
2026年1月16日
「GPIFの運用状況」
私たちの大切な年金を運用している「GPIF」
日本の年金制度では、現役世代が納める保険料で高齢者に年金を給付し、今の現役世代が将来受け取る年金は、その子どもや孫たち世代が納める保険料で賄われる仕組みになっています。
少子高齢化で若年層の人口が減少し、将来世代の保険料負担増が予想されることから、国は残った年金保険料を「年金積立金」として将来世代のために運用しています。
この私たちの大切な年金積立金の運用の役割を担っているのがGPIFで、2001年度の市場運用開始から2024年度までの実質的な運用利回りは年率換算で約4%、金額でいうと155兆円以上の収益を上げています。
「国内債券25%、外国債券25%、国内株式25%、外国株式25%」という基本ポートフォリオをベースに、頻繁にリバランスを実施しながら長期的な収益を確保していく。これは長期的に資産を増やしていきたい個人にとても参考になる内容です。
今回のコラムでは、このGPIFについて掘り下げていきたいと思います。
「GPIF」って何の略?
「GPIF」って何の略?
年金積立金を運用している公的な機関を指す英語表現から、以下の頭文字をとったものがGPIFです。
G=Government=政府
P=Pension=年金
I=Investment=投資
F=Fund=基金
GPIFの資本金1億円は全額を政府が出資しており、厚生労働大臣から委託を受けて年金積立金の管理や運用を行っています。その運用収益を国庫に納付して、年金財政の安定に貢献しています。
GPIFでは、年金積立金の運用を長期的な視点から安全かつ効率的に行うために、様々な指標を専門家が分析をして、市場の変動による短期的なリターンの変動(ブレ幅)を考慮しながら運用を行っています。
現在のGPIFの資産規模は、約250兆円となっており、市場参加者からはその巨大な運用規模からマーケットの変動に影響を及ぼす「くじら」と例えられることもあります。
GPIFの運用方法
資産運用には、「卵を一つのかごに盛るな」という格言がある通り、性質や値動きの異なる国内外の複数の資産に分散して運用することで、安定的な運用成果を目指すことができるといわれています。
また、長期的な運用においては、短期的な相場の値動きでポートフォリオ(資産構成割合)を変更するよりも、基本となる資産構成割合を予め決めておき、長期間維持していく方が、より良い結果をもたらすとされています。
現在のGPIFの基本ポートフォリオは、「国内債券25%、外国債券25%、国内株式25%、外国株式25%」となっており、前述の長期分散投資を実践することで、長期的な収益が得られるように運用しています。
実際に運用を行う中で資産構成割合が基本ポートフォリオから乖離した場合には、適切に資産の入替え(リバランス)を行っています。
出典:GPIF「GPIFってなに?」
GPIFの運用状況
さて、気になる運用結果については以下の通りです。
▼2024年度の運用実績
・年金積立金全体の実質的な運用利回り:3.99%
市場運用開始以降の累積年率換算値(2001年度~2024年度)
・収益額:155兆5,311億円(累積)
・運用資産額:249兆7,821億円(2024年度末現在)
▼2025年度の第2四半期運用実績
・年金積立金全体の実質的な運用利回り:4.51%
市場運用開始以降の累積年率換算値(2001年度~2025年度第2四半期)
・収益額:180兆1,843億円(累積)
・運用資産額:277兆6,147億円(2025年度第2四半期末現在)
出典:GPIF(2026年1月16日利用)
今年度の運用結果は、来年の年金に影響するの?
GPIFが運用している積立金は、将来の現役世代の負担が大きくなりすぎないようにするためです。そのため、今年度の運用結果がプラスでも、来年の年金支給額が増えることはありません。
また、同じように、運用結果がマイナスでも、来年の年金支給額が減ることはありません。
私たちが老後に受け取る大切な年金がどのように運用されているのか。個人の資産運用における長期分散投資のお手本としても参考になるレポートですので、是非この機会に目を通してみてください。
出典:GPIF「2024年度業務概況書」
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