな金融の付加価値を創造し、社会の発展に貢献する」を指針とし、持続的な成長と社会への貢献を両立させることで、ステークホルダーの皆さまのご期待にお応えしてまいります。
ステークホルダーの皆さまにおかれましては、引き続きご支援を賜りますよう、心からお願い申しあげます。
2025年6月
代表取締役社長
チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)
大見 秀人