事業承継 成功事例お客様インタビュー 事業承継 成功事例お客様インタビュー

よい相談相手を見つけることがM&A成功の秘訣

ティ・シー・ケイ株式会社様 熊本県

<当社概要>
商号 ティ・シー・ケイ株式会社
所在地 熊本県熊本市
創業 1993年
資本金 10百万円
事業内容

・製造装置事業
・アウトソーシング事業
・リペアセンター

当社の事業承継ニーズおよび課題

後継者問題および環境に応じて業態を変化させ続ける必要性からくる課題についての現状認識のもと、事業承継を検討。

左より、あおぞら銀行福岡支店 平田支店長、後藤様、ABNアドバイザーズ 伊藤氏

この度、事業承継の一環として会社を投資ファンドに譲渡されましたティ・シー・ケイ株式会社の前社長 後藤満則様にお話をうかがいました。

---まず、会社創業の経緯、沿革についてお教えいただけますか?

ティ・シー・ケイ株式会社の前社長 後藤満則様(以下、後藤氏):
私は、某米系大手半導体製造装置メーカーの技術者でした。29歳のときにその会社がイギリスのイオン注入装置メーカーを買収し、技術研修員として現地に出向いたのですが、そこで見た装置は従来の3倍の能力を備えた最新技術の塊でした。その技術力と製品化に向けたアイディア、発想力に驚いた記憶があります。ただ、その装置は故障が多く、完全に製品化されたとまでは言えませんでした。このスペックを持つ機器を半導体製造ラインに投入し、稼働率を安定させられれば生産効率が向上するとの思いで、必死にメンテナンス技術を習得しようとしました。この経験が後の当社設立時の大きな力になったと思います。 当社起業は36歳の時でしたが、熊本の設立間もない中小企業が機器のメンテナンスをやりますよと出向いたところで、名だたる大企業は相手にしてくれないだろうと考えた私は、半導体製造装置の稼働率向上そのものを請負うというアプローチで営業を展開しました。それが当時の半導体メーカーに受け入れられたのだと思います。ちょうど国内メーカーが設備投資を拡大する局面にあったことも追い風となりました。
社名はT:東京、C:コミュニケーション、K:ナレッジの頭文字をとっていますが、東京本社の大手半導体メーカーとの取引を実現して、技術力を有した一次請け企業としてやっていくんだ、という当時の私の気概を込めています。

ティ・シー・ケイ株式会社の前社長 後藤満則 様

---技術者としての思いや発想を当社設立によって実現しようとされたわけですね。
会社設立後のご苦労されたことはどんなことでしょうか?

後藤氏:起業後30年経ちましたが、苦労したと申し上げるようなことはありません。ただ、優秀な人材の獲得にはこだわりました。地方の中小企業に技術を習得した一線級の人材は来てくれない。そうならば、成長可能性を秘めた人材を如何に探すかということで、クレペリン検定、ミニ四駆の組み立て、一般常識の三点を採用試験として課して、技術者としてのポテンシャルを推し量ったものです。当社が成長できたのは優秀な人材が集ってくれたおかげであると感謝しています。

2000年のITバブル崩壊、2009年のリーマンショックと2度の大きな環境変化を経験しましたが、ITバブル崩壊のタイミングでは半導体から液晶関連事業にうまくシフトできていたこと、リーマンショック時には全業種に影響が及んだため多少の影響はありましたが、それでも過去の蓄積のおかげで安心感があったのは確かです。いずれもタイミングのよい業態転換ができ、また、その時々の人の縁や助けもあってここまで続けてくることができました。
それでも失敗は何度もありますね。10戦中、7勝2敗1分けという感じでしょうか。しかし失敗してもゼロではない。必ず何かが残るものです。その何かを次に活かそうと考えてきました。

---育ててきた会社の承継を考え始めたのは何かきっかけがあったのですか?

後藤氏:事業の承継を意識したのは60歳を越えたころ。息子に継いで欲しいという気持ちもありましたが、幸い二人の子供は東京で自立してくれましたし、当人たちも今の仕事を続けたいという考えを持っており、この会社を継ぐという意思はなかったと思います。また、仮にどちらかの息子が継いだとしても、私と同じようにこの先30年間にわたって経営を続けていけるのか、正直クエスチョンマークを感じたことも承継問題に向き合うきっかけになったと思います。環境に応じて業態を変化させ続けるのは大変なことでもありますし、そうなると私も妻も息子を支え続けねばならなくなります。もうひとつ、その妻を早く仕事から解放してやりたかった。ここまでよく付き添ってくれましたが、妻自身もそろそろ潮時では、という思いを抱き始めていたようでもあります。

---大切な会社の承継について、あおぞら銀行グループを相談相手に選んでいただきました。
  どのような理由からなのでしょう?

後藤氏:大手銀行や証券会社、M&Aアドバイザー会社からは確かに多くのアプローチを受けました。提案もいただきましたが、今一つ腹落ちしませんでした。加えて、他社は営業の人、実際の実務を担当する人と役割が分かれており、こちらの思いや考えが本当に伝わるのかという点でも一抹の不安を感じました。あおぞら銀行グループは、早くも二回目の面談でこちらの要望を実現するための方法を確実に提案してくれました。ABNアドバイザーズ(あおぞら銀行100%出資、以下ABN)はM&Aの事情に通じていることがよく伝わりましたし、弁護士や元金融マンなど信頼できるスタッフでチームアップしてくれたことが私にとっては非常に大きい安心感につながり、これなら信頼できると思ったわけです。実際、最初に面談した担当者は最後まで、あらゆる交渉局面に付き合ってくれました。

(聞き手)あおぞら銀行 福岡支店長 平田晶丈

---実際M&Aを終えてどのようなご感想をお持ちですか?

