クレジットカードってどのように不正利用されるの?その原因や対策

クレジットカードってどのように不正利用されるの?
その原因や対策

カード払いは不正利用されることがあるという印象をお持ちの方や、そういった不正利用が怖いからカードは持たないようにしているといった方もいらっしゃるかと思います。今回は、不正利用が発生する原因と対策についてご紹介させていただきます。

不正利用のケース4つ

紛失・盗難による不正利用

まずはカードを落としたり盗まれたりすることによって、そのカードを入手した第三者が不正利用を行うケースです。
対策として、無くさないということはもちろんですが、紛失・盗難時の早急な連絡が挙げられます。発行金融機関に早い段階で連絡することで、カードの利用を止めることができ、利用停止以降の不正利用を防ぐことができます。
コールセンターが夜間や休日も対応しているかも調べておきましょう。
また、カードの暗証番号を生年月日等の類推しやすいものにしないことや、カードの暗証番号を記載した紙等を持ち歩かないなども必要な対策です。

情報漏えいによる不正利用

次にニュース等で取り上げられているのをご覧になる方もいらっしゃるかと思いますが、ご利用のインターネットショップへの外部からの不正アクセスによる、カード情報を含む個人情報の漏えいによって、カード情報等を不正に入手した第三者が不正利用を行うケースです。
対策として、信用ができない海外サイトなどは利用しないという手段がありますが、有名な会社であっても情報漏えいは発生しており、完全に防止することは難しい状況です。
ただし、被害の拡大を防止する対策はあります。複数のインターネットサイトで共通したID・パスワードを利用していると、情報漏えいしたID・パスワードが他のインターネットサイトで利用されてしまい、そのインターネットサイトに登録した情報まで危険に晒されてしまうことが考えられます。こういった事態を避けるために複数サイトでの同じパスワードの設定をしないなどの対策が有効です。

フィッシングサイト利用による不正利用

最近多くなってきているのがフィッシングサイトで入手した情報を使って、第三者が不正利用を行うケースです。
フィッシングサイトとは、正規のサイトに似せた偽物のホームページを作成し、一般の人を騙して個人情報やID・パスワード等を入力させるサイトです。
対策としては、フィッシングサイトに誘導する不審メールに気をつけることや、個人情報やID・パスワード等を入力する際には、そのサイトが正規のサイトであるのかをしっかり確認する必要があります。予めサイトのURLを確認することや、いつも利用しているブックマークからサイトに訪問する等の対策を取ることをお勧めします。

スキミングによる不正利用

最後はカードの磁気データを不正に盗み取り、その情報をコピーした偽造カードを使って、第三者が不正利用を行うケースです。カード情報を不正に取得する方法は様々あり、カードを預かった悪意のある店員がレジとは別の機械で読み取る方法や、ロッカー等に保管された財布から、本人が目を離した隙に合鍵を使ってロッカー内の財布から磁気情報を盗み取る方法、レジやATM自体に不正に磁気情報を読み取る機械を組み込む方法等があります。
対策としては、貴重品はなるべく身の回りに置くといった基本的な対策に加え、支払いのときにカードから目を離さず、不審な行動がとられていないかを確認する方法があります。しかし、日本の百貨店等では、カードを処理する機械が目の届かない場所にあることがあり、完全な対策は難しい状況です。これらは、日本の百貨店に対する信用によって成り立っていますが、スキミングによる被害が多い海外在住の方の場合、カードを自分の目に届かない場所に持って行かれることに強い不安を感じる方もいらっしゃいます。もし、店員の動きが不自然だったり、財布がいじられた形跡がある場合は、すぐにカード発行会社へ連絡しカードの利用停止等の対策をとることをお勧めします。

発生した際の被害拡大の防止が大切

利用明細を確認する

カードの利用明細に早い段階でしっかりと目を通し、身に覚えのない請求がないかを確認するとよいでしょう。身に覚えのない請求がある場合は、カードの発行金融機関や明細の店舗に問い合わせる必要があります。自分が利用したものでないと分かった場合、すぐにカードの利用停止を行う必要があります。

デビットカードの利用をお知らせするメールを利用する

即時決済のデビットカードの多くには、利用をお知らせするメール通知サービスが付帯しています。デビットカードを利用して利用金額が口座から引き落としされる度に、予め登録したメールアドレス宛に、デビットカードの利用があった旨をお知らせするものです。そのため、自分がデビットカードを利用していないときにメールが届いた場合に注意することで、不正利用の被害拡大を防止できます。

おわりに

紛失・盗難を含め、不正利用を完全に防ぐことは難しいです。そのため、発生した際に被害が拡大しないように対処することが大切になります。
紛失・盗難時や身に覚えのない請求について問い合わせする窓口が夜間や休日も対応しているかを事前に確認しておきましょう。

2020年2月26日

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