後藤氏:最初はそうはいってもそれほど真剣味があったわけではありませんでしたが、早い段階でスポンサー候補としてAJキャピタル(あおぞら銀行50%出資)という投資ファンド会社をご紹介いただいたことで、話自体が現実味を帯びました。当然、M&Aは初めての経験でしたので、わからないことや不安なことがたくさんありました。話し合いの中では様々な要求を試みたり、話を巻き戻してみたりと、随分とあれこれ申し上げたことは多かったと思います。ただ、今思えばそれらはすべて経営者としての不安や迷いだったと思うのです。わからない、不安だ、この先どうなるのか、そういった諸々の思いが交錯していたことを覚えています。
それでもABNの皆さんは根気強く私の話を聞き、わかりやすくご説明をいただき、時には間違いを正してくれたことすらありました。私の気持ちを買い手に上手く伝えていただき、私の背中を押し続けてくれました。これらすべてが私の安心感につながったことは事実です。

---会社の譲渡に際して重視したことはありましたか?

後藤氏:従業員の待遇面で偏頗性が生じないよう配慮をお願いしました。価格面や譲渡時の諸条件でも多くのリクエストを出しましたが、今となってはあまり大きなことではなかったと感じます。
この会社を夫婦で切り盛りしていくには、おそらく従業員規模でせいぜい100名程度が限界であったろうと思います。信用力のある後ろ盾を得て、もう一段階事業を大きくしたいという思いもありましたので、銀行系の投資ファンドがスポンサーになるというその看板は間違いなくプラスになると感じました。

---投資ファンドに対する印象は変わりましたか?

後藤氏:最初は身構えましたよ。ファイティングポーズというのか、エリート然とした途方もない要求や対応をされるのではないかと心配していましたので。でも全く杞憂に終わりましたね。
AJキャピタルのスタッフは半導体に関する知識もあるし、最初の面談から印象は悪くありませんでした。実際の協議を進めていく中で提示される事業計画案なども合理的で、現実的なものでしたし、デューデリジェンスの結果を踏まえた実に地に足のついたものでした。投資ファンドに対する印象は全く変わりましたよ。テレビの見過ぎでしたかね。(笑)
投資していただいてまだ2か月ですが、たったそれだけの期間で、会社の管理面が見違えるように変わりました。私はやはり現場が好きなので管理面には疎いのかもしれませんが、なるほどこうして数値化して見える化していくのか、うちの会社はこういう状態だったのか、ということを改めて感じることができたのも発見でしたね。

---新生ティ・シ-・ケイに期待することはありますか?

後藤氏:現在の人材派遣業だけ続けていってもつまらない。半導体製造事業に特化した技術者派遣という特長はありますが、プラスアルファを求めていってほしいと思います。金融系の投資ファンドが後ろ盾になったという信用力を是非とも活かして、今後の成長に期待したいと思います。

---後藤様のこれからやりたいことなどあればお聞かせください

後藤氏:今回のM&Aを終えての不満や後悔は一切ありません。言い過ぎかもしれませんが、終わってみれば本当に良いことばかりでしたので、悩みがなくなったことが悩みなのかなとも思います。後継者の問題、従業員の雇用維持、創業者利潤への配慮という点をすべて解決してくれたと感謝しています。
これから何をしようかといろいろと考えていますが、登山に出向いてみたり、旅行に行ってみたりと自分が本当に好きなものやコトは何かを改めて探しています。もっとも仕事をしながら遊ぶのが面白いのであって、遊びだけだと生活の張りがなくなってしまうものです。やはり何かしらの事業に関わることをやっていきたいと感じます。小さな会社をM&Aで手に入れて成長させてもいいかもしれません。M&Aという手法のメリットを知ったということもありますが、その際はまたABNさんと一緒に仕事がしたいなと思います。

---承継問題に悩まれているオーナー経営者の皆様へ一言お願いします。

後藤氏:事業承継におけるM&Aは誰しも初めての経験で、分からないことばかりで不安も多く、またいろいろな選択肢もあって、悩み始めるとついつい先延ばしにしてしまうものです。しかし、そこから一歩踏み出して、話をじっくり聞いてくれる人を探してみるのがよいと思います。
私にとって、その相談相手がABNさんだったということです。何度も話を聞いてもらい、しつこいくらい繰り返し説明をしてもらい、背中を押し続けてもらったことで前に進むことができた。今回の会社売却には一切後悔はなく、心より満足できる結果であったと断言できます。結果としては満足しかない。ぜひ話し相手を探してみてください。きっといい相談相手が見つかると思います。

(編集後記)
後藤様は、起業家精神にあふれるエネルギッシュな方で、そのお話も聞き手がわくわくする内容でした。後藤様、奥様の今後のご多幸をお祈りいたします。ありがとうございました。

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